オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「チンチン電車の日」だそうです。
「チンチン電車」=「路面電車」のことですが
これとは別に6月10日も「路面電車の日」なのですね。
「チンチン電車」の由来はいくつかあるようなのですが
車掌さんが運転手にベルを鳴らして
(「チン」と1回だったり「チンチン」と2回だったり)
合図を送っていたからという理由が個人的には
しっくりくるような気がします。
でも現在の路面電車内ではベルで合図をすることは
さすがにもう少ないのではないかと思います。
(5月に広島で路面電車に乗りましたが
さすがにベルの合図は聞かれませんでした)
昔はよく聞いていたと思います。
広島市内ではまだ昔ながらの路面電車が結構残っていて
そういう電車に乗るだけでも
ちょっと懐かしい気分に浸れます。
また時間があったら乗りに行きたいですねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
機能的にはOM-1NはOM-1MDに
フラッシュ充電表示確認や
フラッシュ適正発光表示確認が追加されたモデルです。
他は機能的には変わりないのですが
電源SW部や露出計基板、ファインダー枠等々
中身もかなり改良されています。
とはいえ、シャッター周りや巻上部等、主要な機械部分は
OM-1(MD)とほぼ変わりません。
相変わらず軽量コンパクトで使っていても気持ちよいカメラです。

お預かりしているOM-1Nは
ご依頼者様が昔から使っていたものなのですが
最近、落下させてしまったそうです。
外装はあちこちに凹みやキズがついてしまい
レンズに装着していたフードは大きく変形してしまい
レンズから外れなくなってしまいました。
もうフードはどちらにしても使い物にはなりませんが
まずは何とかして外さなくてはなりません。
さらに落下以来露出計が全く動かなくなっているようです。

通常は露出計不動となると
電池室からの配線やSW部をまず疑うのですが
今回は落下させるまでは使用できていたということなので
真っ先にメーター本体が動作するかどうかをチェックします。
上カバーを外してメーター本体に直接電圧をかけてみますが。。。
うーん、やはり全く動かないですね。
おそらくメーター内部で断線しているものと思われます。
メーターは交換前提で修理していきます。
もちろんSW部、配線等も入念にチェックしていきます。

通常、こういう場合には外装の修復は大きな凹みに関しては
できる限りの修復で、たいしたことはできないのですが
今回はご依頼者様が用意した外装部品と交換していきます。
上カバー、底カバー、裏蓋なのですが
なんと全て交換用部品の未使用品です。
まだ探せば手に入るものなのですね。
整備完了後には新品のような外観になると思います。
気分も新たに気持ちよく使っていただける1台になると思います。

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