ミノルタXEのカメラ修理

今日は「寒天の日」だそうですよ
うーん、あんみつの中でしか出会わないような気が。。。(笑)
ほとんどカロリーがなくて
ダイエットの必要のある私には
うってつけの食物なのですが。。。
寒天のみで食べるのは味気ないですよねぇ。。。
ご飯に混ぜると急激な血糖値上昇を抑える効果があるらしいです。
それはともかく。。。
寒天を使った和菓子とかは美味しそうですねぇ。。。

さてさて

本日は「ミノルタXE」のカメラ修理を行っています。
当ブログでも登場回数の多いXEですが
発売から40年以上経過していること
初期の電子制御シャッター機であること。。。等々の理由で
トラブルを抱えている個体も多いカメラです。
それでも巻上の滑らかさをはじめ
使用感の非常に気持ちよいカメラで
今でも根強い人気があるカメラです。

今回、お預かりしている個体は
ご依頼者様が最近入手されたものだそうです。
本格的に使う前に一通りの整備をしてから。。。
ということなのですが
まずは定番のプリズム腐食です。
下半分が真っ黒とまではいきませんが
まだら帯状に腐食がファインダーから見受けられます。
加えてこれも定番ですが
露出計は完全に振り切っているわけではないですが
振り過ぎで3段近くアンダーの値を示します。
当然、露出計がこの状態のなので
オートもアンダー傾向です。
ほぼ間違いなく巻き戻しクランク下の摺動抵抗の
汚れあるいは劣化と思われます。

現状チェックで何度かシャッターを切っていると
シャッタースピードが妙に不安定です。
さらに10回くらい続けて切ると
ミラーアップしたままになってしまいます。
一度、ミラーアップ症状が出ると
X/Bで一度ミラーを降ろしても
何度か症状が続くようです。
XEでよく起こるミラーアップは
他のカメラでよく起こる機械的原因ではなくて
電気的理由で起こっています。
そのため、単なるミラーアップではなく
ミラーアップしたときにはシャッターは切れているものの
実際にはシャッターは開いていません。
電池が入っていないときと同じ動きになる感じです。
とはいえ、電池室からの電源供給が不安定なわけではなく
何箇所かある接点のうちのひとつが不良なのか
基板周りハンダが不良であるとか
あるいは基板内に問題があるのか。。。いろいろ原因が考えられます。
(後からわかりましたが今回は基板内不良でした)
このミラーアップのトラブルは原因がいろいろ考えられて
ちょっとトラブルシューティングが大変な症状です。

写真はシャッター周りの整備修理を終えて
ある程度組み上げたところです。
これから巻き戻し下の摺動抵抗の清掃を行います。
(手前に写っている金色の部品
裏表に抵抗が設置されています)
少々気難しいカメラですが
本当に使っていて気持ちよいカメラです。

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