ニコマートFT2のカメラ修理

今日は「ペヤングソース焼きそばの日」だそうですよ。
1975(昭和50)年3月13日に発売されたことが由来となっているそうです。
手軽に食べられて美味しいですよねぇ~
さすがに最近は普通のカップ麺でも
味が濃すぎて(しょっぱすぎて)敬遠気味なのですが
ペヤングはたまに無性に食べたくなりますよねぇ
(1個は食べられないかもしれませんが…)
昔は給料日前とかに「超大盛り」に
めちゃくちゃお世話になったのですが…(苦笑)
でも私が「ペヤング」を知ったのは約20年前…
関東に来てからなのですね…
それまでは名前すら知りませんでした…
西日本在住の方はわかると思うのですが
私の出身地・広島では「ペヤング」って売ってないのですよ
(今はあるらしい…)
西日本は「カップ焼きそば」と言えば
「日清・UFO」1強状態でほかの銘柄が入り込む余地がないほどなのです。
だからこっちきて「ペヤング」を初めて知って
その知名度の高さにかなりびっくりした覚えがあります。
UFOも美味いのですよねぇ…馴染んだ味だから忘れないですよねぇ
なんだかカップ焼きそば食べたくなってきました…
でも細かいこと言えば全く「焼きそば」じゃないのですよねぇ(笑

さてさて

本日は「ニコマートFT2」のカメラ修理を行っています。
1975年発売のカメラです。
大ヒットした「ニコマートFTn」のマイナーチェンジ版です。
初代「FT」登場が1965年、「FTn」の登場が1967年なので
ニコマートFT系は本当にロングセラー機ですね。
「FT2」登場から2年後の1977年には次期モデル「FM」が登場するので
生産台数自体はそれほど多くなく
「FTn」に比べると見かけることも少ないのですが
着実に進化・改良されており非常に使いやすいモデルです。
「FTn」と機能上の違いは、まず使用電池が水銀電池から
酸化銀電池へ変更されています。
電圧維持の問題から酸化銀電池(SR44)がベターですが
アルカリ電池(LR44)でも大きな問題はありません。
ただ電圧降下による精度の変化には注意が必要です。
そしてアクセサルーシューにX接点が装備されホットシューとなっています。
そしてフラッシュ接点もX接点のみに統一されています。
そして細かいことですがASA感度設定レバーが
SSリングレバー先端を押して回すような設定に変更されています。
「FTn」では感度設定部を爪で引っかけて力づくで回すような
使いにくい設定だったのでこれは地味に助かります。
変更部分はどれも小さなことなのですが
どれも実用的で明らかに使いやすく現代的に進化しています。
より熟成されたモデルと言ってよいと思います。

基本的なシャッターや巻上等の構造は従来モデルと変わりません。
露出計回路も巻き戻しクランク下に基盤が追加されていますが
実は回路上は大きく変わりません。
結線を基板上で行うようになった…というレベルです。
ということはSSリング、絞りリングからの情報は
相変わらずのマイラー抵抗使用で伝達するのですが
今回お預かりしている「FT2」もそのマイラー抵抗周りのトラブルです。
電源は入って動作はするのですが
露出計指針がほとんどの場面で振り切れてしまい
露出計として全く使えない状態です。
マイラー抵抗(要は摺動抵抗+ブラシ)の抵抗体に問題があると思われますが
抵抗体が剥離しているようなら残念ながら交換しか手段がなく
既に交換用抵抗は入手不可な状態なので修理不能となります。
ただ、剥離ではなく単に抵抗体表面が汚れている場合も多いので
実際に分解清掃してみないと判断ができないのです。
結果からいうと今回は抵抗体清掃でほぼ問題ない状態になりました。
調整も行い精度的に問題がなく普通に使える状態に改善できました。
さすがに多少の抵抗体の劣化はあるので
リング側の設定によっては過敏に反応する部分もわずかになるのですが
ほぼ気にならない状態になっていると思います。
やってみないとわからない部分が多いのでいつも不安にはなりますが
今回もなんとかなりそうで一安心です。

画像はまだ分解に取り掛かり始めのものです。
露出計周りは上記の通りですが
シャッター周りも一部動きの悪い部分が見られ
高速シャッターでの精度が今一つなので
巻上部やミラー駆動部と一緒に一通りの整備を行っていきます。

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