今日は「プロ野球の日」だそうですよ。
1936(昭和11)年のこの日に
全日本職業野球連盟が結成され
プロ野球が誕生したことを記念して制定されています。
発足当時は7チームでその中には
現在の巨人・中日・阪神・オリックスの前身となる
チームも含まれています。
私は広島・呉出身なので
物心ついたときから親父やじいさんがカープの試合に
一喜一憂している様子を見ていましたし
テレビのチャンネルはカープの試合がやはり最優先でした
そんな中で育つから当然カープファンになるわけですよねぇ(笑)
さらに当時の呉・二河球場には南海ホークス(現在のソフトバンク)が
ちょうどこの時期にキャンプに来ていて
何度か練習を見に行ったこともありました。
だからプロ野球が比較的身近な環境ではあったかもしれません
今月から各地でプロ野球キャンプも始まっていますね。
今年の開催がどうなるか不透明な部分はありますが
今年は何回かはマツダは無理でも
神宮かドームにカープ戦見に行きたいですねぇ。。。
(現地で負けると数日ダメージを引きずるので
両刃の剣なのですが。。。(苦笑))
さてさて
本日は「コニカC35E&L」のカメラ修理を行っています。
1968年に最初の「C35」が発売され
「じゃーに~コニカ」の愛称で大ヒットしました。
他の各メーカーも同様のコンパクトカメラを次々と発売し
「お求め易く気軽に持ち出せて簡単に撮れる小さなカメラ」という
ジャンルが非常に活発になった時代だと思います。
今回の「E&L」は初代C35発売から3年後の
1971年の発売でC35から距離計を省略して目測式とし
セルフタイマーも省略してさらにお求め易くしたモデルです。
レンジファインダーの操作に慣れない方からすれば
目測ゾーンフォーカスのほうが簡単に思えるかもしれませんね
使用レンズは通常のC35と同じくヘキサノン38mmF2.8で
シャッターユニットも共通ですので(フラッシュマチック機構はなし)
撮影した写真は通常のC35と全く変わりません。
大きくは距離計の有無による使い方の違いだけです。
基本的に通常のC35と変わりないので
トラブルも通常のC35と同様のパターンです。
今回お預かりしているE&Lも
シャッター駆動部の粘りのため
(羽根駆動円盤部の動作不良)
シャッター羽根がゆーっくりとしか動きません。
場合によっては閉まり切らないこともあるようです。
もしこの状態で撮影に使ったならばまず間違いなく
写真は全て真っ白になると思われます。
もう一つの弱点である露出計は今回はとりあえず動作はしています。
ただ、電池室からの配線が腐食しているパターンや
電池室の端子を支えている樹脂部分の破損等が
非常に多いカメラなのでそのあたりのチェックも入念に行います。
使用電池は本来は水銀電池(MR44)ですが
現在のLR(SR)44がそのままフィットします。
しかしながら電圧が元々1.3Vで調整されているので
そのまま1.5VのLR44等を使うと2段近くアンダーとなってしまいます。
現在のネガフィルムの性能だと何とかそれでも写りますが
あまり良い露出とはいえません
今回のE&Lもそのままだと2段アンダーだったので
今回は1.5Vに合わせて露出計とオートの調整を行います。
E&Lはバルブがないので(あっても今回は粘りで使えなかったでしょうが)
分解前にレンズを透かして見ることができなかったのですが
外してみると思ったよりもカビ+小キズの多い状態でした
小さな拭きキズはどうにもならないのでそのままですが
カビはもちろんキレイに除去していきます。
幸い大きなカビ跡も残らず拭きキズは小さいものばかりですので
撮影にはほぼ影響ない状態に仕上げることができそうです。
シャッター駆動部の粘りはいつものことなので
円盤部の軸を清掃の上、ほんの少しだけ注油しておきます。
構造的にはシンプルなカメラですが
非常に効率的に作られていて整備性も良いカメラです。
露出の過不足によるロック機構が一切ないため
初心者の方は気をつけていただきたいですが
慣れた人だと少々アンダーだろうがオーバーだろうが
現在のフィルムなら何とか写るだろう。。。という場面でも
とりあえずシャッターを切ることができます。
意外とそういう場面は多くオート専用機だと
シャッターが切れない場面があると思うのですが
とりあえず分かった上で切ることができるのは
かなり便利だと思います。
話が逸れましたがこれから各部の清掃整備を行い
調整を行いながら組み立てていきます。
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