コニカオートS2ELのカメラ修理

今日は「国旗制定記念日」なのだそうですよ
いわゆる日の丸が国旗に正式に制定された日ですが
それまでも商船国旗として日の丸が使われていましたが
正式に規格が決まった日ということですね。
1870年(明治3年)のこの日(旧暦)に
明治政府が日の丸を国旗とする太政官布告だじょうかんふこくの商船規則により
国旗のデザインと規格を示したのだそうです。
当時の規格は、縦横の比率は7:10で
日の丸が旗の中心から旗ざお側に
横の長さの100分の1ずれた位置とされていました。
ちなみに現在の規格は
縦横の比率は2:3、
日の丸の直径は縦の長さの5分の3、
日の丸は旗の中心の位置。
色地は白色、日の丸は紅色とされています。
そういえば私の子供の頃には
一般の家でも国民の祝日のは玄関先に
国旗を掲揚している家が多く
私の実家も長屋ながらちゃんと旗を指すところがあって
祝日の朝には国旗を出して(横幅1mちょっとくらいだったかな)
白黒の竿にセットして玄関先に掲げてたものです。
いつくらいからやらなくなったっけなぁ…
まぁ、今は一般の家で国旗を出している家は少ないですよね
その頃は祝日にはまだあちこちで見かけたなぁ
これも時代の流れですねぇ

さてさて

本日は「コニカオートS2」のカメラ修理を行っています。
コニカⅠ、Ⅱ、Ⅲと発売された35mm判レンズシャッター機のシリーズは
その後、コニカSシリーズへとモデルチェンジされ
それまでとはガラリと変わって直線的なデザインのカメラになります。
さらにその「Sシリーズ」をベースに
露出計受光体をCdSに変更し、シャッタースピード優先AEを搭載したのが
1963年に発売されたコニカオートSです。
同じ年に発売された「コニカSⅢ」と同時開発されていると見られ
部品の共用化も進んでいます。
さらにCdS受光部をレンズ枠内に移動し
フィルター使用時の露出補正を不要としたのが
1964年の「コニカオートS2」でレンズも
ヘキサノン45mmF1.8に変更されています。
さらにオートS2にフィルム装填のしやすい「コニリール」を
採用したのが今回の「コニカオートS2EL」です。
「EL」はEasyLoadingの頭文字でしょうね
反応の良いCdS露出計を装備し
SS優先AEだけなくマニュアル露出も可能です。
定評のあるヘキサノンレンズの写りはもちろん素晴らしいですし
なかなか使い勝手の良いカメラです。
ただしこの時代のカメラなのでまだレンズ一体式とはいえ
少々大柄で重いですが
それもしっかり作られているが故ですね

お預かりしている「オートS2EL」は
なかなか外装のコンディションも良く
レンズもキレイな状態です。
露出計も動作していますが少々不安定です
露出計を利用して行うバッテリーチェックは
新品の電池を入れても全く反応しない状態です。
(露出計は動作する)
シャッターは一見快調に動作しているように見えますが
測定器で計測していると
シャッターを切るたびに結構不安定な値を示します。
若干の粘りがあるようですね。

本格的に分解する前に
電池室とその周りの状態をチェックしたのですが
やはり結構な緑青が付着しており
上の画像にも少し写っていますが
バッテリーチェックのリード線は完全に断線していました。
露出計側のSW周りもかなり腐食しているので
今は何とか導通していますが
このままではじきに動かなくなりそうです。
トラブルの予防も含めて電池室周りの配線は全て交換していきます。
その前にこれからまずシャッターユニットを分離して
シャッター周り、巻上周りの整備から取り掛かっていきます。

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