ペンタックスSPのカメラ修理

今日は「たまご料理の日」だそうですよ。
たまご料理。。。
ゆで卵、目玉焼き、玉子焼き、オムレツ、茶碗蒸し。。。
うーん、どれも本当に美味しいものばかりですね!
ゆで卵や目玉焼き、スクランブルエッグくらいなら
家でも気軽に作りますが(まぁ簡単だし)
できたて熱々の茶碗蒸しとかは
随分ご無沙汰しているような気がします。。。
まぁ、でも外食すればたまご料理は比較的
できたての美味しいものが口に入りやすいですよね!
うーん、何だか茶碗蒸しが無性に食べたくなってきました(笑)

さてさて

本日はペンタックスSPのカメラ修理を行っています。
1964年に発売され大ヒットしたカメラです。
当時の写真雑誌のフォトコンテスト入賞作品の
使用カメラのほとんどをSPが占めていたことも
めずらしくなかったそうです。
それほど大ヒットしたカメラなので
現存数も非常に多く、気軽に入手できる
M42マウント機として今でも非常に人気の高いカメラです。
もともとは非常に丈夫なカメラですが
さすがに未整備のものは何らかのトラブルを抱えているものがほとんどです。
露出計トラブルももちろん多いですが
一見、シャッターは切れていても
シャッターがまともに走行していないものも多くあります。
未整備の個体はまず整備を行ってから使うことを
考えたほうが良いカメラだと思います。

お預かりしているSPは
まず、ミラーアップしたままで固着してしまっています。
シャッター後幕走行不良のため
ミラーアップしてしたままのことも多いのですが
今回はミラー駆動部にも問題がありそうです。
シャッターはとりあえず切れてはいますが
やはり精度は全く出ておらず
1/1000の場合で
走り始めは1/3000、視野中央で1/300、
走り終わり付近では1/100です。
明らかに後幕の動きが遅いようです。
しかしながらスローガバナはスムーズに動作しており
低速シャッターは意外と良好です。
ファインダーは定番のプリズム腐食です。
露出計はon/off操作にわずかに反応するものの
明るさには全く反応しない状態です。
付属するスーパータクマー55mmF1.8レンズも
レンズに相当なカビが発生しているので
こちらも清掃いたします。

今回もまだ現状チェックを行ったのみで
これから本格的に整備に取り掛かります。
このSPはご依頼者のおじいさまが使っていたものだそうです。
さすがに外装に汚れや若干のサビがありますが
アタリもなくとても大事に使っていたことがよくわかります。
ご依頼様ご本人はこれが初めてのフィルムカメラになるそうです。
フィルムカメラの魅力を知っていただくためにも
快適に使えるように気合を入れて整備いたします!

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