オリンパスOM-1Nのカメラ修理

今日は「傘の日」だそうですよ。
今は都内もまだ雨は降っていませんが
朝方パラっと降ったようですし
今日はこれから天気は下り坂で
このまま梅雨入りしそうな感じですね。
梅雨時はもちろん傘は必需品ですし
そこら辺中で手に入るビニール傘でも
必要十分ですが
ちょっと奮発して自分のお気に入りの傘を1本持つと
鬱陶しい雨降りも少し楽しくなりますね!
。。。と言いながら昨年お気に入りの傘を
置き忘れてなくしてしまってからは
私もビニール傘しか持っていないのですが。。。(苦笑)
機能的にもデザイン的にもいろいろな種類の傘があって
色々見ているとどれも欲しくなってきます。
こういうのもネットですぐにどんなものがあるか
調べられて気に入ったら簡単に注文できる現代は
本当に便利ですよねぇ。。。

さてさて

本日は「オリンパスOM-1N」のカメラ修理を行っています。
OM-1はいつも圧倒的に修理・整備依頼が多いカメラですが
今回は少し久しぶりですかね。
「1N」は機能的にはフラッシュ関連の連動機能が強化されたモデルで
それ以外は従来のOM-1と機能的には変わりませんが
内部はいろいろと部品や構造が変更されています。
大まかに基本的な部分はM-1以来大きくは変わりませんが
露出計周りの結線や接眼レンズ周りの構造
露出計スイッチ等は全く異なる構造になっています。
特に露出計スイッチは従来ものものだと
接触不良も多かった部分なので
かなり改善されたといっていいと思います。
(正確に言うとOM-1でも一部1Nと同様の
SWを持つものが存在します)

お預かりしている「OM-1N」は露出計が
やたらと不安定(指針が全く安定しない)になることと
高速シャッターの精度不良、スローガバナの粘り等々の
トラブルを抱えています。
どれも接触不良だったり動きが悪かったりと
要は積年の内部の汚れが原因となっているものばかりです。
「1N」も1979年発売で当店に訪れるカメラの中では
比較的新しいほうといっても40年以上が経過しています。
さすがにリフレッシュしてやらないと
本来の動きを取り戻せないものが多いです。

まずは上カバーを開けたところです。
OM-1を分解したことがる方は分かるかと思いますが
SW部の様子が全く異なるのがわかりますね。
案の定というかやはりプリズム周りのモルトはボロボロで
プリズムの塗装面を少し侵食していました。
このまま放置していればいずれはプリズム蒸着面まで
腐食が進んでしまうかと思われます。
今の段階では全く問題はないので
モルトの処置を行い、塗装面を補強してこのまま使用します。
これから作業のメインとなる
シャッターや巻上部、ミラー駆動部、露出計周りの整備に取り掛かります。

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