月別アーカイブ: 2017年9月

オリンパスペンEESのカメラ修理

今日は「マッチの日」ということですよ。
「ギンギラギンにさりげなくぅ~♪」のマッチではなくて
火をつけるほうのマッチですね(笑)
最近はマッチで火をつける機会なんてめっきりなくなりましたが
子供の頃はマッチで火をつけるってドキドキしましたねぇ
もちろん、じいさんの見ている前で
仏壇のろうそくに火をつけるくらいだったのですが。。。
あの火薬の燃える匂いが何とも良かったですね。

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
数日前にも同じモデルの修理をしていますが
今日はまた別の個体です。
でも今回も同じような症状で
シャッターが半開きのまま固着してしまっています。
シャッター羽根の様子から察すると
どうも油や汚れによる羽根固着ではないようです。
「まさか、また。。。かな???」と思いつつ分解していくと。。。
フィルム室側の4本のネジを外すと
レンズユニット及びシャッターユニットが外れるのですが
シャッターユニットが少し浮き上がった瞬間
「カシャン」とシャッターが閉じました。。。
「あぁ、間違いない。。。何かいるな。。。」と思い
外してみると。。。

写真をクリックして拡大していただければよくわかるのですが
ピンクの丸で囲まれているネジは
本来、白矢印の部分についているはずのネジです。
これが外れてしまいシャッターユニット内に挟まっていたようです。
このネジは3本でシャッターユニットを固定しているネジなのですが
外れていない残り2本もゆるゆるに緩んでいました。
ペンEE系は結構、内部のネジ外れによるトラブルが多いですね。
酷いものになると露出計(磁気を持っている)に
ネジが2,3本くっついてしまっていたことも過去ありましたね。

シャッターはこれでとりあえず動くようですが
他にも何かあるといけないので、このままシャッターユニットを
分解し、各部点検整備一式を行っていきます。

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ヤシカエレクトロ35GSのカメラ修理

今日は9月15日。。。「敬老の日」が9/15から
9月第三月曜日に変わってもう14年も経つのですね。。。
敬老の日が変更になってからも9月15日は
「老人の日」ということになっているのですね!
「老人の日」ってちょっと言い方が印象悪いなぁ。。。と思っていたら
もともとは「としよりの日」だったのが「言い方が酷い」ということで
「老人の日」に改められ、さらに「敬老の日」に変わったのですね。。。

さてさて

本日は「ヤシカエレクトロ35GS」のカメラ修理を行っています。
「ろうそく1本の光でも写真が撮れる」を目指して作られたという
エレクトロ35ですが初代の発売は1966年です。
今回お預かりしている「GS」は小変更のあった「G」に
レンズが新コーティングのカラーヤシノンに変更されたモデルです。
ちなみにブラックモデルは「GTS」というネーミングになっています。
基本的な中身の構造は初代のエレクトロ35と同様です。

ブラックモデルも良いですが
個人的には初期のエレクトロのギラギラしたシルバーは
何とも言えず魅力的です。眺めているだけでも楽しくなってきます。
今回、お預かりしているエレクトロは
ご依頼者様のおじいさまのカメラということですが
保存状態も非常に良く正に「ギラギラ」としたシルバーです。
少々レンズとファインダーにカビがある以外は
外観上は全く問題なさそうです。
動作もとりあえずは動くのですが
オートが非常に不安定です。
それとは別の問題ですが電池室も緑青が出ていて
電源供給にも少々が不安があります。

エレクトロ35は電子シャッター機です。
このカメラのために作らせたといわれている
「HM-4N」という水銀電池を使いますが
今回は市販の電池アダプタ+4LR44で対応します。
オート不安定の原因は
レリーズ下のブッシュ劣化が原因のことが多いのですが
こんかいはそれだけでなく接点の汚れや劣化に原因がありそうです。
これからシャッターユニット周りから
各部点検整備一式を行います。

ニューキャノネットQL17のカメラ修理

1959年のこの日に当時のソ連が打ち上げた
ルナ2号が月の表面に衝突し
人類史上初となる月に到達した宇宙船となりました。
もちろんまだ無人の宇宙船です。
人類が実際に月に着陸するのはこの10年後ですね。
今年も月が美しく楽しめる季節が近づいてきました。
次の満月はいわゆる「中秋の名月」ですね。

