日別アーカイブ: 2026年5月11日

ミノルタX-7のカメラ修理

今日は「エベレスト日本人初登頂記念日」だそうですよ。
登山家・松浦輝夫さんと冒険家・植村直己さんが
標高8848mの世界最高峰の山「エベレスト」に
日本人として初めて登頂に成功した
1970(昭和45)年5月11日が由来となっています。
現在でこそお金さえ積めば
ある程度誰でもチャレンジできるエベレストですが
8000M超の世界一標高の高い山ですものね…
想像を絶する世界だと思います。
頭をやらかして以来、足場の悪いところ歩くのは困難なので
山歩きも完全に撤退していますが
天気が良い時の頂上からの絶景は
何物にも代えられないものでしょうねぇ…
標高3000Mちょいちょいの日本アルプスでさえ
あれだけの達成感と高揚感を味わえるのだから
そんなレベルをはるかに超えた気持ちよさでしょうね…
いずれにしても山だけでなく
一般の人々が辿りつけない場所へチャレンジする
方々の勇気と努力には尊敬の念しかありません。

さてさて

本日は「ミノルタX-7」のカメラ修理を行っています。
私たち世代だと宮崎美子さんのまぶしすぎる
CMでお馴染みのカメラですね。
1980年発売のカメラです。
この時代に各メーカーからこぞって発売されていた
絞り優先オート露出専用のエントリーモデルです。
価格も物品税の絡みもあり40000円と同じ定価で
売られていました。
各社熾烈な販売競争が行われたこのクラスで
「X-7」はCMの効果もあって勝ち組だったのではないかと思います。
CM効果だけではなく感触の良い使用感に
ミノルタらしいキレの良いファインダーで
このクラスでは非常に使い心地の良いカメラです。
ヒットモデルのため現存台数も多く
当店に修理依頼も多いカメラです。

お預かりしているのは比較的初期の
シルバーモデルです。
ブラックモデルも存在しますが
ブラックはただの色違いだけではなく
細かなスペックも異なります。
グリップのないシンプルなシルバーモデルは
最近見かけることも少なくなってきましたね。
今回の「X-7」はご依頼者様自身が
当時新品で手に入れてずっと使い続けられているものだそうです。
発売から46年…当然ながら愛着もあると思います。

お預かりしている「X-7」は
まず巻上できずシャッター切れずの状態です。
巻上ロック機構の動作不良が原因です。
巻上ロックを応急処置で解除して
一通りの動きを確認しますが
露出計がかなり不安定で
明るさに関わらず振り切ってしまうことが多々あります。
ASA感度設定の摺動抵抗の汚れと
レリーズSWの接触不良も絡んでいるかと思われます。
いずれにしても一通りの整備が必要な状況です。

「X-7」といえばプリズム腐食ですが
今回の個体はファインダー上で見る限りは
プリズム腐食はなく良い状態でした。
ただ新品から分解整備はされてないはずなので
モルトはかなりまずい状況かと予想して確認すると…
やはりベタベタになったモルトがプリズム前面に
張り付いている状況でした。
このままあと数年放置すれば
ほぼ間違いなくプリズム腐食が起こっていたと思われます。
まだプリズム蒸着面にも表面の塗装面にも
侵食がほぼないお状態だったので
慎重に劣化モルトを除去し予防策を施工しておきます。

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