ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は10月6日…
「ト(10)ム(6)」と読む語呂合わせで
「トムの日」だそうです。
ここでいう「トム」とは
大俳優の「トム・クルーズ」のことなのですね
「トップガン」や「ミッションインポッシブル」ですねぇ
名作なのは間違いないのですが
もうあの頃のいろんなアクション映画が混じりあっちゃって
もはや断片的にしか覚えていません(苦笑)
今更、見直すほどでもないですし…
実は個人的には「トム」いえば
やっぱり「トムとジェリー」の「トム」のほうが
戦列に記憶に刻み込まれていますねぇ
子供の頃、私の住んでいる地域では夕方6時からだったかな
かぶりついてみていた記憶があります
毎回3話セットで放送されるのですが
トムジェリの話は1話目と3話目で
2話目はトムジェリではなくて
他のキャラクターを主人公としたアニメーション
(主にテックス・アヴェリー作品)放送されていたのですよね。
この「真ん中の話」がまた面白かったのですよねぇ
DVD出てるんですよね…買おうかな…(笑

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
前年に登場した大口径レンズ搭載の
「ハイマチックE」の下位機種としてデビューしましたが
明らかにライバルはこの小型軽量コンパクトジャンルで
先行する「コニカC35」の対抗機ですね。
ミノルタらしいのはハイマチックE同様に
電子制御シャッターを搭載している部分ですかね
プログラムシャッターであることはC35と変わりませんが
より正確な露出で撮れるというアピールポイントだったようです。
C35同様、非常にコンパクトなボディなのに
しっかりレンジファインダーを搭載しています。
レンズはロッコール38mmF2.7です。
C35と同じ焦点距離で開放値が0.1明るいのは
少し意識して上回らせたのだと思われます。
現行機種の頃は安定して動作していたであろう
セイコーESLシャッターも
さすがに50年近く経つ現在では
なかなか問題なく動作しているものは少なくなってきていると思われます。
電池室の腐食が非常に多いのはC35同様ですが
被害が露出計関連にとどまるC35に比べると
ハイマチックのほうはシャッターユニットにも
致命的な被害をもたらしている場合も多く
その辺りも含めて修理・整備は少し苦労するカメラです。
ただし意外なのは「F」より大柄な「ハイマチックE」の方が
修理困難な場合が非常に多く
当店では残念ながら「E」の修理・整備は既に行っておりません。

お預かりしているハイマチックFは
電池室はキレイで電源もきちんと入ります。
ただバッテリーチェックが残念ながら点灯しません。
それよりも問題なのは
巻上機構のどうさにかなり問題があり
巻上ロックがなかなか解除されなかったり
巻き上げられたはよくても
巻き上げた際に巻上レバーが巻き上げきった位置から
全く戻ってこずに固着してしまい
シャッターが切れなくなるといった症状が頻繁に起こっています。
何度も同じ動作を繰り返していれば
ふとした拍子に正常に動くのですが
これではとてもとても普通に撮影できる状態ではありません。
巻上があまりに不安定なので
オートがまともなのかどうかもテストができない状態です。
巻上に関してはきかいてきなトラブルなので
まずはこちらを安定して動作するようにしないと
何とも他の対処もできない状態です。

まだ現状チェックもろくにできていな状態ですが
まずは巻上周りの修理から取り掛かりたいと思います。
そこから動きを確認しつつ
シャッターユニットやオート制御部の整備・調整を
行っていきます。

シャッターレリーズが「ジャッ」といった感じで
ちょっと独特ですよね。
好みが分かれる部分かもしれませんが
個人的には好きなカメラです。

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