ミノルタSR-1のカメラ修理

今日は「ひまわりの日」だそうですよ。
。。。とはいっても花のひまわりではなく
「気象衛星ひまわり」の日なんだそうです。
1977年のこの日に日本初の静止気象衛星
「ひまわり1号」が打ち上げられた日なのだそうです。
「気象衛星ひまわり」の名前はテレビとかでも
見ることが多いですよね。
現在、稼動しているのは「ひまわり8号」で
既に2016年に「ひまわり9号」も打ち上げられており
2022年から運用を開始する予定なのだそうです。

さてさて

本日は「ミノルタSR-1」のカメラ修理を行っています。
ミノルタ初の一眼レフ「SR-2」の翌年1959年に発売された
ミノルタの一眼レフとしては第二弾にあたるモデルですが
発売以降毎年のように毎年のようにマイナーチェンジされ
ボディ形状だけでも4種類存在します。
基本的な構造やスペックは共通ですが
内部機構も生産時期によって結構異なるので
修理する立場としては少々そのあたりに注意の必要なカメラです。

お預かりしている「SR-1」は
1963年発売の4代目にあたるモデルになります。
その前年に登場したSR-7に近いボディ形状になり
フィルムカウンターが巻上クランク側に配置されています。
ご依頼者様が昔から所有している個体とのことですが
発売から50年以上経過しており
さすがにいろいろと問題も発生しています。
各部に油切れの兆候が出ており
中でも問題はシャッタースピードです。
最高速の1/500で測定してみると
幕の走り始めで既に1/200前後しか出ておらず
画面中央付近で約1/125
走り終わり付近にいたっては1/80くらいしか出ていません。
幕速を計ってみても後幕が異様に遅いことがわかります。
走行中にスリットがどんどん開いているような状態です。
加えて付属するオートロッコールPF55mmF1.8を装着すると
レンズロックが効かず最後までしっかり回しても
ロックされず反対に回すと外れてしまいます。
このレンズを他のボディに付けてみるとちゃんとロックされるので
ボディ側のロック機構に問題があるようです。
実はこの症状、SR系ではたまに見かけるトラブルで
ロック部品の変形か磨耗が原因と思われます。

まずはここからさらに分解を進めて
シャッターユニット周りから整備していきます。
巻き上げ部やミラー駆動部も油切れで動きが悪いようなので
駆動部分はしっかりと清掃整備を行っていきます。

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