さてさて

本日は「ニューキャノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
発売は1969年、私が生まれた年でもあり
アポロ11号計画で人類が初めて月に降り立った年でもありますね。
この「ニューキヤノネット」は
従来のキヤノネットの機能はそのままに大幅に小型化されたモデルです。
キャノン40mmF1.7のレンズを搭載し
シャッタースピード優先AEが使用できます。
後に発売される「GⅢ」がキヤノネットとしての最終モデルですが
バッテリーチェック等の細かな部分を除いては
この「ニューキヤノネット」とほぼ同一です。
「QL」ということでキャノンお得意の
フィルムクイックローディング機能も搭載されています。

お預かりしたニューキャノネットは一見キレイな外装で
シャッターも一応切れるのですが
レリーズボタンを押すとなかなか元の位置に戻ってきません。
露出計の針も挟み込まれたままになっているようです。
裏蓋の開いている状態だと
このカメラはカウンターが1になるまでは
何度も巻き上げられるようになっているので
巻き上げているうちにレリーズが戻ってくれるのですが
フィルムが入った状態だと巻上ロックしたままになるようです。
さらに問題なのはレンズ前玉周辺部にかなりの
クモリが発生しています。
これはニューキャノネット及びGⅢに多い症状ですが
基本的にコーティングの劣化によるクモリなので
清掃では取れません。
部品取り用ボディからもう少し状態の良いレンズを
移植することで対応します。

レリーズ異常の原因は最初よくわからなかったのですが
この写真の段階まで開けた時にわかりました
レンズボードを留めている4箇所のネジが
緩んでいて微妙に遊びが出ているため
レリーズが戻らず、露出計の針も挟み込んだままになっているようです。
これから本格的に各部点検整備一式を行います。

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オリンパスペンEESのカメラ修理

昨日はお休みだったのですが。。。。
久しぶりに以前住んでいた厚木市内を撮り歩いてきましたが
午前中は強烈な豪雨&雷。。。
午後は何とか雨は止んだもののイマイチな曇天の中
目的のひとつであった彼岸花はちょっと早すぎたようで
ほとんどつぼみ。。。(汗)
フィルムも使い切り帰りのバスに乗り込んだ後に
まさかの見事な夕焼け&虹。。。と
天候に翻弄された1日でした(笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンEES」のカメラ修理を行っています。
発売開始は1962年。露出はオート専用で行い
ピントはゾーンフォーカースによる目測式です。
他のペンシリーズやトリップ35等でも採用されていますが
光量不足の場合は赤ベロと言われる
警告がファインダー内に現れ、シャッターもロックされます。
これによりレンジファインダー機でよくある
「キャップを付けたままシャッターを切ってしまう」ことを
予防できます。(私も何度も他機種で何度もやったことがあります)
そういう機能面も優れていますが
やはりレトロなデザインと使いやすさが一番の魅力であるカメラです。

今回、お預かりしたペンEESは
まずシャッター羽根が開きっぱなしで固着しています。
分解した際にわかったのですが
シャッター羽根の粘り等ではなく
緩んで外れてしまった内部のネジが
シャッター駆動部に挟まれていたことが原因でした。
他、赤ベロは内部部品の一部変形により作動せず
セレンは劣化にてほとんど起電しない状態です。

セレンは起電する中古品との交換で対応いたします。
シャッターが動かない状態で
動かそうとしたのか何箇所か部品の変形も見られるので
修正しながら動きを確認していきます。
シンプルなレンズシャッターで露出は針挟み込み式で
2速あるシャッター速度(1/250、1/30)を切り替えつつ
絞りを制御する仕組みになっています。
シンプルな構造ですが非常によく考えられた作りになっています。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は「公衆電話の日」だそうですよ。
今やあまり見かけなくなってしまった公衆電話ですが
私が中学生くらいの頃は
よく100円玉(10円で3分、100円で30分話せる)を
握り締めて近所の公衆電話に
毎夜のようにかけにいったものです。懐かしいな~

