リコーXR500のカメラ修理

今日は「うどんの日」だそうですよ。
この記念日の由来は「讃岐うどん」なのですが
私のとって「うどん」といえば
「呉の細うどん」なのですよ
すごく昔から細かったわけではなく
細くなったのは昭和に入るあたりかららしいです。
「早く 美味しく」食べるために
出来るだけ麺を細く切って早く茹でられて
さらに汁にもよく絡むようにと現在の形になったようです。
いつも呉に帰ったときに訪れていた
老舗の「一心」さんが2月末で閉店してしまったので
今度帰ったときには「山乃家」さんに行ってみるかな。。。
意外と呉市内のスーパーで売っている「うどんパック」が
馴染みありすぎてめちゃくちゃ旨いので
クール宅急便で送ってもらおうかな。。。
あ、「山乃家」さんだと発送もあるのね。頼んでみようかな。。。
今では呉の名物料理みたいになっていますが
私が子供の頃、町のうどん屋さんで出てくるうどんは細うどんだったし
市営プールの売店のうどんも細うどんだったし
スーパーで売っているうどん玉も細うどんでした。
なんならお好み焼きのうどんも細うどんです。
(これは私はそば派ですが。。。)
汁はもちろん西日本の色の薄い出汁のきいたものです。
あぁ、こうやって書いていると食べたくなってきますねぇ。。。

さてさて

本日は「リコーXR500」のカメラ修理を行っています。
モデル名の「500」はシャッターの最高速が1/500に
ちなんでいるものと思われます。
XRシリーズはリコーの一眼レフのシリーズで
1977年の「XR-1」からスタートしますが
マウントは当初からペンタックスと同じく
Kマウントを搭載します。
XR500は1978年の発売で
XR-1の機能を多少限定したモデルです。
当時驚かれたのがその価格で
50mmF2レンズ、さらにケースまで付いて
39,800円という破格の価格設定でデビューしました。
当然のごとく非常に売れたカメラです。
シャッタースピードは先述の通り
1/500が最高速でスロー側も1/8しかありません。
露出はマニュアルのみで追針式の露出計を装備します。
スペック的にもシンプルなものですが
逆に言えば変わった撮影をしない限り
これだけあば十分なのですよね。潔いカメラだと思います。
正直言って価格なりの部分もあって
いろんな場所にプラスチックが多用されており
衝撃には弱い部分もあると思います。
ただし機能もシンプルなので
落としたりしなければそう簡単に壊れるものでもないと思います。
一切の遠慮なしにガシガシ使うカメラとして
非常に良いカメラだと思います。

お預かりしているXR500は
おそらく長い間、電池が入れっぱなしだったのか
電池室に緑青が付着しています。
おそらく電池室だけではなく裏側端子や配線にもダメージがあると思われます。
それが原因と思われますが露出計がかなり不安定です。
XR系はプリズムの蒸着も若干弱いと思われますが
ほんの少し腐食も出ています。
実用上、問題のあるレベルではないのですが
ご依頼者様と打ち合わせた結果、交換で対処することにいたしました。
実際にプリズムを交換してみると
今度は清掃・洗浄で取れないスクリーンの若干のシミ・傷が気になり
こちらの判断でスクリーン、コンデンサレンズも交換することにしました。
これで見違えるようにファインダーはクリアになりました。
シャッターはまずまずの精度で切れてはいますが
もちろん分解整備ですのでシャッター羽根清掃を行って
精度を確認します。こちらも文句のない値に落ち着きました。

SRT系とかと同様に指針に〇指針を合わせるタイプの
露出計なのですがその割には立派なフレキがついています。
電気を使うのは露出計だけなので
これほどのフレキはいらないような気がしますが。。。
ちなみにXR500は意外と分解の面倒なカメラです。
上カバーを外すだけでも他のカメラと比べて
ひと手間かかりますが、スクリーン取り外し及び
ミラーボックス取り外しまで行くと
シンプルな機械制御機の割には少々厄介です。
組み上げるときにも何か所か
しっかりリンクを合わせながら
組み上げる必要があります。
XR500の分解整備は久しぶりったので
昔作った分解時の資料を引っ張り出してきて
確認しながらの作業となりました。
その甲斐もあって悲報に良い状態に仕上がったと思います。

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