ミノルタXDのカメラ修理

今日は「天使の囁きの日」だそうですよ。
ここでいう「天使の囁き」とはダイヤモンドダストのことです。
氷点下10度以下のときに発生するのですよね。
残念ながら実際には見たことがないのです。
厳冬期の冬山とかなら見られるかな。。。
その前に冬山登山のスキルがないですが。。。(汗)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
昨日の「ミノルタXE」の後継機ですね。
発売は1977年、
世界初の両優先AE(絞り優先AE、SS優先AE)搭載機です。
サイバネーションシステムにより
実際にはプログラムAE的使い方もできるカメラです。
AEの機能は確かに素晴らしいのですが
個人的にこのカメラの最大の美点はそのファインダーと
使い心地のよさだと思います。
非常に明るい「アキューマットスクリーン」を採用し
ピント合わせが気持ちよく行えるファインダーです。
巻上の軽さこそ、XEに一歩譲りますが
巻上の感覚は非常に心地よく
さらにコンパクトで凝縮感の高いスタイリングも魅力です。

。。。とここまで良いことを並べてきましたが。。。

残念なのは、正直言って電気系統にトラブルの多いカメラです。
当店でも「修理不可」と判断させていただいていることも
多々ございます。
特に前期モデルはその傾向が強いように感じます。
それでも個人的にも好きで欲しいカメラのひとつではありますが。。。

お預かりしているXDは一通り動作はしています。
ご依頼者様からご指摘をいただいているのは
ファインダー内のSS表示が非常に動きが悪いとのことです。
確かにシャッタースピードダイヤルを回しても
しばらく待っていないとファインダー表示が変わってくれません。
測定機で現状チェックを行ってみると
1/1000はほぼ閉じてしまっている状態です。
どうやらシャッター羽根の動きもかなり悪いようです。
オートの精度はそれなりに出ていますが
SS優先AEにしたときのみ大幅に露出計が
アンダーな値を示します。

ブラック塗装はツヤ消しのネオブラックと呼ばれる塗装です。
非常に質感も高く、改めてみてもやはりカッコ良いですね。

まだ上カバーを外しただけですが
これから各部点検整備一式を行います。
フレキを外さないとプリズムすら降ろすことができません。
フレキもやっかいですが連動糸もあり
なかなか手強いカメラです。

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