さてさて

今日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
F2フォトミックファインダーには
5種類(無印、S、SB、A、AS)が存在しますが
今回は無印のフォトミック(指針式)にAi機構が加わった
フォトミックAです。Aiレンズに対応可能となったモデルですね。

お預かりしたF2フォトミックは
フォトミックファインダーの一番の機能である露出計が
少々不安定です。
ファインダー内部に大きなリング状の摺動抵抗があり
この抵抗のまわりをSSや絞りに応じて
ブラシが動き抵抗値を変化させ露出計に反映するのですが
その摺動抵抗の表面に汚れ等があると推測されます。
余談ですがFフォトミックも同様の構造ではあるのですが
Fフォトミックの場合はその摺動抵抗の表面に貼られている
抵抗素材が剥がれ落ちてしまっているものが多く
その場合は残念ながら修理不能となってしまいます。

ボディ側は各所に汚れやカビが酷く
高速シャッターは精度がかなり狂ってしまっています。
全体的に油切れの兆候が出ていて
巻上時にも「ギャッ」いう感じの異音が出ています。

写真は整備完了後で装着している50/1.8は
当店のテストレンズです。
少し日にちをおいてから
最終チェック及び微調整を行います。
黒のフォトミックはこの塊感がいいですよね!
個人的には露出計は付いていてもいなくても良いのですが
フォトミックファインダーを装着すると
ファインダー内でSSも絞りも確認できるところが
非常に便利だと思います。
アイレベルは確かにスマートでカッコ良いですが
フォトミックも迫力満点で重厚感もあります。
機能的にもフォトミックのほうがやはり便利ですね!

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ミノルタSR505のカメラ修理

今日は9月9日ということで
「重陽の節句(菊の節句)」ですね!
他の節句(1/7、3/3、5/5、7/7)に比べると
存在感が薄い節句となってしまっていますが
菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべて酒を飲み
邪気をはらい長寿を願う日とあsれています。
私も菊の花びらを浮かべて美味いお酒を飲みたいなぁ(笑)

さてさて

本日は「ミノルタSR505」のカメラ修理を行っています。
実はこのSR505、昨日のXEと同じ方からのご依頼です。
XEのデビューが1974年
SR505の発売開始が1975年
意外にもSR505のほうが後なんですね。
この後、SR-2から続いた機械式制御シャッターと別れを告げ
電子制御シャッターのみのXシリーズに移行していくわけですが
この時期は丁度その移行の真っ只中だったのですね。
ミノルタの最後の機械制御シャッター機であるSR505
そう考えると何だか感慨深いものがありますね。

お預かりしているSR505はブラック塗装で
非常に美しい外観を保っています。
なかなかこれほどキレイなものは見かけないと思います。
さすがに経年劣化は当然のように発生していて
高速シャッターはかなり露光ムラがあり
低速シャッターではミラーアップで固まってしまいます。
露出計は不安定でBC時にはかなり大きくふらつきます。
しかしながら全て油切れや接点の汚れによる不良等で
致命的に壊れている箇所はないようです。

SRT101移行の定番である連動糸の処理には
多少手間がかかりますが
メンテナンス性もよく、頑丈にできた良いカメラです。
最終型ともいえるこのSR505では
SRTスーパーと同様に
フィルムインジケーターや絞り値もファインダー内で読め
なかなか使い勝手の良い1台です。

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ミノルタXEのカメラ修理

今日は「ニューヨークの日」らしいですよ。
実際のニューヨークとは全く関係ないのですが
私、実家にお風呂がなかったので銭湯通いだったのですね。
で、中学生くらいになると友達や彼女から
自宅に電話もかかってくるようになるのですね。
(当然、当時は携帯電話なんてまだありません)
で、私が銭湯に行っている間に電話があると
じいさんが「ゆきひろは今、ニューヨーク(入浴)にいっちょるけん!」と
茶目っ気たっぷりに対応してくれて
後で説明が大変だったことを思い出しました(笑)

