ヤシカミニマチックSのカメラ修理

今日は「夏の土用の丑の日」ですね。
今年は「二の丑」がないので
「夏の土用の丑の日」は今日だけですね。
まぁ「うなぎ」ですよねぇ
数日前から近所のマルエツの生鮮コーナーを通るたびに
毎年恒例の
「うーなぎうなぎ♪うーなぎうなぎ♪
どーようのうしかーばやき~♪」の歌を聞かされて
もう耳から離れません(笑
まぁ個人的にはあまりうなぎ食べたいほうではないので
この日に気合入れて買うことはないですが…
ちなみに今日は「梅干しの日」でもあるのですね。
この頃に新物の梅干が食べられることからだそうで
また、梅干は健康に良く、「梅干しを食べると難が去る」と
昔から言われてきたことから
「なん(7)がさ(3)る(0)」の語呂合わせも由来なのだそうです。
私はとにかくご飯が大好きな人なので
白米に合うものは基本的になんでも好きで
当然、梅干しも大好きです!
やっぱりあの酸っぱさがたまりませんよねぇ
この日の卯の刻(午前6時から8時)に
その年の恵方に向かって食べると気が高まり
精気がみなぎるとされる???
え?ここでも恵方巻と同じようなことが…(苦笑)
恵方云々はまぁどうでもよいですが
今日も帰りにマルエツに寄って梅干しは買って帰りましょう
まだ「うなぎの歌」流れてるかなぁ…(笑

さてさて

本日は「ヤシカミニマチックS」のカメラ修理を行っています。
ヤシカリンクスの流れを汲むカメラですが
より簡単に撮影が行えるように
露出計連動のプログラムオート露出としたカメラです。
搭載されるシャッターユニットはコパルユニークで
2枚羽根のシャッター羽根が絞り羽根を兼用するタイプです。
ただちょっと変わっているのがフラッシュモードだと
SSは1/30固定で任意の絞りを選択できるようになっているのですが
この場合にだけ別途の絞り羽根が出てきて絞り込みます。
この絞り羽根も2枚羽根です。
上カバー上に大きな窓があって一見これが露出計指針かと
思ってしまいますがこちらはASA感度設定盤です。
露出計指針はファインダー内で確認することができます。

お預かりしているミニマチックSはつい先日まで
普通に撮影に使えていたそうなのですが
ある時から突然露出計が動かなかくなったということで
お預かりしています。
露出計連動のプログラムシャッター機なので
露出計が動かないと撮影自体ができなくなってしまいます。
セレン光電池使用の露出計なので
セレンが劣化で起電しないような状態であれば
残念ながら修理不可能なのですが
先日まで普通に露出計も使えていて
ある時からパタッと動かなくなった…ということなので
おそらくセレン自体は大丈夫なのではないかと思い
お預かりしました。
でも分解してみなければ判断はできないのですが…

画像はまだ分解に取り掛かり始めの段階でのものです。
まずは露出計本体が動作するかどうかと
セレンの起電状態がどうかを確認していきます。
心配されたセレンは問題なく起電しているようで
まずは一安心です。
でも確かに露出計の指針は光を当てても全く反応なしで
それも零点ではなくちょっと中途半端な位置に止まっているので
ちょっとおかしいな…と思っていろいろ細かく見てみると
ファインダー内の小さな部品が落下して
指針の根本付近でひっかかっていたことが直接の原因でした。
露出計本体の断線とかではなくてよかったです。
落下した部品は元の場所に再取り付けをしっかり行い
露出計の調整等も行っていきます。
さらにシャッターの粘りも少々あるようなので
シャッターユニットの整備も一通り行っていきます。
レンズの状態はかなり良いので
これで再び快適に撮影にできる状態に復活できるかと思います。

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