ミノルタAL-Eのカメラ修理

今日は「建国記念の日」で祝日ですね。
「建国記念日」ではなく「建国記念の日」なのは
建国された日とは関係なく
単に建国されたということを
記念する日であるという考えによるものであるそうです。
私にとっては2月11日は4年前から
「脳梗塞の日」ですねぇ(苦笑)
(正確には脳幹梗塞)
2020年のこの日の夜に最初は歩いてて
まっすぐ普通に歩いているつもりなのに
無意識に左にそれて壁や電信柱に軽くぶつかるようになり
それから帰宅したものの数時間後には立っていられなくなり
たまらず救急搬送してもらいました。
入院直後には常に目が回っている状態で起きることもできず
何とか目を開いても焦点は全然合わず
ほんのわずかな水さえも呑み込めないような状態でした。
今でもそれなりに後遺症は残っていますが
何とか日常生活には困らない程度に回復したのは幸運でした。
脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の要因はいろいろありますが
肥満や血糖値、血圧、脱水症状や急激な冷えによる血管収縮には
本当に今後も気をつけたいと思います。
他の病気やケガも含めて
年齢を重ねてくるといくら予防しても
避けきれないものもあるとは思いますが
なるべく健康体でいたいものですね。

さてさて

本日は「ミノルタAL-E」のカメラ修理を行っています。
1968年発売のカメラです。
ミノルチナS/ALSの流れを汲むカメラで
巻上機構やシャッターユニット連動部に面影が色濃く残っています。
ALSをベースとしてシャッターユニットをシチズンVEシャッターとし
シャッタースピード優先AEを搭載したカメラです。
スタイリングもALSの後継機だけあってなかなか洗練されていて
個人的にも好きなカメラです。
ただ同じ年にコニカC35が発売され
今度は超小型でオート露出搭載のカメラが流行る流れに
完全に市場が傾いてしまいこの「AL-E」も
ミノルチナやALSと同じく販売的にはあまり成功とはいえず
ついにミノルチナの流れを引き継いだALシリーズも
このカメラで終わりとなってしまいました。
ミノルチナP・S、ALS、AL-F、そしてこのAL-Eと
ミノルチナ/ALシリ―ズは今見ると魅力的なカメラばかりなのですが
発売当時の市場の流行りにうまく乗せることができず
どれも営業的には成功とは言えなかったようです。

お預かりしている「AL-E」は非常に外観のキレイな個体です。
勝手なイメージなのですが「AL-E」って
妙にキレイな個体が多いような気がします。
加えてスマートで洗練されたスタイリングなので
見た目だけでも妙に惹かれてしまいます。
もちろん機能的にも使用感的にも非常に良いカメラです。
ただ今回の「AL-E」は巻上に重大な問題を抱えています。
シャッターは若干の粘りがあるものの
ほぼ問題なく動作しているのですが
巻き上げレバーとスプロケットの連携に問題があり
巻き上げているとたまに一瞬空回りするような手ごたえがあります。
実際にスプロケットの動きもまずかに空回りしてるようで
写真を撮るとコマ重なりを多発するようです。
フィルムの巻上とシャッターチャージは異なる部分で行うので
きっちり一コマ分進んでいなくても
シャッターチャージは正常に完了しシャッターは切れるわけですね。
フィルム室でスプロケットの動きを見ていると
フィルムも何も入れずに何の負荷もかかっていない状態だと
問題なくスプロケットは動作しているようです。
ただほんの少し軽く指でスプロケットを抑えて負荷をかけると
頻繁にパーフォレーションでいうと穴一つ~二つ分くらい
空回りしてしまう症状が頻繁に出るようです。

本格的な分解に入る前になるべく原因を絞り込んでおこうと
今度は巻上ギア周りの動きを確認してみると
巻上レバー直下のギアの2~3歯にわずかに欠けがあるらしく
そこをある程度の負荷がかかった状態で通過すると空回りしています。
過去に巻き上げできない状態で
無理にレバーを回そうとした可能性が高そうですね。
中古部品を使ってここのギアを交換することで対処していきます。
もちろん巻上機構部分解に並行してシャッターユニットや
オート時絞り制御機構、露出計周りの整備も一通り行っていきます。

↓ をクリックすると「東京フィルムカメラ修理工房」のホームに戻ります。