ミノルタXDのカメラ修理

今日は「ビスケットの日」だそうですよ。
ほのかに甘いビスケット。。。美味しいですよねぇ。。。
ブラックコーヒーとも合いますし
3時になると食べたくなりますよねぇ。。。
ところで。。。
クッキーとビスケットの違いってなんだろう?と思って調べたら
両者に区別はないのですね。
イギリスでは両者ともビスケットと呼び
アメリカでは両者ともクッキーと呼ぶのですね。
他にもこちらは区別されていますが
クラッカーやラスク、サブレー、乾パン等も
ビスケットの1種なのですね。
どれもおやつに最適です(笑)

さてさて

本日は「ミノルタXD」のカメラ修理を行っています。
世界初の両優先AE(絞り優先、SS優先)を搭載したカメラです。
XDが登場するまでは絞り優先AE機と
SS優先AE機のどちらが優れているのか。。。と
カメラ雑誌等で特集されていたりしましたが
XDの登場によって両優先ともケースバイケースで
使い分けられるようになりました。
発売は1977年。翌年にはキヤノンから「A-1」が発売され
オート露出はマルチモードが標準的になっていきます。
XDにはプログラムモードこそ搭載していませんが
SS優先モード時には設定されているSSで適正露出が
得られない場合にはSSをシフトして
適正露出を得る「サイバーネーションシステム」が搭載されているので
プログラム露出的には使用できます。
前身となるXEに比べると随分と小型化され
デザイン的にも凝縮感・精密感があり
文句なしにカッコ良いと思います。
ミノルタらしく使い心地もよく
なんと言ってもアキューマットスクリーンによる
明るい上にキレの良いファインダーが
撮影そのものをより楽しくさせます。

そんな良いことづくめのようなXDですが
修理する立場としてはなかなか難儀なカメラです。
現行モデルとして発売していた頃から
電装トラブルは多かったようで
当店でも預かりはしたものの
結局は修理不能だったということも何度かあります。
特に基板内漏電が起きているものと
常に露出計が振り切ってしまっているものは
修理不能の可能性が高いです。
お預かりしているXDはまず電源が全く入りません。
電源の問題は電池室裏側配線の問題で
何とか解決し、動作はするようになったのですが
今度はレリーズに対するレスポンスが非常に鈍く
シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまで
妙な時間差があります。
加えて原因は関連しているのですが
マウント部のレンズ絞り混みレバーがミラーアップした際に
半分弱しか動きません。
今のところ何とかギリギリでレンズは絞り込めていますが
悪化すると絞り込めなくなると思います。
上記2点はXDでは定番のトラブルで
ミラーボックス下のエアダンパー等が粘っていることが原因です。

写真は一通り整備が完了した状態でのものです。
もちろん快適に動作するように整備いたしました。
このXDはご依頼者様が新品から使い続けられているものだそうです。
前期モデルの本革の貼り皮は
痛んでしまったり激しく縮んでしまったものが多いのですが
このXDは非常に良い状態をたもっています。
ご依頼者様が非常に丁寧に扱っていることがよくわかります。
少し時間を置いてから
最終チェックをして整備完了となります。

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