今日は「レトルトカレーの日・ボンカレーの日」だそうですよ
1968(昭和43)年のこの日に日本初のレトルト食品である
「ボンカレー」が発売されたことが由来となっています。
ヒデキ感激!のハウスバーモンドカレーと並んで
昔からのレトルトカレーといえばボン・カレーですよねぇ
私とかのおっさんだとやはりパッケージは
昔の松山容子さんのものが思い出されますし
テレビCMでもはぐれ狼のパロディで
「3分間待つのだぞ」「じっと我慢の子であった」のセリフが
未だに強烈にイメージが残っています。
ところでボンカレーのボンはフランス語の形容詞で
で「良い(優れた)、おいしい」という意味だそうです。
ただ、この商品名を決定する際に
一人暮らしの男性でも温めるだけで簡単に食べられることから
「チョンガーカレー」という案もあったそうです。
うーん、もし「チョンガーカレー」で発売されていたなら
こんな同一名商品でロングセラーになっていなくて
途中で絶対に名前変えられていたでしょうね(笑)
ボンカレーはともかく今日は金曜日だから
私も夜ご飯はカレーにしましょう!
レトルトでもなくて近所の「ほっともっと」で
ロースカツカレーかな。。。(笑)
さてさて
本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
毎度書きますがペンFシリーズは
世界でも例を見ないハーフ判専用の一眼レフカメラです。
ハーフ判カメラ自体が日本でしか
あまり普及しなかったという側面もありますが
オリンパスらしい非常に独創的なカメラです。
メカ構造的にも通常の一眼レフカメラとは全く異なり
整備・修理する場合もペンF系ならではの留意点がたくさんあります。
「FT」は最初に登場した「F」をベースに
巻上をダブルストロークからシングルストロークに変更し
第三反射面のミラーをハーフミラーに置き換えることで
そこに入ってくる光の一部を透過させ
受光体(CdS)に送り露出計を制御します。
さらにペンFで花文字がデザインされていた部分には
セルフタイマーを装備しています。
露出計やセルフタイマーが装備されたことで
機能的には進化しましたが
第三反射面をハーフミラーとしたことで
ファインダーは少し暗くなり
シングルストロークとしたことで
巻上角は非常に大きくなり
ストラップ金具に引っかかってしまうこともあります。
なかなか全てが進化して良いことづくめとはいかないようです。
お預かりしている「ペンFT」は
シャッターは動作しているのですが
ファインダーを覗くと一見してわかるほどの
ハーフミラー腐食で
全体に黒いシミ上の腐食痕が散見されます。
加えて露出計の動作が非常に不安定で
これは電池室の腐食が原因と思われます。
露出計の値自体もとてもそのまま使えるような精度ではなく
調整が必要な状態です。
装着されているFズイコーオートS38mmF1.8レンズは
絞り羽根に油シミが多く羽根清掃が必要です。
画像は一通り整備が完了した段階でのものです。
清掃注油等を行った上での調整を行っているので
動きが落ち着くまですこsばかり様子見の段階です。
今回はシャッターには大きな問題はありませんでしたが
ペンF系で多いのはガバナ関係のトラブルと
ミラー駆動部関連のトラブルです。
今回もチェックを行った上でそういうトラブルが起きないように
一通りの整備を行っています。
外観もできる限り磨き上げたので
なかなかキレイな1台に仕上がりました。
この後、最終チェックと微調整を行って完成ですが
ご依頼者様にも存分に楽しんでいただければと思います。
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