ミノルタSR-T101のカメラ修理

今日はピンとくる記念日のない日ですねぇ…
それでは…と過去の3/24のできごとを調べてみると…
1983年のこの日に中国自動車道が全線開通していますね。
これは私が14歳になる直前で
地元に関連したことなので覚えていますねぇ
最後に開通したのは千代田IC(当時の山県郡千代田町)から
鹿野IC(当時の都濃郡鹿野町)の間でしたね。
その後、山陽道が開通してからは
正直なところ印象が随分薄くなってしまいましたが
当初は「中国地方においては高速道路網の東西軸は1本のみを建設する」という
予定だったので中国地方の中心を貫くような路線になっています。
高速道路としてはアップダウンやカーブも多く
トンネルも非常に多いのですよね。
SA/PAも少し哀愁を感じるようなところも多く
個人的には非常に好きな高速道路で
一本調子で少々退屈な山陽道よりも楽しい道路です。
基本的に渋滞も少ないですし…
クルマで首都圏から広島に帰るときには
吹田からあえて中国道で帰ることも多かったです。
ただし、中国山地に沿って走る路線のため
冬季は積雪や凍結が多く必ず避けていました…
ここ10年近くはクルマで広島に戻ることもなくなったので
随分ご無沙汰ですがまた中国道を通って広島に帰ってみたいですね。

さてさて

本日は「ミノルタSR-T101」のカメラ修理を行っています。
60年代のミノルタを代表する一眼レフです。
非常に使いやすく高機能で信頼性も高いカメラで
大ヒットモデルとなりました。
7年以上生産されたロングセラーモデルでもあり
後継機であるSR-TスーパーやSR505・SR101も基本的な構造は
SR-T101をベースとしていて
ミノルタ機械制御シャッター機を代表するカメラでもあります。
ヒット作でありロングセラー機でもあるので
現存台数は非常に多く中古カメラ屋さんだけでなく
リサイクルショップ等でも見かけることが多いカメラだと思います。
シャッター周りは特に丈夫なので
けなげにシャッターだけは切れる個体が多いのですが
未整備で保管状況の悪い個体も多く
大抵の個体が整備をしないと本来の姿にならない状態です。
当店にも非常に多くのSR-Tがこれまで依頼されてきていますが
今回は少し久しぶりのSR-Tの修理となりました。

お預かりしているS個体はSR-Tとしてはめずらしく
シャッターが切れない状態です。
巻上も当然ながらロックしています。
フィルむ室から幕の位置を確認すると
シャッターチャージはできているようです。
どうやらミラーチャージがうまくいかず
ジャムってしまったようです。
強制的にミラーチャージを行うと何とかシャッターは切れましたが
ミラーチャージロックの動作不良が起きているようで
その後も頻繁にミラーチャージ不良が起こります。
ミラーがチャージされないと当然ミラーアップすることができず
シャッターも動けなくなってしまうわけですね。
露出計周りのトラブルが比較的多いカメラでもありますが
今回は水銀電池もちゃんと抜いて保管してあったようで
電池室に腐食はありません。
精度に問題はあるものの電池を入れれば露出計も動作します。
ただしミラーチャージ部のみならず
全体的に機械的動きはかなり悪い状態です。
当然ながら積年の汚れと古い油脂類が抵抗となってしまっています。
ファインダー周りに多用されている内部モルトも全滅で
劣化したモルト屑もトラブルの元になってしまいそうです。

SR-T系といえば露出計及びファインダー内SS表示の
連動糸の扱いが分解整備時にはネックになりますが
さすがにこれまで数えきれないほど扱っているカメラなので
そのあたりは慣れたものです。
でも当然ながら油断大敵なのでそういうときこそ
より慎重に作業を進めていきます。
中身の動作部分の整備はもちろんのことですが
外装も随分汚れでくたびれた印象なので
できる限り磨き上げて見違える状態に仕上げていきたいと思います。

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