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
私が個人的に使っていることも関係しているのか
(気のせいかな。。。(笑))
おそらく他店よりは修理依頼の多いカメラだと思います。
いつも書きますが使い心地が非常によく
絶対的性能よりも官能的な部分に魅力のあるカメラだと思います。
ライカと共同開発した「コパルライツシャッター」を搭載します。
このシャッターユニットのおかげで
あの滑らかな巻上が実現したといってもいいと思います。

XEといえば一番の問題は「プリズム腐食」です。
今回、お預かりいている非常にキレイなシルバーのXEは
ファインダー上で見る限りは腐食が見当たりません。
しかしながら注意が必要なのは
加水分解したモルトが腐食の起こる部分に張り付いているため
プリズムを降ろすときに蒸着が剥がれてしまうこともあります。
プリズムを降ろす際には非常に神経を使います。

プリズムは無事なようですが
シャッターには少々問題があり
1/1000は全く開かず、1/500は1/2000くらいの露光量になってしまっています。
スリットが開かない及び開いても非常に狭いわけですね。
XEは電子シャッター機ですので
基板上の可変抵抗でシャッタースピードをある程度
全体的に調整することも可能ですが
今回の場合、低速シャッターは比較的良好です。
で、幕速(実際に幕(羽根)が動作する速さ)を見てみると
妙に動きが遅いことがわかりました。
おそらく羽根(おそらく根元部分)に汚れ等があって
動きを悪くしているものと思われます。
最終的には基板も調整して精度をだしますが
まずは羽根を本来のスムーズな動きに戻すことから取り掛かります。

加えてこれも定番ですが露出計はほぼ振り切ってしまっている状態です。
これはいつものことですが巻戻しクランク下の
摺動抵抗の汚れあるいは劣化が原因と思われます。

これから本格的に分解を進めて
まずはシャッターユニットから整備を行っていきます。

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キヤノンAE-1プログラムのカメラ修理

今日は「CMソングの日」らしいですよ。
1951年のこの日にラジオで日本初のCMソングが
流れたということですが、そのCMソング
当時の小西六(後のコニカ)さくらフィルムの
CMソングだったらしいのですが
商品名、メーカー名は一切出てこないんですね。
後にレコード化もされたというそのCMソングが
「僕はアマチュアカメラマン」という曲です。
youtubeとかで聴けるようなので興味のある方は是非!

さてさて

本日は「キャノンAE-1プログラム」のカメラ修理を行っています。
数日前にシルバーの個体の修理を行いましたが
今度はブラック仕上げです。
シルバーも良いですがやはりキヤノンといえば
他メーカーと比べてもブラックのイメージが強いですね。
話はそれますが今のデジタル一眼レフやミラーレス機は
ほとんど黒だから、どのメーカーも黒のイメージなんでしょうね。。。

うーん、やはりカッコ良いですね。
このAE-1Pですが
ご依頼者様が新品からずっと使い続けていらっしゃるそうです。
非常に丁寧に使われているのがわかるコンディションです。
1台のカメラに惚れ込んで徹底的に使いこむ。。。
すごく憧れますが私にはなかなか真似できそうにありません。
(浮気癖がかなりあるもので。。。(笑))

外装コンディションは素晴らしい状態ですが
さすがに経年劣化はそれなりに起こっています。
今回はキヤノンAシリーズ特有のシャッター鳴きは起こっていませんが
測定機にかけてみると。。。
1/1000と1/500でシャッターが開ききっていないようです。
これでは安心して撮影することはできません。
幕速が先幕と後幕でばらついているせいもありますが
シャッター幕を走る制御を行っているマグネットの
汚れが原因ではないかと思われます。
一見吸着面はキレイなのですがクリーナーをペーパーにつけて
清掃してみると結構な汚れが付着していました。

シャッター鳴きの予防も含めて
シャッター周り、ミラー駆動部と整備を行い
各部の調整・精度出しを行っていきます。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「生クリームの日」だそうですよ~
甘いものに目がない私としては
言葉を聞いただけで美味しそうなケーキが目に浮かびます(笑)
何も考えずに食べたいだけ甘いものを食べていい
年齢、というか身体ではないのですが。。。(汗)
あぁお安いのでいいからケーキが食べたくなってきました。。。

