ミノルタハイマチック7のカメラ修理

今日は「日本最高気温の日」なのだそうです。
2018(平成30)年7月23日に
埼玉県熊谷市で41.1℃を観測し
さらに、2020(令和2)年8月17日に
静岡県浜松市でも同じく41.1℃を観測しました。
2025(令和7)年7月時点で
これらの7月23日と8月17日の日付が「日本最高気温の日」となっています。
この記念日これからもどんどん更新されるのでしょうね…
しかしながら今日の都内の最高気温予想は35℃で猛暑日ですが
これでも強烈に暑いのに40℃なんてもはや殺人的ですね…
寒いのは着込めばなんとかなりますが
暑いのはどうにもなりませんものね…
昨日は定休日で今日と同様に暑かったのですが
さすがに日中は極力外出しないようにしていました。
まだまだ盛夏は始まったばかりですが
早く秋になってほしいものです。

本日は「ミノルタハイマチック7」のカメラ修理を行っています。
1963年発売のカメラです。
初代のハイマチックはプログラムオート露出専用のカメラでしたが
2代目となる「7」ではマニュアル露出も可能になっています。
前面に配置されていたレリーズボタンも
一般的な上カバー上に移設されました。
オート露出に連動する露出計もセレンを使うものから
受光体はCDSに変更されています。
シャッターユニットはセイコーLA、
搭載されるレンズはロッコールPF45mmF1.8の大口径です。
基本設計に非常に優れたカメラで
後のハイマチック9、7S、11まではシャッタユニットの変更等はありますが
基本的な構造は「7」と同様です。
コンパクトカメラの小型化の波が押し寄せるまでは
この構造で全く問題なかったわけですね。
ハイマチックとしては2代目なのに「7」なのは
初代ハイマチックのOEM提供商品であったアンスコオートセットが
宇宙船フレンドシップ7号に使用されたことから
それにちなみ名称に「7」を採用しています。
一眼レフの「SR-7」と同様の理由です。
これ以降、ミノルタのカメラで「7」は定番のネーミングになります。

お預かりしている「ハイマチック7」は
まずレリーズボタンを押してもシャッターはピクリとも動きません。
巻上もできない状況です。
加えて電池を入れ替えても露出計は全く動作しません。
要は「何も動かない」状態です。
あ、各リング類はとりあえず回せます…
シャッター羽根は汚れ等で完全に固着です。
当然ながらそれよりも固着しやすい絞り羽根も完全に固着です。
露出計は電池室裏で完全に断線していて電源が供給されない状態です。
レンズやファインダーのカビや汚れもそれ相応にあり
全体的に清掃整備調整が必要な状態です。

小型化される前の世代のコンパクトカメラなので
整備性は良好です。
定番の指針抑え式のオート露出制御ですね。
ハーフミラーの状態が少々心配でしたが
問題なくクリアな状態にできそうです。
これから入念に清掃整備を行っていきます。

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