プリモフレックスのカメラ修理

今日は「リクエストの日」だそうですよ。
「な~み~だ~のりくえ~すと♪さいご~の~り~く~え~すと~♪」が
思い浮かびますね(歳が出ているなぁ(笑))
ラジオ聴くこともめっきりなくなったので
最近はわかりませんが昔はリクエスト番組も多かったですよねぇ。。。
小学校~中学校の頃に何度かハガキでリクエストも出したことがあるなぁ。。。
まぁ、今とは違ってレコードを買うか借りるかしないと
音源がなかなか手に入らなかった時代だから
本気でかけてほしいと思っている曲をリクエストしてました。
で、番組はしっかりエアチェックする。。。
残念ながら読んでいただいたことはありませんが。。。(苦笑)
大人になって少しばかり自由なお金があることもありますが
今は何でも音源が手に入りますねぇ。。。
私もipodクラシック(古いな(汗))は
多感な時期に聴いていた懐メロで溢れています(笑)

さてさて

本日は「プリモフレックス」のカメラ修理を行っています。
プリモフレックスは東京光学(後のトプコン)が作っていた
二眼レフカメラです。
この時代のカメラはモデル名が銘板でわかったとしても
同じ名前で色々な種類があって
なかなか判別が難しいのですがプリモフレックスも同様です。
私も型番そのものにはそれほど詳しくないのですが。。。(汗)
今回のプリモフレックスはフィルム装填は赤窓式(巻止めなし)
レンズは3枚玉のトーコー75mmF3.5
シャッターユニットも東京光学製で最高速は1/200
そのあたりから判断してⅠ型かと思われます。

今回のプリモフレックスもかなり長い間放置されていたものと思われます。
古い二眼レフでピントノブ・レンズボードドが固着して
ピント合わせが全く動かないというのはよくある話ですが
今回は固着した状態で思い切り回そうと試みたのか
ピントノブがするすると空回りしている状態です。
二眼レフのピント(レンズボード)固着はなかなか苦労するものに
たまに巡り会うのですが
今回は正にその典型的な例で少々、溶剤を入れようが
力を込めてよい状況で思い切り回してみようが
暖めてみようが、ビクとも動かない状況でかなり参りました。。。
結局、溶剤を入れてかなり時間をかけてとりあえず動くようにしました。
まずは動くようにしないと整備に取り掛かれません。
で、動くようになってから分解してみると
見事に固着した真っ黒なグリスが出てきました。。。
レンズボードだけではなく稼動部分は全て
ひたすら洗浄・清掃して、注油あるいはグリスアップを行います。
レンズにももちろんかなりのカビが発生しており
こちらもカビ取り清掃していきます。
最後になりましたがシャッター羽根はお約束の粘りがありましたので
こちらも清掃の上、整備調整を行いました。

レンズにもともとあった若干の拭き傷と
コーティング傷みは残りましたが
実際の撮影には支障のないレベルだと思われます。
外装はできる限りの清掃ですがなかなか良い状態だと思います。
肝心の動きはピントノブやシャッター、ファインダーの見えも含め
全く問題ない状態になりました。
トーコー3枚玉は写りに定評のあるレンズです。
きっとステキな写真をたくさん撮ることができると思います。
おそらく何十年ぶりかになるのだと思いますが
外の風景をこれか存分に切り取っていってほしいと思います。

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