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた「孤高のハーフ判一眼レフ」です。
(この言い回しも毎回使ってますね。。。)
発売開始は1963年
外観の独特さからもわかりますが
通常の一眼レフとは構造が全く違います。
オリンパスの正統派一眼レフであるOM-1も
他メーカーに比べるとなかなか独創的ですが
このペンFはもっと独創的な構造をしています。
最高速1/500まで全開となる(つまり1/500までフラッシュがシンクロする)
ロータリーシャッターを筆頭に
ミラーボックス内のミラーは横向きに配置され
通常より反射面の少ないプリズムはボディ内に完全に収納され
ボディ上部のミラーやもうひとつある小さなプリズムに
反射され接眼レンズに至ります。
そのためレンズは巻戻し側にオフセットされ
上カバーは平らになっています。
このメカニズムだけで1台持っておきたい気持ちにさせられますね。

お預かりしたペンFは
シャッターが開きっぱなしで
うんともすんとも言わない状態でした。
よくあるのはミラー駆動周りのトラブルが多いのですが
今回はちょっと異なるトラブルで
これはなかなか大変そうです。

写真は整備完了後なのですが
シャッタートラブルの原因は軸部分のネジが緩んで
シャッター幕に干渉してしまっていたことが原因でした。
やはりあまり見受けられないトラブルでしたね。
もちろんシャッターユニット、ミラー駆動部等々
全体の整備を行って気持ちよく動作するようになりました。

後に出た露出計やセルフタイマーを装備する
FTももちろん良いのですが露出計レスで軽快な2回巻、
なんと言っても花文字の目立つ、最初のペンFは
やはり良いですね!

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オリンパスM-1のカメラ修理

今日は9月4日で「くしの日」だそうですよ。
髪に使う「櫛の日」でもあり「串の日」でもあるみたいです。
ん~やっぱり「串」のほうが興味というか
食欲をそそられますね(笑)
串カツ、焼き鳥、焼き魚も串を使いますね。
あとはBBQやケバブとかかなぁ。。。
何にしてもお酒が進みそうなものばかりです!
先週、焼き鳥行ったばかりなのに
また行きたくなってきなぁ。。。(笑)

さてさて

今日は「オリンパスM-1」のカメラ修理を行っています。
「M-1」。。。
もともとこの名前でオリンパスは発売するつもりだったのですが
(アクセサリーを含むシステム名もMシステム)
当時のライツ社から「ライカMシリーズに似ていて困る」との
クレームから「OM-1&OMシステム」に改名されました。
しかしながら既に生産されていた初期ロットについては
「M-1」のまま生産されました。
その台数は3000台とも5000台とも言われていますが
少ない割には中古市場でよく見かける気がします。。。

そんな経緯を持つ「M-1」ですが
中身は極初期の「OM-1」と同様です。
もちろん希少なモデルなので市場価格はOMより
ずっとお高いです。
M-1(極初期のOM-1)と通常のOM-1との違いは
細かいところでいろいろとあるのですが
ここでは説明を省略いたします。

今回のM-1は
ご依頼者様が最近、手に入れたものとのことで
本格的に使う前に整備を行ってから。。。ということで
お預かりしました。
ご依頼者様からのご指摘もありましたが
何箇所か気になる部分がございます。

まず、ミラーアップボタンをひねっても
ミラーがキチンと上がらず途中で止まってしまいます。
シャッタースピードダイヤルも重い上に
ちょっとザラザラとした感触です。
さらに感度設定ダイヤルも妙に重さを感じます。
測定機にかけてみると
1/1000、1/500は一部シャッターが開いていません
後幕が追いついてしまっているようです。
さらに露出計は不動です。
それなりに手はかかりそうな予感がします。。。

写真ではちょっとわかりづらいですが
プリズムは4本のバネで固定されています。
これもM-1(極初期OM-1)特有の部分ですね。
まずこの時点でわかったのは感度ダイヤルが重いのは
ダイヤルがわずかに変形してしまっているようです。
上から強い力が加わったものと思われます。
あとはミラーボックスを外して
シャッター周りから整備しなが確認していきます。

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