今日は「勤労感謝の日」で祝日ですね。
「勤労をたっとび、生産を祝い、
国民たがいに感謝しあう」日となっています。
日本では、古くから神々に五穀の収穫を祝う風習がありました。
この日は戦前において宮中祭祀の一つ
「新嘗祭」(にいなめさい・しんじょうさい)の日だったそうです。
新嘗祭とは天皇が新しく収穫された新穀を食べて
その年の収穫を感謝する儀式だそうです。
これが第二次世界大戦後のGHQの占領政策によって
天皇行事・国事行為から切り離される形で改められたものが
「勤労感謝の日」なのだそうです。
新嘗祭は1872年(明治4年)までは
旧暦11月の2回目の卯(う)の日に行われていました。
1873年に太陽暦が導入され、そのままでは新嘗祭が翌年1月になって
都合が悪いということで、新暦11月の2回目の卯の日に行うこととした。
それが1873年では11月23日だったのだそうです。
そして、翌1874(明治7)年からは11月23日に固定して
行われるようになりました。
11月23日という日付自体に深い意味はなく
たまたま日本が太陽暦を導入した年(1873年)の
11月の2回目の卯の日が11月23日だっただけのことなのだそうです。
成り立ちはこんな感じですが
どんな形にせよ、どんな仕事にしろ
誰かの役に立つお仕事には感謝する日ですね。
さてさて
本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
毎月コンスタントに修理依頼のある「OM-1」です。
「OM-1」に限りませんが修理依頼となるトラブルの多くは
一眼レフの場合、シャッター走行不良によるもの
(これを起因とするミラーアップも含む)
巻上機構動作不良によるもの、露出計関連
この3つが大半占めているような気がします。
今回、お預かりしている「OM-1」も巻上ができない状況です。
レリーズボタンも押せません。
幕位置を確認してみるとリリーズ状態であることがわかったので
「巻上ができない」状態であることがわかります。
OM-1でこの状態だとたいていの場合は…と思いつつ
底カバーを開けて底部三連ギアの状態をみてみると
やはりその位置がずれていて巻上ができない状態になっています。
とりあえず応急処置で正しい位置に戻すと
しばらくはシャッターが普通に切れましたが
やはり何かの拍子に位置がズレてしまいます。
三連ギアの動きが汚れ等で悪いことと
位置決めする部品が少し変形してしまっているようです。
根本的に原因を取り除くために
分解して清掃整備調整を行います。
まだ取り掛かり始めの状態です。
多くのOM-1でみられるモルトを起因とする
プリズム腐食は今回は大丈夫なようです。
おそらく過去にプリズム交換が行われているようです。
視野内に1か所点腐食がありますが
目立つほどではなく広がる可能性もなさそうなので
今回は現状のままとします。
三連ギアだけではなくシャッター幕軸やミラーの動きも
積年の汚れのためよろしくはなく
そのためもあり高速シャッターの精度は出ていません。
駆動部分はすべて分解整備を行い
当分の間、安心して使える状態に整備を行っていきます。
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