ミノルタXD11のカメラ修理

今日は「読書の日」で
今日から1週間は「読書週間」なのだそうです。
うーん、小説とかは小学校以来読んでないかも…(苦笑)
昔は雑誌はやたらと読み漁ってて
小難しい科学雑誌なんかも理解できるまで
何度も読み返したりとかしていたのですが…
もう今は紙の雑誌も読まなくなりました…
紙のコミックは今でもやたら読んではいるのですが…(笑
新聞もいつからか随分前から取らなくなったし
テレビもカープの試合以外は全く見なくなりました。
その代わりネットでやたらといろんなものを
読み漁るようにはなりましたが…
本を開いて読書か…たまにはいいかもしれませんが
なかなかじっくり本を読もうという
まとまって集中できる時間も取りにくくなったかな…
短編くらいなら読めるかな…
たまには読書もしておかないと
頭が弱っていきそうなので気を付けなくては…(苦笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD11」のカメラ修理を行っています。
モデル名は「XD11」ですが要はXDです。
一昨日も「XD」の修理だったので休みを挟んで
2日連続です。
「XD11」は輸出仕様のカメラで
各メーカー輸出仕様になると国内版とほぼ同じモデルでも
いろいろモデル名を変更されていたりします。
「XD11」は確か北米仕様だったかと…
これの廉価版(絞り直読窓のないモデル)で「XD5」があったり
ヨーロッパ向けは「XD7」があったと思うのですが
めったに見るものでもないので少々うろ覚えです…
この「XD11」に関して言うと
基本的に国内版XDと変わりません
機能的な部分もそうですしアキュートマットスクリーンも同様です。
ただモデル名が違うだけという認識でよいと思います。
今回お預かりしているのは後期型のXD11ですね。
これも国内版の後期XDと変わりません。

非常にキレイな外観で一通り動作もしているのですが
シャッタースピードに難があります。
1/1000、1/500は全く開きません。
一部が開かないとかではなくて全く開かず
シャッターを切ってもフィルム面には全く露光されません。
1/250になるとやっと見た目には開きますが
測定機にかけても測定不可能なレベルです。
ほとんど開いていないということですね。
1/125になるとやっと測定できるほどに開きますが
ほぼ1/500といった感じです。
測定できたところで幕速もチェックしてみると
やはり全体的に幕速が遅く
特に先幕の幕速が遅い状態です。
見た目には金属シャッター羽根もキレイではあるのですが
根本部分に劣化したブッシュとかがあるのかもしれません
加えてマグネットの汚れによる吸着不足も考えられます。
内部モルトも含めてモルトが明らかに全滅で
粘着質になったモルトがフィルム室にもミラー受部にも確認できるので
こういうモルト屑が中に入り込んで悪さをしているのかもしれません
何にしろ分解して考えられる原因を
ひとつひとつ潰していくしかない感じです。
電気的な問題ではないような気はしているのですが。。。

まだ現状チェックをいろいろ行っている段階です。
動作的にはシャッタスピードの問題以外は
比較的大きな問題はなさそうですが
シャッターがこの状態なのでオート制御の精度確認は
十分にはできません。
一昨日のXDは前期シルバーでしたが
今回のXD11は後期ブラックです。
XD独特の艶消しのマットブラックは非常に人気も高いですね。
なにはともあれシャッタースピードの問題を
クリアしなくては始まりません
これから慎重に分解整備に取り掛かりたいと思います。

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