オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「洗濯を楽しむ日」だそうですよ。
10月19日を「1019」として
「せん(1000)とく(19)=たく」(洗濯)と読む
語呂合わせからだそうです。
なかなか強引ですね(笑
秋晴れの季節であり
気温・湿度ともに洗濯日和になりやすいこの時期に
単なる家事労働の軽減ではなく
積極的に「洗濯・乾燥」などを楽しめる日とするのが目的だそうです。
今年はいまだになかなかこの季節らしい
スキッとした秋晴れにならないのですが
日頃なかなか洗えない大物とか
この気候の良い季節にキレイに洗濯するのはいいですね!
私も思い出してみると「あぁ、あれこもこれも…」とか
普段着る服とか以外でそろそろ洗濯したいものが
それなりにあるのですが
気になり始めるとキリがないので
あまり思い出さないようにしています…(苦笑)
いや、そうじゃなくて…こういうときに思い出したものは
すぐに実行に移さないとダメですね!(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
修理依頼の多いカメラでこのブログにも頻繁に登場します。
他に同じようなカメラがない「孤高のハーフ判一眼レフ」です。
ハーフ判一眼レフ機自体は他にも存在しますが
既存の35mm判一眼レフの流用ではなく
ハーフ判であることを最大限に活用する
専用設計であるものは「ペンFシリーズ」だけかと思います。
いつも書いているので割愛しますが
内部構造も他のカメラでは見ることのできない独特なもので
これだけでも1台手元に置いておきたくなるような衝動に駆られます。
構造が独特すぎて経年劣化とともに
多少手のかかるカメラではありますが
それ以上に魅力に溢れたカメラだと思います。

お預かりしている「ペンF」は
定番ともいえる「ミラーアップしたまま固着してしまう」という症状です。
いつものミラー駆動部の動作不良もありますが
発生時のパターンがある程度決まっていて
「スローシャッター時にガバナが粘ってSSが遅くなってしまうと
ほぼ100%、ミラーアップになってしまう」という状態です。
ミラー駆動部の動作不良ももちろんありますが
ガバナの粘りも大きな要因になっています。
「ペンF」のガバナーはスローシャッターだけではなく
最高速1/500以外のすべてのSS制御を行っている部分なので
ここに動作不良があるとほぼ全速に悪影響が出てしまいます。
このガバナ関連のトラブルも「ペンF」で多いパターンです。

独特な構造が多いので動きや部品の役割を
しっかり理解しておく必要がありますが
そのあたりがわかっていれば整備性は非常に良好です。
ミラーボックス分離もこの後に行う
シャッターユニットも分離も比較的簡単に行えます。
ただ、ちょっとした汚れや潤滑不足で
動作不良に陥りやすいカメラなので
隅々まで入念に清掃整備調整を行っていきます。

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