ヤシカエレクトロ35GLのカメラ修理

今日は11月25日…
「OLの日」、「ハイビジョンの日」、「いいえがおの日」等々の
記念日が制定されていますが…
うーん、ネタ的には絡みづらいものばかりですねぇ(苦笑)
あ、毎月25日は「プリンの日」なんですよ
これは甘いもの好きの私としては見過ごせないですね
子供の頃はいわゆる「プッチンプリン」くらいしかなくって
それでも甘くてつるんとしてて美味しくって
たまにおやつで出てくると本当にごちそうでした
それがいつのまにやらスーパーでいろんな種類が売っているのは当然で
手軽に買えるコンビニスイーツでも
工夫を凝らしたいろんなタイプのプリンが手に入ります。
そういえば晩年のばあさんが
「マンゴープリン」がやたら気に入っていて
実家に帰るたびにおみやげで買って帰ると喜んでたなぁ
もう随分前のような気もします。
つい5,6年前の話なんですけどねぇ…
何だか私もマンゴープリンが食べたくなってきました
スーパーに売ってたら買って帰りましょう(笑

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GL」のカメラ修理を行っています。
初代から続いていたあの少し大柄なボディに別れを告げ
GSN(GTN)をベースに小型化が進められたモデルです。
既に派生モデルとして広角搭載の「CC」や
目測でF2.8レンズ搭載の超小型な「MC」とかが登場してはいたので
小さなエレクトロがなかったわけではないのですが
本流のモデル(GSN)からモデルチェンジして
小さくなった機種ということで
これ以前と以降でエレクトロ35シリーズとしては
大きく分岐点となったモデルだと思います。
この前の「GSN(GTN)」までは基本的には初代エレクトロからの
マイナーチェンジモデルですから
ここでフルモデルチェンジされたようなイメージですね。
とはいえ小型化された以外は基本的機能はエレクトロ35らしいスペックで
コパル製電子制御シャッターであることは変わらず
最高速も変わらず1/500、ただし惜しいことにバルブの設定がなくなりました。
受光素子はそれまでのCdSからSPDに変更され
特に低輝度時の反応速度が速くなっています。
レンズは5mm広角となりCOLOR YASHINON-DX 40mmF1.7となりました
F1.7の大口径もエレクトロ本流の伝統通りです。
小型化されたとはいえ小型化を前面に押し出したライバル機と比べると
まだ少々大柄ではあります。
F1.7の大口径ですし個人的にはこのくらいの大きさで良いとは思いますが…
電池はCCやMCでは4LR44に変更されていましたが
このGLではやはりエレクトロの本流らしく
相変わらずのHM-4N積層水銀電池です。
この電池使うのはエレクトロだけですから
電池を見ただけでエレクトロをイメージしていしまいます(笑

お預かりしているGLは以前に電池の腐食等があったようで
電池室蓋が酷く劣化しています。
それでも通電しないほどではなく少し清掃してやれば
電源は入るようになったのですが
十分な電圧が通電しているのにバッテリーチェックが全く点灯しません。
それでも制御回路にはしっかり通電しているようで
黄色や赤の警告灯は比較的正しい値で点灯するようです
しかしながらシャッター自体はシャッター音はするのですが
シャッター羽根が全く動かずシャッターは全く開きません
他のレンズシャッター機であれば
羽根の油汚れ等による子ch買うのパターンがありがちですが
エレクトロの場合はGLに限らず
その構造上、あまり羽根粘りというのは発生しません。
羽根が動かない場合はたいていが羽根を動かしている
駆動部そのものの動作不良かマグネット吸着部の汚れによる場合が多いです。
このあたりはエレクトロ35ならではの傾向かと思われます。
他、ファインダーにクモリ、レンズカビ等が見受けられるので
それも含めて修理及び一通りの整備を行います。

ここからまずはシャッターユニットを降ろして
一通りの整備と電気的な動作確認を行っていきます。
GSNまでのエレクトロに比べると
配線周りが随分とすっきりしています。
これまでは初代の焼き直しですから
そのあたりは60年代初め設計から
やっと70年代らしい設計になったという感じですね。
それでもまだかなり配線は多くややこしいですが…
初代からのウィークポイントである
レリーズ部分のブッシュの構造はGLでも
同様なのですがこの時代になると
腐食・劣化しにくい材質に変更されています。
このあたりの機種でそこに問題が出ることはほとんどないと思います。
エレクトロ35もシリーズを通して
独創的な造りのカメラではありますね
でも個人的にも嫌いではありません。
写りも評価が高く素晴らしいです。

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