オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「三ツ矢サイダーの日」だそうですよ。
日付は「み(3)つ(2)や(8)」(三ツ矢)と読む語呂合わせからです。
子供の頃から慣れ親しんでいる炭酸飲料ですねぇ
いまだにちゃんと売られていることも嬉しいですねぇ
子供の頃、じいさんのビール1ケースと一緒に
三ツ矢サイダーの小瓶も1ケース毎月酒屋さんに届けてもらって
それを軽く洗って冷蔵庫に入れるのが楽しかったなぁ(笑
この頃の無色透明炭酸入り清涼飲料類といえば
三ツ矢サイダーとキリンレモンとスプライトですが
姿かたちは変われどもいまだに全部生き残っていますねぇ
個人的にはどれもあの頃の小瓶が
親しみがあって懐かしいのですが…
その中でも三ツ矢サイダーは今でも暑い時期になると
たまに一気飲みしたくなって500mlの缶を買ったりしますが
これが一気に飲めるのですよねぇ~喉痛くなりますが…
でも血糖値が爆上がりするので要注意です(苦笑)
だんだん話が逸れていきますが
小学生の頃に…
ニンジン、キャベツ、トマトを混ぜてできるジュースはなーんだ?って
なぞなぞがあって
答えは「三ツ矢サイダー!(三つ野菜だー)」なんてのがあったな…(笑

さてさて

今日は「オリンパスOM-1」のカメラ修理を行っています。
やはりOM-1の修理依頼は多いですね。
壊れやすいからとかそういうネガな理由ではなくて
それだけ使っている方が多く人気も高いことの証拠ですね。
先日も書きましたが
機械制御シャッターで軽量コンパクトで使用感がよく
メンテナンス性も良好…となると
正直なところOM-1くらいしか選択肢はないですものね。
確かにこれだけ小さく造るために独特な構造や
工夫が凝らしてあるために
登場から50年経過すると経年劣化もあり
さすがに華奢な部分も少々目立ちますが
それでもしっかり整備すれば問題なく使えるものが多いと思われます。

お預かりしているOM-1は製造番号や外装から判断して
最初期のものかと思われます。
M-1からOM-1に改名したばかりの頃のもので
中身はまんまM-1と同一かと思われます。
フィルム室には4本スタッド、圧板もそれに合わせて短いもの
接眼レンズ面は深さの浅いタイプです。
上カバーを開けてみてもいくつかの特徴があって
プリズム留めは4本バネ、巻上レバーも初期モデルのみの形状です。
露出計回路も若干異なります。
機能的には中期と全く変わりはしないのですが…
ただこの初期モデルは分解整備時には注意が必要で
当時の材質と経年劣化の問題かと思われますが
プリズムや露出計用基板、メーター、接眼部の樹脂製ベースが
ボロボロに脆くなっていてネジを緩めるだけでも
グズっと崩れてしまうことがあるのです。
軽量コンパクトに造るためにここがは樹脂製なのでしょうが
さすがにこの頃の樹脂は50年経つとかなり脆いです。
崩れてしまうと基本的に修復不可なので
細心の注意を払って取り扱っていきます。

抱えているトラブルは定番のプリズム腐食に
高速シャッターの精度不良、露出計の不良です。
上の画像でも少し見えていますが
グズグズになったモルトがプリズムを侵食しています。
露出計のトラブルは今回は電池室絡みではなく
基板上のハンダ付けの劣化で動きが非常に不安定になっていたようです。

これから各部の整備と合わせて
慎重に修理・整備を行っていきます。

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