オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は言わずと知れた「勤労感謝の日」で祝日です。
もともとは神々に五穀の収穫を祝う風習が起源なのですね。
だから収穫の終わったこの時期らしいです。
「勤労感謝の日」に関連する記念日も
今日は多く設定されています。
そんな中に「牡蠣の日」がありますねぇ
この時期はマガキの旬が始まる季節でもあり
鍋物食材・贈答用などとして12月に重要のピークを迎えることから
直前の祝日「勤労感謝の日」を記念日としているそうです。
また、「勤労感謝の日」に栄養豊富な牡蠣を食べて
勤労の疲れを癒してもらおうという思いが込められているのだそうです。
そろそろスーパーにも広島産のマガキむき身やカキフライが
並べられてきていますよねぇ
牡蠣の鍋は美味いし温まるし日本酒に最高に合いますものねぇ
ただ今年は牡蠣の発育が少し遅れているようです。
毎年利用させていただている
呉の生カキ屋さんに聞いた話だと
むき身はあまり問題ないのだそうですが
殻付きの牡蠣はまだ小さいので
本格的出荷は12月に入ってからになると聞きました。
殻付きの牡蠣を焼き牡蠣にして食べると
これがまた最高なのですよねぇ
これも日本酒が最高に合いますよねぇ…
あぁ…焼き牡蠣食べたくなってきた…
早く殻付きの牡蠣来ないかな…(笑

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
やはりコンスタントに依頼がありますね…OM-1
トラブルの種類も生産時期によっていろいろと
パターンがあったりますが
やはり圧倒的に多いのはプリズム腐食と露出計関連です。
続いて巻上関連やシャッター周りといったところでしょうか…
一般的な一眼レフに多い「ミラーアップしたまま」というのは
OM-1に関しては多くない印象です。

今回お預かりのOM-1もまずはプリズム腐食です。
当店でも腐食のない中古プリズムは何とか用意できますが
今回はご依頼者様から持ち込みでキレイなプリズムの提供があったので
それを使って交換を行います。
シャッタースピードはそこそこの精度も出ていて
大きなトラブルはないのですが
巻上がたまに滑るような感じになることと
露出計が非常に不安定で
指針は振れるものの針が踊っているような状態です。
電池室マイナス端子は今回は樹脂ネジでの固定ではないヴァージョンで
金属ネジに絶縁帯を挟んでいる時期のもので
そこに問題はないのですがハンダや配線に腐食がみられ
まともに導通しない状態のようです。
加えてボディ上部の電源SW部でも接触不良が起きています。
指針が踊っているのは電池室周りの問題で
踊っていたのが力尽きたように
パタッと何も動かなくなるのはここが原因のようです。

いずれにせよシャッター周りやミラー駆動部も含めて
全体的に整備が必要な状態です。
もちろんモルトは全滅です。

これから本格的に分解整備に取り掛かります。
基本的な考え方自体は比較的シンプルなのですが
小型化を実現するために
非常に独創的な造りや工夫が凝らされているカメラです。
そのため微妙な調整や繊細な動きを要求される箇所も多く
修理・整備する立場としては
実はなかなか手ごわいカメラです。
詳しくは書きませんが
「ココやココの調子が悪いと
いつも苦労するんだよなぁ」と言う箇所も決まっていて
実は真っ先にその周辺の整備から行ったりしています(苦笑)
今回はそれほど大きな苦労はないかと思いますが
慎重かつ入念に整備を行っていきます。

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