オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「ラブレターの日」だそうですよ。
うーん、ラブレターだけではなくて
女子によく手紙を書いていたのは
中学生頃かなぁ。。。。
便箋や折り方とかもちょっと工夫したりしてたなぁ。。。
いや、内容なんて、もはや覚えていないけれど
今となってはとても直視できないほど
恥ずかしい内容だと思いますよ(笑)
おまけに手紙は当分の間、残りますものね。。。
まさか現存しているものはないとは思いますが。。。(汗)
まぁ、誰もが通る道ですよね。
イマドキは手書きの手紙なんて出すことはないのでしょうが。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
今月も多いですね。OM-1
やはり小さくてコンパクトだから。。。というのが
人気の原因としては最大のものなのでしょうね。。。
確かにOM-1を依頼されるお客様は
一眼レフでは撮りたいけれど
あまり大きくて重いものは困る。。。という理由はあるでしょうね。
小さいだけなら80年代の電子制御シャッター機を含めれば
OM-1と同等、あるいはそれ以上に軽い一眼レフも
いろいろあると思いますが
使い心地とか質感まで含めると
やはりOM-1は特別なカメラだと思います。
おまけに機械制御シャッター機で
電気を使うのはシンプルな指針式の露出計のみですし
メンテナンスすれば大抵のトラブルは解決してしまうことも
魅力のひとつだと思います。
。。。。ここまで書いておいて矛盾しますが
OM-1はその大きさ・軽さを実現するために
いろいろ工夫がされているカメラで
整備をする上では非常に繊細な部分も多く
機械式のシンプルなカメラ。。。だと思って
気安く分解すると大変な思いをするカメラでもあります。
今でこそ、そんなことはあまりありませんが
昔は不調なOM-1を目の前に何度頭を抱えたことやら。。。(笑)

お預かりしているOM-1は
人気のたかいブラックモデルです。
巻上の感触も悪くなくシャッターも動作しているのですが
高速シャッターにトラブルを抱えてしまっています。
1/1000はほぼ開かない状態で
1/500でも半分近くは閉じてしまいます。
1/250でやっと開ききりますが
露出量は視野の両端で極端に異なる状況です。
先幕の動きが悪く後幕に追いつかれてしまう状態です。
とはいっても幕速を測定してみても
後幕もあまり良い状況とはいえないので
シャッター幕軸に随分汚れがたまって
抵抗になってしまっているものと思われます。
OM-1の場合はさらにそれに加えて
底部三連ギアの動きが悪くなっていることも原因だったりします。
スローシャッターもガバナが固着気味なので
全体的に動きが悪い状態のようです。

今日もこれから本格的に分解整備に取り掛かります。
今回はめずらしくプリズムの交換は必要なさそうです。
露出計は動いてはいるのですが
1.5Vで駆動しているのに2段ほどオーバーな状態です。
もちろんこれも修理・調整を行います。

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