今日は2月6日ということで
「風呂の日」ですよ。
私が生まれ育った実家には風呂がなかったので
物心ついたときから銭湯通いが当たり前で
でっかい湯船にゆっくり入るのが毎日の日課でした。
当然、近所の友達とかにもばったり会うのですね。
で、湯船の縁に腰かけたまま
「古今東西世界の国の名前」とか
「芸能人しりとり」とか始めるわけですよ(笑)
で、気が付いたら数時間経っていてもう銭湯も閉店時間
家に帰ると「わりゃどこの遠くのふろまでいっちょるんじゃ!」と
じいさんによくおこられたものです(汗)
この季節は例年なら近所の銭湯に
(中野区はまだ結構銭湯が生き残っています!)
週3回くらいは行くのですが
今年は例の入院以降右半身が温痛覚麻痺のため
湯船につかっても体の右側は全く温かさを感じなくて
(冷たくもなく本当にたとえようのない違和感)
あまり気持ちよく感じないので
今シーズンは一度も行っていないのです…(苦笑)
以前試したのは夏だから少しくらい改善しているかな
いや温痛覚麻痺はあまり変わっていないだろうなぁ
近いうちに一度はまた試してみようと思います。
さてさて
本日は「オリンパスペンD」のカメラ修理を行っています。
ペンDの「D」はデラックスの「D」です。
その名の通りペンの最上級シリーズです。
最初に無印の初代ペンが驚異的価格で登場したのが1959年で
翌年にはシャッターユニットが高級版のペンSが登場します。
さらにその2年後、1962年に「ペンD」が登場します。
何といってもF.ズイコー3.2cmF1.9の
大口径レンズの搭載がハイライトだと思います。
シャッタースピードもレンズシャッターの実質的な最高速ともいえる
1/500まで拡張されました。
さらにセレン光電池仕様の露出計まで内蔵されています。
この時代で考えられる最高級スペックの
ハーフカメラとなったわけです。
さらにこの後、受光素子がCdSへと変更され
D2、D3と続いていくわけですね。
ペン全体が非常に人気のあるカメラですが
その中でもペンDシリーズはさらに人気のあるペンだと思います。
お預かりしている「ペンD」は
レンズシャッターではお約束の羽根粘りが発生していて
それに関連してこれまたペンでは定番の
巻上げ時に1枚分で止まらず
2枚分進んでしまう…という症状が出ています。
この症状、巻上周りのトラブルかと思われがちですが
主な原因はこれもシャッター羽根粘りで
羽根が最後までキチンと閉まっていないため起こる症状です。
(外から見た感じでは一見閉まっては見えている)
場合によっては巻き上げている最中に
シャッターが開いてしまう場合もあります。
どちらにしてもとても普通に撮影できる状態ではございません。
心配されるセレン光電池の状態はあまりよろしくなく
露出計は常に+2段あたりを示しています。
起電量が少なく針の振りも足りない状態です。
セレン光電池と露出計の間の抵抗で
多少は調節できるかと思いますので
少しでも良い値が出るように調整しますが
あくまでもできる限りの調整となります。
セレン光電池を使用しているカメラは
仕方がない部分ではありますね。
まだ現状をチェックしただけで
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
露出計はともかくシャッターに関するトラブルは
全く問題のない状態に修理していきます。
その過程でレンズやファインダーの清掃ももちろん行なっていきます。
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