コニカFTAのカメラ修理

今日は「菜っ葉の日」だそうですよ。
「な(7)っ(2)ぱ(8)」(菜っ葉)と読む語呂合わせからですね。
私の生まれ育った実家では
「菜っ葉」といえば広島菜のお漬物のことで
毎食のちゃぶ台の隅に必ず置かれていました。
ご飯がめちゃくちゃ進むのですよねぇ。。。
おかずが足りなくなった時や
「もう少しお米食べたい!」ってときに重宝しますし
シンプルにご飯にお茶をかけただけの
お茶漬けにめちゃくちゃ合うのです。。。
こっち(関東)だと広島菜は気軽に入手できないので
野沢菜で代用します!
元々お米大好きなので「菜っ葉」だけで
ガツガツお米食べたいと無性に思うこともあるのですが
今の私に糖質は敵なので
ここしばらくはガマンしています。。。(苦笑)
でもたまにはいいですよねぇ…
明日の朝食あたりで実行しようかな…

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
コニカFTAは1968年に発売開始となったカメラです。
レンズマウントは前モデルのオートレックスから採用されている
コニカマウントⅡ(ARマウント)です。
オートレックスと同じく
コニカがレンズ固定式カメラで得意としていた
指針抑え込み式のシャッタスピード優先オートを
一眼レフにも搭載したカメラです。
シャッターユニットはいろんなカメラに搭載されて
実績十分で耐久性の高いコパルスクエアSです。
当初発売されたFTAは露出計の電源スイッチが
上カバー背面に配置されていますが
1970年にマイナーチェンジされたニューFTAでは
電源SWはレリーズボタン連動に変更されています。
今回のFTAは背面に電源SWのない
ニューFTAとなります。

お預かりしているFTAはまずシャッターが切れません。
もちろん巻上レバーもロックしたままの状態です。
シャッター羽根の位置から判断するとチャージはされていると思われます。
このままでは状況が全く掴めないので
まずは一度、強制的にシャッターが切れないか
底面から少々細工を仕掛けます。
そうするととりあえず一度シャッターは切れましたが
今度はミラーアップしたまま(シャッターは走行完了で閉じている)で
固着してしまいました。
その状態で巻き上げようとすると巻上完了すると同時に
シャッターが切れてしまいます。
ミラーが上がったままになっているため
チャージロックができない状況かと思われます。
それでもここまでの一連の動きの中で
動作不良を起こしていると思われる箇所は
大体想像がつきました。
(たまに予想外のこともありますが…)
ある程度予想が付いた状態で分解に取り掛かるのと
まるで何もわからない状態で闇雲にバラシていくのでは
アプローチとその後の対応が全く変わってきますので
本格的にバラす前にできるだけ状況は把握しておきたいものです。

それではこれから本格的に分解整備に取り掛かっていきます。
ちなみに画像でわかる通り今回のFTAは精悍なブラックです。
外装の状態は非常に良くキレイな個体です。
これで快適に動作するようになれば
持って歩くだけでもワクワクするカメラになりそうですね
ちなみにFTAの修理の際は毎回書きますが
接眼レンズのクモリはもはや持病です。
今回のFTAもそれなりに曇っています。
単に汚れて曇っているわけではなく
レンズコーティングの変質によって曇るので
通常の清掃では全く改善できません。
いずれにしても完全にはクモリは除去できませんが
できる限りの処置である程度はクリアにしていきたいと思います。
その前にまずはシャッターチャージ部、ミラー駆動部
巻上機構部の一連の動作部を整備していきます。

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