オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「パンの記念日」だそうですよ。
基本的には私はお米が多いのですが
なんだかんだで昼食とかに
毎日パンは食べています。
コンビニとかで買うパンにあまり感動はありませんが
焼きたてふわふわのパンはやはり感動的に美味しいですよねぇ。。。
毎朝、お店に出てくるときに
パン屋さんの前を通るのですが
あのパンの焼ける匂いは
なんであんなに食欲をそそるのでしょうか。。。
ただタイミングが悪いのか
なかなか焼きあがったばかりのパンには
巡り会えないのですが。。。(汗)

さてさて

本日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
最近では最もカメラ修理依頼の多いカメラです。
毎月数台は必ず修理を行っているような気がします。
「修理依頼が多い=よく壊れる」というわけではなく
それだけ人気のあるカメラなのだと思います。
話が少し逸れますが
基本的にこの時代のカメラをきちんと使おうと思ったら
壊れやすい云々ではなくて
どのカメラでも一通り整備をしておかないといけないとは思いますが。。。
OM-1の人気の要因は
やはりこの時代の一眼レフとしては
圧倒的に軽量コンパクトなことが最大の要因かと思います。
それまでの一眼レフの
「大きい、重い、煩い」といった問題点を
色々な工夫でことごとく改善していったカメラだと思います。
他のメーカーがやらなかったくらいですから
サイズダウンにはかなりの苦労があったと思われます。
そのためにやはり造りは独特のモノとなり
大きな一眼レフと比べると
少々デリケートな部分が多いのも事実です。
それでもこの軽快さと使い心地のよさを実現したのは
やはりすごいカメラだと思います。

お預かりしているOM-1はミラーアップしたままで
固着してしまっています。
もちろんシャッターは切れず巻上もできません。
ミラーを指で降ろしてファインダーをチェックしてみると
やはり定番のプリズム腐食も起きています。
露出計は不動で電池室マイナス側端子は
支点となる部分の樹脂ネジが折れていてグラグラです。

まずミラーアップはミラー駆動部の動作不良だと思われます。
巻上ができないのは別の問題で
OM系ではお馴染みの底部三連ギアの動作不良で
巻上完了時に正しい位置に戻れないことが原因だと思われます。
プリズム腐食はプリズム交換で対応します。
露出計は樹脂ネジの交換、配線の交換、SW部の清掃で
おそらく動作するものと思われます。
(露出計そのものが断線していないことは確認済み)

いろいろトラブルは抱えていますが
どれもOM-1ではありがちなトラブルで原因が
しっかり予想できるものなので
後はしっかり整備していくだけです。
まずはこれからミラーボックスを外し
シャッター幕軸周り、ミラー駆動部の整備から取り掛かります。

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