オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「夏至」ですね。
いよいよ本格的な夏が近づいてきていますね…うんざりです(笑
「夏至」に関連して今日は「スナックの日」とされています。
ここでいう「スナック」はスナック菓子のことですね。
スナックという字面をパッと見て
繁華街の雑居ビルに入っているような
場末の飲み屋を真っ先に連想してしました(笑
昔はそういうところにも頻繁に飲みに行った時期がありましたが
今や全く縁がなくなりました…
話を戻して…「スナックの日」はかつて「夏至」のお祝いに
「歯固め」と称して
正月の餅を固くして食べる習慣があったことに由来するのだそうです。
とはいいますが現在のスナック菓子にそんな固いものはないですよねぇ
ちなみに現時点ではJAS法によるスナック菓子の定義は存在しないため
製菓業界が漠然と区分しています。
原料にトウモロコシ、米粉、いも類、豆類などの炭水化物を用い
それを食用油で揚げている菓子類をスナックと呼んでいます。
一方、小麦を原料とするビスケット類は
ビスケット菓子と呼ばれて区分されます。
また、一部の煎餅、あられなどの米菓は炭水化物を原料として
油で揚げる共通点があるものの米菓として区分されるのだそうです。
まぁ難しいことはさておき
スナック菓子はビールのつまみにもいいですし
食べだすと止まらなくなるのですよねぇ
糖質制限的にあまり食べないように気をつけています…美味しいけど…(笑

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
元祖「軽量コンパクトな一眼レフ」ですね。
圧倒的に修理依頼の多いカメラなので
ここのブログにも頻繁に登場するので
聞き飽きているとは思いますが
1972年発売のカメラです。
オリンパスは35mm判一眼レフへの参入はかなり後発で
通常の一眼レフよりも構造的にももっと奇抜な存在である
ハーフ判一眼レフ「ペンF」のほうが先に登場しています(1963年)
35mm判一眼レフとしては1972年国内発売の
M42マウントの「FTL」が最初のモデルで
そのすぐ後に「M-1(OM-1)」が登場します。
モデル名についてゴタゴタあったのはここでは割愛しますが
1973年5月にはモデル名も「OM-1」となります。
現在になっても小型軽量の機械制御機としては
一番にイメージされるカメラだと思います。
単に小さいだけではなくシャリっとした上質な巻上感
上品なシャッター音等々、使い心地も非常に気持ち良いカメラでもあります。

お預かりしている「OM-1」はまず電池を入れても
露出計が全く動きません。
電池室を見るとマイナス側の端子がグラグラになっており
この段階で「絶縁樹脂ネジが折れてるな」とわかります。
そのため接触不良が起きてしまっています。
底カバーを開けてみるとやはり樹脂ネジが折れていて
以前にそれを直そうとしたのか
ボンドでネジ頭を接着した跡が見られます。
さすがにそれでは負荷のかかるネジは留まりません…
配線にも一部ダメージが見られますので
配線交換と樹脂ネジの交換を行います。
露出計の精度にもかなり問題があるので調整も行います。
加えてシャッタースピードの精度にもかなり問題アリです。
後幕の動きが悪いようで高速シャッターはかなり開き気味です。
1/1000時に1/250ほど露光してしまうようです。
それでもガバナーは駆動していますし
ミラアップすることもないので使えなくはないですが
厳密な露出が要求されるような場面ではかなり問題になると思います。
幕軸清掃の上で調整を行っていきます。

電池室の件でもわかりましたが
過去に手を入れられた形跡があります。
そのときの処置のおかげでプリズムの腐食はなく
ファインダーは一通りの清掃でかなりクリアになりそうです。
おそらくさほどの分解はされていないようで
幕軸や巻上の深い部分には手がついていないと思われます。
OM-1はその小ささを実現するために
いろいろと独自の工夫がされている場所も多く
整備性自体は悪くないのですが
かなりデリケートな部分の多いカメラです。
頻繁に手にするので見慣れた内部光景ではありますが
慎重に整備を行っていきます。

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