ミノルタニューSR-7のカメラ修理

今日は言うまでもなく「クリスマス・イヴ」ですね。
さすがに今日は他に記念日らしいものもないのですね(苦笑)
クリスマスは25日なのに何故24日のイヴも
祝うのかというとキリスト教会暦では
日没が1日の始まりであり
クリスマスは24日の日没から25日の日没までなのですね。
ちなみに「eve」は夜を意味する古語「even」が語源であり
正確な意味合いとしては先程の1日の始まりの話も合わせると
「クリスマス前夜」ではなく
「クリスマスの夜」という意味ということです。
あぁ。。。そんなことより誰か今夜プレゼント持って来てくれないかなぁ(笑)

さてさて

本日は「ミノルタニューSR-7」のカメラ修理を行っています。
発売は1965年です。この3年前に発売された「SR-7」の
マイナーチェンジ版です。
機能的には「SR-7」とほぼ変わりはないのですが
ダイキャストが一新されており少し小型化されました。
ちなみにこのダイキャストは後に出る「SRT101」のものと共通です。
中身の構造もSRT101に近いものに変更されています。
サイズ以外で外観でわかる変更点としては外光式露出計の感度切替が
背面からレンズマウント部に移動し
バッテリーチェックも底面のスイッチ部に組み込まれました。
接眼レンズはそれまでの伝統の丸形から角型に変更となりました。

お預かりしている「ニューSR-7」は
ご依頼者様がご実家で見つけてきたものだそうです。
やはりかなり長らく仕舞いこまれていたもののようです。
全体的にカビや油切れの症状があちこちに見られます。
それにしてもファインダー内には盛大にカビが発生しているのに
付属しているオートロッコール55mmF1.8は
少々薄クモリは見られますがカビは見られません。
レンズだけ一度、清掃しているのかもしれません。
それにしてはピントリングがかなり重いです。
ボディ側はとりあえずシャッターは動作していますが
やはり油切れで精度は出ていない状況です。
1/1000のSSで実質1/300しか出ていない状況です。
ミラー駆動部にも問題があるようで
たまにレリーズしてもミラーアップするだけで
シャッター幕が走らないことがあるようです。
加えて露出計はかなり不安定です。

露出計はCdSの劣化もあり、できる限りの調整となります。
普通にネガで撮っていただく分には
問題ないレベルにはなると思います。
後でわかったことですが付属する55mmF1.8レンズは
ピント精度が随分狂っていて
指標上5m付近で既に無限遠が出てしまっています。
ボディの整備の後にこちらも調製していきます。

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