ミノルタX-700のカメラ修理

今日は2月22日ということで
にゃんにゃんにゃんということで
お馴染み「猫の日」ですが
それは全国的に有名すぎるし
私がここで取り上げる必要もなさそうなので
それよりも2月22日は「おでんの日」だったりします。
言われてみれば今シーズンは
あまりおでん食べていないなぁ
今日はやたらと暖かい日のようですが
まだ寒さが戻ってくる日もあるでしょう
残り少ない冬の名残をおでんで楽しむのもいいですね
おでんも地域によって味や具に大きな違いのある食べ物ですね
やっぱり個人的には汁の透明な「関西風」が好みです。
で、絶対に外せないのが「牛すじアキレス」です!
子供の頃、おでんが出るとこればかり食べてしまって
ばあさんに叱られた記憶が鮮明によみがえります(笑
この辺では牛アキレス手に入らないのですよねぇ
その気になれば今はネット通販で
もちろんお取り寄せできるのですが…
アキレスなんてしばらく食べてないな…取り寄せてみようかな
もちろん良く煮しめた大根やこんにゃく、練り物も大好きです。
何にしても日本酒が合いますよねぇ…
あぁ、こんなこと書いていると
すっかり頭の中が「おでんモード」です。
アキレスはすぐに手に入りませんが
とりあえず今夜はおでんにしようかな(笑

さてさて

本日は「ミノルタX-700」のカメラ修理を行っています。
1981年発売の中級機でこの年代になると
マニュアルフォーカス機としてはかなり末期のものです。
一概には言えないのですがおおざっぱに考えて
当店で修理できるカメラとしてもギリギリの世代ですね。
これ以上新しいものになると修理不可能がほとんどです。
ミノルタのマニュアルフォーカス機としては
かなり長い間、頂点に君臨していたカメラで
オートフォーカスのαシリーズに移行後も
生産・販売が続けられ1999年まで販売が続けられました
18年間にもわたって生産・販売が続けられたわけですね
カメラとしては中級機ですし時代も反映して
外装カバー類は全てプラスチックですし
XDあたりと操作感を比べると巻上等の気持ちよさは
正直なところそこまでではありません
でも、このカメラ妙に使い心地良いのですよね
ファインダーの見えの良さはさすがミノルタ機で
アキュートマットのスクリーンは
明るい上にピントの山が掴みやすいという
相反する要素を見事に高いレベルでバランスしたものです。
シャッター音も剛性感のある耳障りの良い音で
使い勝手も非常に良い1台です。
実は私も個人的に今でも使っているカメラです。
F3と並んで使用頻度の高いカメラです。
電子制御関係のトラブルが発生すると
修理不能な可能性もありますが
XDあたりに比べると電気関係のトラブルは少ないと感じます。
酷い分解品や水没品・ショック品でない限り
比較的安定した動きをするカメラだと個人的には思っています。

お預かりしているX-700も
電気的な問題はないようです。
ただ巻上にトラブルを抱えていて
巻上完了後に巻上軸が本来の元の位置に戻りません
見かけ上、巻上レバーは戻っているのですが
軸が戻っていないためレリーズができず
シャッターが切れない状態になります。
で、底部からモータードライブ用のリンク部に
コインかなにかで軸が戻る方向に軽く回してやると
軸が本来の場所に戻りシャッターも切れるといった状況です。
油切れや積年の汚れ等で固着といった感じではなく
巻上軸周りの部品が変形して
干渉してしまっているような感じです。

この巻上軸のトラブルが意外と解消に苦労しました。
予想通り微妙な部品の変形により
軸に干渉してしまっているせいでしたが
巻上部のかなり奥まったところに原因があり
それがはっきりわかるまでに苦労した感じです。
それ以外に若干のオートのズレとか
接触不良やマグネットの汚れ等が原因と見られる
オートの動作不良等も見受けられたので
もちろん一緒に整備していきます。
上の画像は上カバーを外しただけの段階でのものですが
いかにも80年代のカメラですね。
フレキでしっかり覆われていてプリズムが全く見えません
フレキの扱いにさえ気をつければ
意外と整備性は悪くありません。
でもそのフレキの扱いが大変なのですが…(苦笑)
巻上軸のトラブルの原因がわかり対処する方法も確定したので
あとは通常の整備を含めて慎重に粛々と進めていきます。

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