ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日は8月19日ということで「バイクの日」です。
アプリリアRS250を手放してから
5年経ちますがまたバイクは乗りたいですねぇ。。。
2ストには未だに魅力を感じますが
さすがに次はもっと普通の(?)バイクがいいなぁ。。。
冬は寒いし夏はめちゃくちゃ暑いし
いろいろ不便なこと満載ですが
それでもバイクならではの一体感と
爽快感は捨てがたいです。
実は近々、何かしらのバイクを手に入れようと
いろいろと画策中です。。。

さてさて

本日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のレンジファインダー搭載のコンパクトカメラです。
シャッターは電子制御のセイコーESLを搭載し
レンズはロッコール38mmF2.7です。
非常にコンパクトで写りにも定評のあるカメラです。
個人的にも好きなカメラで一時期、お散歩用として持ち歩いていました。
ストロークが長く独特のフィーリングのシャッターレリーズは
好みが分かれるところかもしれませんが
個人的には悪くないと思っています。
修理依頼としては年に数件あるかないかといったところですが
今回は同じ日に黒とシルバーのハイマチックFが
立て続けにやってきました。
もちろん全く別のご依頼者さまです。

まずは黒ボディのほうから取り掛かります。
こちらは一応、一通り動作はしているのですが
オートが非常に不安定でASA100・LV15時に
-0.3~-2.5の間で露光が一定しません。
10回シャッターを切ってそのうち7回が-2段といった感じの傾向です。
おそらく電位制御部の接点の汚れが原因かと思われます。
さらにレンズ前玉に明らかなキズがあり
これはご依頼者さまと打ち合わせの上、部品取りの中古から
レンズユニットを載せかえることになっています。
まずはシャッターユニットの整備から取り掛かります。

シルバーのほうは全く電源が入りません。
電池をいれてもバッテリーチェックも点きません。
構造上、バッテリーチェックは電池室から
ダイレクトに結線されているので
電池室から電気が来ていないものと思われます。
最初に疑うのは電池室の状態ですが
電池室そのものは端子もキレイで問題なさそうです。
少し分解して電池室裏側の結線をチェックしてみると
マイナス側の電池端子裏が激しく腐食していました。
おそらく長い間電池を入れたままの時期があったものと思われます。
腐食はハンダ部だけにとどまらず
電池室からバッテリーチェック部までの配線は全てダメで
さらにバッテリーチェック部の端子までも緑青が付着していました。
配線貼りなおしの上、緑青を落として対応します。
で、とりあえず通電はするようになったのですが
シャッターユニットの調子も悪いようで
しばらく快調に動作していたかと思うと
電池が入っていないときのようにシャッターが開かなくなる症状が
頻繁に出ていることも判明しました。
シャッターユニットに直接、電源を繋いでも同じ兆候です。
これも接点の汚れが原因かと思われます。
2台ともシャッターユニット接点は徹底的に清掃し
電気的調整も行ったところ、動作は安定するようになりました。
それでも少し時間を置きながら動作チェックしないと
本当に直っているかどうかわからない状況です。
しばらくおきに何回か動作チェックを行い、
数日置いた後に最終チェックで完成となります。

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