フジカ35オートMのカメラ修理

今日は「おにぎりの日」だそうですよ。
コンビニおにぎりだったり
お弁当の中に入ってたりするおにぎりだったり
口にする機会は多いですが
やっぱり熱々炊き立てのご飯で
自分で握る塩むすびが一番美味しかったりしますねぇ
まぁでも本当は子供の頃から慣れ親しんだ
ばあさんの握るおにぎりが一番美味いのですが
もう味わうことができなくなって随分経ってしまいました
おにぎりって実際に手で握るものだから
ばあさんのおにぎり以外だとかなり抵抗があったんですよねぇ
それだと逆に工場で作られる
コンビニおにぎりのほうがいいぐらいで。。。
ところで同じようなことを
割と最近書いたような気がするなと思ったら
1月に「おむすびの日」があったのですよね
本当は私も「おにぎり」よりも「おむすび」と呼ぶ方なのですが
今回はせっかくの「おにぎりの日」なので
あえて「おにぎり」で統一します
(おにぎりとおむすびの違いについては諸説あり)
あ、直接関係ないけど
マスヤの「おにぎりせんべい」は美味しいですよねぇ
レギュラーサイズはなかなか見ませんが
ミニであれば最近は都内のスーパーでも見かけるようになりました。
ビールのお供にも最適です。

さてさて

本日は「フジカ35オートM」のカメラ修理を行っています。
知る人ぞ知るちょっと通なカメラですよね。
搭載されるフジノンレンズの優秀さでも有名ですが
操作系がかなり独特で
ピントはボディー背面のギアを回すことで行い
フィルム巻き上げはボディ底面レバー
フィルム巻き戻しはボディ側面のクランク等々
なかなか普通のカメラでは見かけないパターンになっています。
(今回のオートMはピント調整に関しては
通常の鏡胴上にあるピントリングで行います)
正直なことを言うと
一連のフジカ35シリーズは比較的トラブルが多く
特に通常のフジカ35系に搭載されるシチズンシャッターは
スロー関係でトラブルがあると修理不能な場合が多く
現在では場合によっては修理をお断りしている機種でもあります。
で、今回のフジカ35オートMは通常のフジカ35とは異なり
これまた変わった「コパルマジック」と呼ばれる
シャッター速度優先オートで露出が連動範囲外になると
シャッター速度が自動的に変更される
という複式プログラムを備えるシャッターなのです。
おまけに連動するセレンにもトラブルが多いということで
これもシャッター周りや露出計周りに致命的なトラブルがある場合は
修理・整備を見送ることの多いカメラなのです。

今回はお預かり時に少し念入りにチェックも行い
オート関連、シャッター関連に致命的なトラブルがなく
通常整備で精度が確保できるということが
確認できたうえでお預かりすることになりました。
実際、セレンは非常に良い状態です。

ただし、ファインダー側にいろいろ問題がありました。
お預かり時にファインダー内にカビが多く
場合によってはハーフミラーは交換か。。。と思われましたが
ハーフミラーにはそれほど大きな問題はなく
ブライトフレームを映し出すミラー部が
劣化によりどうしようもなく曇っていることが判明
劣化で曇っているので清掃ではどうにもならず
そこは新たにミラーを切り出し
交換することで対応しました。
ファインダー内のカビもキレイに除去することができました。

シャッターユニットは羽根洗浄を含む一通りの整備を行い
その際にもちろんレンズ清掃を行い
オート関連は精度はそれなりに出ていたので
余計なことはせず通常整備と微調整で対処しています。
外装、ファインダーは清掃の甲斐もあり
お預かり時とは見違えるほどキレイになっていいると思います。
特にファインダーは二重像合わせが楽しくなるほどだと思います。

おもしろいカメラなのですが
これほど独自性が強いと修理・整備はなかなか大変です。
手間もかなりかかります。
フジカのカメラはこういうパターンのものが比較的多いですね。

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