日別アーカイブ: 2025年5月12日

コニカC35のカメラ修理

今日は「ザリガニの日」だそうですよ。
1927(昭和2)年のこの日に
神奈川県の養殖業者により
アメリカ・ニューオーリンズから
アメリカザリガニが持ち込まれたことに由来しています。
アメリカザリガニは鎌倉食用蛙養殖場(現:岩瀬下関防災公園)に
食用カエル(ウシガエル)の餌として持ち帰ったもので
アメリカで出荷された際は100匹であったが
無事に日本に到着したのはわずか20匹だったそうです。
そのアメリカザリガニから養殖池から逃げ出し
その後、爆発的に広まったとされています。
1960(昭和35)年頃には九州でも確認されるほどになり
現在では沖縄を含む日本各地で確認され
国内では最もありふれたザリガニとなっています。
そのアメリカザリガニを餌として与えられた
ウシガエルもアメリカザリガニと同様に
ウシガエルも養殖場から逃げ出して、または捨てられて
日本各地に分布を広げたとされていまする。
こちらは各地の養殖場から逃げ出したようです。
アメリカザリガニ…いたるところにいましたね(笑
子供の頃には格好の遊び相手だったので
その辺のどぶ川にいるやつをよく釣って遊びました。
タコ糸に煮干しで簡単に釣れるのですよね。
いまでもそこら辺中にいるんでしょうね。
あ、そういえば比較的最近、近所の公園の池で見かけました。

さてさて

本日は「コニカC35」のカメラ修理を行っています。
「C35」にもいろいろな種類があって
当店で扱うのはフラッシュ内蔵以前の
古いタイプの「C35」です。
今回の「C35」は1971年発売の「C35E&L」です。
初代C35をベースとして距離計とセルフタイマーを
省略しよりシンプルなものとしたカメラです。
その他は初代C35とほぼ同じです。
露出がプログラムオート専用で簡単に撮れるカメラなので
目測としてより簡単に撮れる方が
キャラクター的にはあっているような気がします。
目測式となったためファインダーから
ピントリングのポジションが直読できるように
確認窓が追加されています。これは便利ですね。

「C35」のトラブルの多くは露出計に関係するものと
シャッターの粘りがほとんどなのですが
今回も電池を入れても露出計は全く動きません。
露出計連動プログラムオートで
露出不足の場合もシャッターはロックされないので
とりあえずはシャッターは切れますが
常に開放・1/30で切れてしまいます。
日中屋外であればほぼすべての写真が真っ白になるかと思われます。
シャッターは粘りもほとんどなく元気に作動していますが
フィルム室のモルトは劣化でほぼ剥がれ落ちていて
レンズやファインダーのカビ・汚れもひどい状態です。
露出計以外の部分も全体的に整備が必要な状況です。

電池室は一見キレイだったのですが
外して裏側まで確認すると
緑青が結構付着していてハンダは完全に劣化していて
配線は断線していました。でもほぼ予想通りです。
緑青は配線を伝ってCDS基部や露出計本体の端子にまで及んでいます。
各端子の磨きや清掃と配線の交換を行います。
「C35」は比較的CDSの劣化も多いカメラなのですが
今回はCDSはそれなりに働いてくれる状態のようです。
電源さえ復活すれば調整で精度は出せそうです。
シンプルな構造なこともあり
見慣れていることもありますが
整備性は極めて良好です。
整備する際のポイントも把握しているので
普通に長く使えるるように入念に作業を行っていきます。

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