ニューキヤノネットQL17のカメラ修理

今日は「ハンバーガーの日」だそうですよ。
1971(昭和46)年のこの日に
東京・銀座の三越デパート1階に「マクドナルド」の
日本1号店が開店したことに由来しています。
開店当日、1万人以上の客が詰めかけ
1日で100万円以上の売り上げを記録したそうです。
当時「ハンバーガー」は1個80円だったそうです。
マックのハンバーガー美味しいですよねぇ…
ハンバーガーはもちろんですが
マックのあのカリカリのポテトが好きなんですよねぇ…
頻繁に行くことはないのですが
何か月かに一度は無性に食べたくなって思わず立ち寄ります
マクドナルドが日本に進出してもう50年以上なのですね
最初に口にしたのはいつだったか…
多分高校生の頃だと思いますが
その頃、私の生まれ育った町には
「ロッテリア」しかなかったのですよねぇ(笑
こんなこと書いていたらマックのポテト食べたくなってきました。
今度の休みに出かけたときにでも行ってみようかな…

さてさて

本日は「ニューキヤノネットQL17」のカメラ修理を行っています。
1969年発売のカメラです。
この頃に一気にコンパクトカメラの小型化が進んでいたこともあり
前モデルの「キヤノネットQL17/QL19」の機能をそのままに
小型化されたモデルです。
シャッタースピード優先オート露出を搭載し
レンズは40mmF1.7の大口径、マニュアル露出も可能です。
(マニュアル時に露出計は自動的にオフ)
当時の最先端の機能を持ったコンパクトカメラですが
その基本設計や主要なスペック自体は
1961年発売で社会現象にもなるほど売れた
初代キヤノネットと大きな変化はありません。
ただしモデルチェンジごとに現代的に洗練され
今回の「ニューキヤノネット」では大幅に小型化されているという感じです。

お預かりしている「ニューキヤノネット」は
使われなくなってかなり長い間眠っていた個体と思われます。
電池室を開けると当時の水銀電池がコロンと出てきました。
液漏れだったり真っ黒に腐食していたりとかはありませんでした。
でもさすがにガスの影響もありプラス側の端子に
多少の緑青が湧いています。
それでも新しい電池を入れなおしてみると
不安定ながらも露出計は動作しています。
配線やハンダの劣化は当然あるでしょうが一通りの整備で
改善できそうです。
シャッターも一見、普通に動作してはいますが
やはり動きに少し粘りがあるようです。
シャッター羽根より小さな力で動作する絞り羽根は
マニュアル時絞りリングの動きに対して明らかに遅れてゆっくりと追従します。
この状態だとオート時にはまともに連動しないと思われます。
もちろんこれも通常整備で改善されます。
レンズ・ファインダーは経年を考えれば比較的キレイなものの
やはりそれなりにカビやクモリは発生しています。
ただこのカメラでよくある前玉コーティングの強烈な劣化はありません。

この類のコンパクトカメラの多くにみられるように
裏ブタの遮光は大量のモルトで行っていて
そのモルトはもちろん全滅です。
加水分解の影響で周りにまで腐食を進めるので
できれば劣化する前に交換を行いたいものです。
これから本格的に分解整備に取り掛かります。
初代からそうですがキヤノネットの整備性は非常に良好です。
たださすがにこの「ニューキヤノネット系」は
小型化が進んだ分、スペースの余裕がなくなり
多少ややこしい整備手順となります。

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