コニカⅢAのカメラ修理

今日は「和食の日」だそうですよ
「和食」いいですねぇ
やはり日本人の身体に合っているのは和食なんですよ
個人的な主観で言えば生まれ育った地域での
食べ物が一番合うようになっているのではないかと思います。
若い頃はあんなに大量に食べられた揚げ物だとか
焼肉だとか焼き鳥だとかも
食べたくはなりますがほんの少しでもう満足ですし
特にフライとかカツに関しては
本当に一口くらいしか受け付けなくなってしまいました。
いや、正確に言うと美味しくその場では食べられるのですが
後の胸やけが大変なのです(苦笑)
じゃ、和風ならなんでもいいかというと
これもまたやたら醤油の効いたしょっぱいものや
味噌味の濃いものは受け付けなくて
ほんとうにほんのりとした塩味でちょうど良い感じです。
薄味の野菜の煮つけや焼き魚、合わせみその味噌汁で
ちょうど良い感じです。
これって子供の頃に散々食べさせられてきたメニューなんですよねぇ
(うちは年寄り二人と三人暮らしだったので)
当時は「ええええ~?ハンバーグとかトンカツとかがいい~!!!」って
よくごねてたものですが…(笑
そういえば前回入院したときに思ったのですが
病院食って基本的に薄味なんですよね。まぁ当然といえば当然ですが…
それがやたらと美味しかったのですよねぇ…どのメニューも…
あれも昔なら「美味しくない」って感じてたんだろうなぁ…
あぁいう食事はちゃんと自炊しないとできないですものねぇ
それがしがない個人事業主だと
常に全力で仕事していないと追いつかないので
なかなかきちんと自炊はできません…(苦笑)
ちょっと生活スタイル変えなくちゃな…

さてさて

本日は「コニカⅢA」のカメラ修理を行っています。
前面に巻上レバーを配置し
セルフコッキングとなり実用性が非常に高くなった「Ⅲ」をベースに
当時、「生きているファインダー」と言われた
パララックス/画角自動修正機能付等倍ファインダーを装備したモデルです。
正直、「生きているファインダー」はちょっとおおげさかな(笑
距離計連動を利用したパララックス補正自体は
他のカメラでもありますし、これが最初というわけでもありません。
それよりも通常の「Ⅲ」ではハーフミラーを使用した
比較的普通の距離計連動ファインダーを
(それでも十分以上に見え方のクリアなファインダーですが)
贅沢にも巨大なプリズムを配置して
等倍ファインダーにしたところが「ⅢA」の特徴かと思います
シールドプリズムなので見え方がクリアで明るいことはもちろん
等倍なので両目でファインダー確認ができます。
少し慣れは必要ですが両目を開けて右目で
ファインダーを覗くと等倍なのでファインダー視野外も
左目で自然に見え
普通に見えている視野の中に撮影範囲を示す
ブライトファインダーが浮き上がって見え
さらにその内側に距離計二重像もはっきり確認できます。
動きモノやスナップを撮る際に撮影範囲外の視野が
広々と肉眼で確認できることは非常に大きなメリットです。
ⅢAで両目で見るレンジファインダーに慣れてしまうと
等倍以外のファインダーに戻れなくなると思います。
レンズは津城の「Ⅲ」と同じ48mmF2搭載のものと
50mmF1.8を搭載しているもの2種類が存在します。
焦点距離2mmで半絞りですからそれほど大きな違いはないかと思います。

お預かりしている「ⅢA」は
シャッター羽根や絞り羽根に大きな問題はないようです。
しかしながらスローに設定すると
シャッターが開いたままになってしまいます。
さらにレンズには結構なカビが生えてしまっています。
ファインダーにも多少ありますね。
実はファインダーにはそれ以上の大きな問題があって
落としてしまったのだと思われますが
黒い接眼レンズ枠が破損してしまっていて
さらに内側の接眼ガラス部も割れてしまっています。
さらに内側のプリズム部には問題ないようで一安心ですが
この接眼枠はかしめてつけられているので
未使用の交換用部本があれば交換は可能ですが
部品取りから移植するとなると
下手に部品取りから外そうとするとこれも割れてしまいます。
さてどうしたものか…
まぁ上カバーの問題なのでちょっと後回しにして
まずは他部分の問題と一通りの整備を先に行っていきます。
スロー不良に関してはパターン的に
ガバナの固着あるいは粘りだと思い込んでいたのですが
ガバナ自体は手動で動かしてみるとスムーズに動作しています。
スロー不調の原因はガバナを留めているネジが緩んでいて
ガバナの取り付け位置が狂っていて
チャージリングとうまくリンクできないことが原因でした。
そんな緩むような場所ではないのですが…これも落下の影響か…
位置決めも正しく行ってキチンと固定して動作確認したところ
問題はなさそうです。

現在、粘りはないとはいえシャッター羽根、絞り羽根は
せっかく分解するのですから念入りに清掃しておきます。
距離計二重像も落下の影響か大きくズレてしまっているので
これも慎重に精度出しと調整を行います。
上の画像でもファインダープリズムの存在感がすごいですね
清掃してクリアになったプリズムを見ていると
何だか吸い込まれそうな感じがしてしまいます。
上カバー接眼ガラスと枠の件は
これから何か良い対策を考えて対応していきます。

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