ニコンEL2のカメラ修理

今日は「緑内障を考える日」だそうです。
目の病気はなんでも怖いですが
特に緑内障は怖いですねぇ。。。
視神経が傷つき視野が狭くなっていく病気です。
日本人の40歳以上では約20人に1人が
緑内障になっていると言われていて
失明の原因に第一位も緑内障です。
私はもう長い間、糖尿病持ちでなので
定期的に眼底検査は行っているのですが
先日の延髄梗塞(ワレンベルグ症候群)のこともあり
先日、初めて「視野検査」も行いました。
で、結果はまずまずだったのですが
「わずかにごく初期の緑内障の兆候が見られるが
ワレンベルグ症候群の影響とも考えられ
経過観察が必要」とのことでした。。(汗)
まぁ左目には麻痺が残っていますし
瞳孔の動きもかなり悪いからその影響じゃないかなと思いますが。。。
目に何かあると大変ですから
皆さんも定期的に眼科検診は行ったほうが良いと思います。
しかし年取ってくると
定期的に検診しなくてはならないことが増えてきますねぇ(苦笑)
まぁ古いカメラやクルマ・バイクだって一緒か。。。
年々衰えるのを実感するのはイヤなものですね(汗)

さてさて

本日は「ニコンEL2」のカメラ修理を行っています。
「EL2」はその名の通りニコマートEL、ELWの
後継機なのですがニコマート銘ではなく
ニコンEL2なのですね。
絞り優先AEが使える電子制御シャッター機です。
この翌年にはニコンFM・FEが発売され
ニコマート系としては最後のモデルとなりました。
いわゆるELWをAi化したものですが
中身はかなり変更されており
FEに近い部分も多いです。
電子基板もフレキに変更されています。
一見した感じでは地味なマイナーチェンジ版と思われがちですが
実はかなり大きく進歩しています。
でも相変わらず電池室はミラーボックス内部です(苦笑)
この時代のフィルムカメラは予備知識がなくても
何となく一通りの使い方がわかるものですが
EL系の電池室だけは知っていないと見つけられないと思います。
昔の話ですが私が最初にELを触ったときも
電池室は見つけられませんでした(笑)

EL2も古い電子制御機なので
電子基板に何かあると修理不能の可能性があるのですが
今回お預かりの個体に関しては大丈夫なようです。
高速シャッターが不安定ですが
これはシャッター羽根の汚れが原因と思われます。
ファインダー内は随分ゴミが多いのですが
プリズムも腐食してしまっています。これは交換で対応します。

装着しているレンズは当店のテストレンズです。
EL2は当店で修理することは少ないので
分解時の写真を撮っておこうと思っていたのですが
いったん取り掛かるとキレイに忘れてしまいました(汗)
なので写真は一通り整備が終わった後の写真です。
シャッターも安定しファインダーもキレイになり
巻上の感触も良くなりました。
1977年発売のカメラです、
77年と聞くとどうしても「カルメン’77」が
脳内再生されて止まらなくなりますが(苦笑)
既に43年経過しているのですね。
そりゃ私がじじいになるわけだ。。。(笑)

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