リコー500Gのカメラ修理

今日は「海の日」で祝日ですね。
世界でも「海の日」を祝日にしているのは
日本だけなのだそうです。
海の日がハッピーマンデー制度になって
7月第三月曜になってから随分経ちますが
今年のように15日が海の日だと
まだ梅雨真っ盛りで海の日らしくないですね
やはり20日前後で梅雨明けと同じ時期に
海の日というのが気持ちよいような気がします。
ちなみに来年は東京オリンピックとの兼ね合いで
23日(木)が「海の日」なのだそうです。

さてさて

本日は「リコー500G」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のコンパクトカメラです。
レンズはリケノン40mmF2.8でレンジファインダーを搭載し
露出はシャッタースピード優先AEとマニュアル露出が使えます。
このタイプのカメラだとマニュアル露出時には
露出計がオフになる仕様のものも多いのですが
500Gはマニュアル時にも露出計は動作します。
オートのつもりで撮影してしまうことのないように
マニュアル時にはファインダー内に「M」の文字が表示されます。
コンパクトでレンジファイダーでマニュアル露出可能のカメラとなると
意外と種類は少ないので
もっと人気があっても良いカメラだと思うのですが
今のところ地味なイメージのカメラですね。
個人的にはかなり良いカメラだと思うのですが。。。

お預かりしている500Gは
まずシャッタースピード制御が全く効かず
シャッタースピードをいくらに設定しようとも
常に最高速で切れてしまっているようです。
シャッターユニットの調速カムと連動する部分が
固着してしまっているものと考えられます。
さらに絞り制御も全く効いていないようです。
こちらはおそらく絞り羽根の固着かと思われます。

写真は一通りの整備が終わった状態でのものです。
シャッタースピードはもちろんきちんと制御できるようになり
オート時の絞り制御も問題ありません。
ファインダー・レンズもお預かり時よりも格段にクリアになりました。
スペック的にはキヤノネットG-Ⅲあたりに近いのですが
レンズが小さいこともあり(G-ⅢはF1.7orF1.9)ボディも含め
キヤノネットよりも全てのサイズが一回り小さいです。
ボディの大きさ的にはコニカC35と同じくらいです。
(ただしレンズがC35よりは大きく出っ張っています。)
普段はAEで気軽に撮り
難しい露出のときや意図的に露出コントロールいたいときには
マニュアルも使える。。。やはりかなり使い勝手の良いカメラだと思います。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。