ニコンFEのカメラ修理

今日は1月14日、「左義長(さぎちょう)」ですね。
「小正月」に行われる火祭りの行事で
路傍の神「道祖神」の祭りとされる地域が多いのだそうです。
わかりやすく言うと「どんど焼き・どんと祭」ですね
門松や注連飾りによって出迎えた年神(歳神)様を
それらを焼くことによって炎と共に見送る意味があるとされています。
その火で焼いた餅や三色団子などを食べ
注連飾りなどの灰を持ち帰り自宅の周囲にまくと
その年の病を除くと言われています
また、書き初めを焼いた時に
炎が高く上がると字が上達すると言われているのだそうです。
私の生まれ育った地域では残念ながら
「どんど焼き」の風習はなかったのですが
少し山側の地域になるとその風習があり
親戚の住んでいる地域で子供の頃に参加させてもらったことがあります。
結構、大きな炎があがるので子供心にインパクトあったなぁ

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
「FE」も非常に修理・整備依頼の多いカメラです。
電子制御機ということもあり
修理を行う業者も少々少ないといおうのもあるでしょうが
当店では兄弟機で機械制御の「FM」よりも
圧倒的に多い台数の依頼があります。
確かに電子制御機ですが
他メーカーの同時期の電子制御機や
同じニコンでももっと古いニコマートELシリーズあたりに比べると
整備性は全然良いですし
電子部品のトラブルもかなり少ないと思います。
市場では機械式のFMのほうが人気は高く
その理由が「機械式だから修理が可能」という部分も大きいと思われます。
確かにシャッター制御部分の電子回路トラブルは
起きてしまうと修理不能のかのうせいが高いですが
そもそもFEではそんなに本土の高いトラブルとは思えません
逆にFMで採用されているLED式露出計の方が
トラブルの可能性は高いですし、
トラブルが起こると修理不能の可能性が高いと思われます。
…というわけでトラブルに関して言えばどっちもどっちですね
直せる場合もあれば直せない場合もあります。

FEの露出計も指針式で比較的メンテが容易とはいえ
露出計とセットになっている管制部のトラブルが比較的多く
(内部破損や内部断線)
これが出ると管制部ごと中古良品と交換することになります。
今回のFEもこれが原因で
いくつかおかしな動きが確認されています。

・露出計は基本的に大アンダー(4段以上)
・SS精度が全く狂っている上に
1/1000ー1/250は何とか作動するものの
1/125以上では全てのSSで開きっぱなし
(オートでも1/125以上で切れる場面だと開きっぱなし)

最初は巻き戻しクランク下の
FRE抵抗体の割れか破損かと思って確認したのですが
どうやらそちらは大丈夫のようで
怪しいのは明らかに管制部といった状況です。

まずは原因をある程度はっきりさせておいて
他部分の整備に入りたいので
まずは管制部を先に外して
手持ちのストックで正常動作確認済みの管制部と交換してみます。
仮取付で簡単に動きをチェックしたところ
細かい精度はともかくとして
症状は改善されるようです。やはりこれが原因ですね。
最大の懸念事項はクリアとなりましたが
それ以外にも今回のFEはかなり長年放置されていた個体らしく
各部にカビや汚れ、そして油切れによる動作不良が多発しています。
もう一度、管制部は取り外しておいて
分解を進め、まずはシャッターユニット、巻上機構部、
ミラー駆動部等々の整備・調整を先に行い
それから再組立てしながら電気的な調整も行っていきます。
おそらく数十年ぶりの復活になるのではと思われますが
以前と同じように快適に動作するようにできそうです。

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