ミノルタレポSのカメラ修理

今日は1月15日「小正月」ですね。
かつて「元服の儀」を「小正月」に行っていたことから
1月15日は「成人の日」になったわけですが…
未だに1月15日というと「成人の日」というイメージが抜けませんね。
それに加えて今日は「ウィキペディアの日」なのですね。
2001(平成13)年のこの日に
インターネットの百科事典サイト「ウィキペディア」(英語版)が
公開されたのだそうです。
いつからか「ウィキペディア」はネットで調べものする時には
欠かせないツールになってしまいました。
このブログを書く時だってwikiでいろいろ調べますし
趣味で古いレコードやらカメラやらの調べものするときにも
wikiで調べますし…wikiを開かない日はないほどです。
wikiの情報が100%正しいわけではないのはわかってはいますが
それでもかなりの部分で山王になる事柄が多いです。
これだけ使っているのだから
少しは寄付しないといけないのだろうなぁ(苦笑)
…といいながら…今日修理を行っているレポの詳細も
wikiで下調べしています(笑)

さてさて

今日は「ミノルタレポS」のカメラ修理を行っています。
レポシリーズはミノルタのハーフカメラのシリーズです。
ただミノルタのハーフ判カメラへの参入は遅く
1963年のレポと
その高級機版の「レポS」を翌1964年に発売するにとどまりました。
通常の35mm判より小さいフォーマットは
ミノルタとしては16mmフィルムの「ミノルタ16シリーズ」に
かなり力を入れていてそれがかなりのロングセラーになっていたので
競合する可能性のあるハーフ判には
あまえり力を入れられなかったのでしょうね。
先に出た「レポ」がプログラムシャッターで
巻き毛はハーフ判に多いダイヤル式、レンズは30mmF2.8だったのに対し
レポSは通常のマニュアル露出設定が可能で
巻上もレバー式、レンズは32mmF1.8の大口径と
明らかにデラックスな使用となっています。
外装のデザインは同時期に発売されていたミノルチナに近いもので
なかなか洗練されたカッコいいデザインです。
大口径レンズを採用したこともあり
ハーフ判カメラとしては少々大柄ですが
それでも十分コンポクトですし
使い心地も非常に優れたカメラです。
販売台数的にはやはりそれほど振るわなかったのか
特に「レポS」は意外と見かけることの少ない
少々レアなカメラになってしまっています。

お預かりしている「レポS」はやはりかなり長い間
使われずに仕舞い込まれていたようです。
外装にもそれなりに汚れが目立ち
ファインダー、レンズにはカビがかなり発生しています。
巻上はできてレリーズも押せるのですが
シャッター羽根は全く動きません。
おそらく積年の汚れや油滲みにより
羽根が貼り付き固着してしまっているようです。
それ以上にやはり心配されるのはセレン光電池の状態ですが
多少の劣化はあるもののそれなりに起電はしているようです。
これであれば調整で何とか普通に使えるレベルにはできそうです。

シャッター羽根、絞り羽根は油滲みですが
それ以外の駆動部分は逆に油切れです。
羽根は取り外して洗浄、他の駆動部分も徹底的に清掃して
必要最小限の注油を行います。
見た目よりは内部の状態は悪くないようです。
しっかり整備すれば快適に使えるようになりそうです。

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