ニコンFEのカメラ修理

今日は「飛行機の日」だそうですよ。
1903(明治36)年のこの日に
ライト兄弟がライトフライヤー号で
動力飛行機の初飛行に成功したことに由来しています。
それから120年ほどですか…
今となっては遠距離を移動する際には
最も効率の良い乗り物ですね。
数少ない海外旅行で何度か長い時間飛行機に乗りましたが
さすがに8時間とかになると
ちょっと辛いですよね…ぐっすり寝れればいいですが…
もう飛行機に乗ることもきっとないと思いますが
湾岸とかで羽田から飛び立っている飛行機を見ると
何だかワクワクしてしまいます。

さてさて

本日は(も?)ニコンFEのカメラ修理を行っています。
もちろん一昨日の件とは別のものです。
一昨日のブログで「FEのトラブルの大半は機械的なもので
電気的なものは少ない…」なんて書きましたが
今日の「FE」は露出計周りのトラブルです。
電子回路内にトラブルは少ないのですが
露出計制御部のトラブルはたまにありますね…
お預かりしている「FE」は電源も入り(BC点灯する)
マニュアルでの電子制御シャッターは
精度も含めてそこそこ普通に動作しています。
ただ露出計が全く動作しません。
関連してオートでの動作は
シャッターがほぼ開いたままになってしまいます。
露出計に電源がいってないとかではなく
露出計を制御する管制部のトラブルと思われます。
この部分は比較的この時代のニコン機の弱い部分です。
経年劣化でもトラブルになることもありますが
外的ショックにも弱い部分です。
こうなると管制部+露出計を交換するしか
当店では手段がありません。

今回は中古良品の部品と交換で対処します。
その前に分解を進めて機械的駆動部の
整備を一通り行います。
もちろん電子制御機の肝でもある
マグネット吸着部の清掃や各接点の清掃も入念に行います。

露出計及び管制部の交換も比較的やりやすくできています。
このあたりの整備性の良さも「FE」の魅力の一つですね。
もちろんその後で電気的な調整を行い
露出機やオート制御の精度を出していきます。

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