ヤシカフレックスのカメラ修理

今日は「世界ペンギンの日」なのだそうです。
この日の前後にアデリーペンギンが
アメリカの南極基地に現れたことから
基地の科学者たちが「ペンギンの日」として
祝ったことが始まりだそうです。
ペンギンって不思議な生き物ですよね>
鳥なのに空を飛べなくて海を泳ぎ回り
胴体を垂直にまっすぐ立つ。。。
調べれば調べるほどその特殊な生態に驚かされます。
足が短いイメージですが実は胴体の外に出ているのは
骨格上足首より下だけで
身体の中で膝を曲げた状態のまま関節は固定されているのだそうです。
池袋のサンシャイン水族館とかに行くと
泳いでいる姿が下から見上げることができるのですが
その泳ぐ姿はまさに空を飛んでいるようで
水槽越しに見える空やビル群の間を
(サンシャイン水族館はワールドインポートマートビル屋上にあります)
縫って飛んでいるようにさえみえてしまいます。
それを眺めていると
「あぁ~やっぱりペンギンは鳥なのね」と思います(笑)
比較的いろんな場所で見ることのできるペンギンですが
よちよちと陸上を歩いている姿にもなんとも癒されます。
何だかサントリーのビールのCMと
松田聖子さんの「スイートメモリーズ」が脳内再生されてきました。
あのCMのペンギンも可愛いですよねぇ。。。

さてさて

本日は「ヤシカフレックス」のカメラ修理を行っています。
昨日のブログでモデル名の話を少ししましたが
ヤシカフレックスも細かいモデルがいろいろあるのに
表記されるモデル名は基本的に全て「ヤシカフレックス」…
まぁ区別できる人はそれなりにカメラ好き
特にに二眼レフ好きな方ばかりですよね…
私だって資料片手じゃないとモデル判別なんてできませんよ(汗)

お預かりしている「ヤシカフレックス」は
フィルター取り付けがバヨネットで
フィルム装填がセミオートマット
絞り・SSの設定はテイクレンズとビューレンズの間の
左右脇に配置されたダイヤルを使って行い
値はビューレンズ上に表示されます。
シャッターはシチズンMXVで最高速は1/400
レンズはヤシコール80mmF3.5です。
おそらく「新B型(B型後期)」と呼ばれるタイプだと思われますが
良く見かける新B型は「Yashicaflex」の銘板が樽型で
シャッターはコパルなのですね。
おそらく今回のヤシカフレックスは「新B型」の初期モデルかと思われます。
毎回思いますがヤシカフレックスと
キヤノンのバルナック機は
本当に細かいモデルの区別が難しいカメラです。

受付時の状態としてはシャッター羽根に軽い粘り
ファインダーミラーの劣化によるクモリ
レンズ・ファインダースクリーンのカビ・汚れ…と
二眼レフの定番不具合に加え
セルフタイマーを無理矢理動かしたのか
タイマー内部が破損している状態でした。

画像は整備完了後の状態のものです。
シャッターも快調に動作しており精度も申し分ありません。
レンズもかなりクリアな状態になり
ファインダミラーも交換しているので
ファインダーの視野も非常に明るくクリアです。
セルフタイマーはもちろん修理して普通に動作するようになっています。
もちろんピントノブは適度な重さで非常に気持ちよく動作します。
今回はご依頼者様のご要望もあり
外像の貼り革を全て張り替えているので
外観もとてもキレイな状態です。
この春から心機一転して使い始めるのに
ふさわしい1台になっていると思います。

少し様子見をしている状態で時間をおいていますが
もうそろそろ最終チェックを行っていきます。
これで特に問題なければ完成となります。

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