オリンパスOM-1のカメラ修理

お店に通う道すがらに見た感じだと。。。
昨日が小学校の入学式。。。今日が中学校の入学式。。。かな?
みなさん、きっちりおめかしして通われていました。
もはや、自分の入学式なんてぼんやりとしか覚えていませんが
昔のアルバム引っ張り出せばもっと思い出せるかな。。。
目が衰えるまでは大量に写真を撮ってくれた
じいさまには感謝の言葉しかありません。
写真は遠い記憶を思い出すきっかけにもなるので
やはりしっかりプリントで保存しておきたいですね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
プロも使用する高級一眼レフでありながら
他機種とは一線を画して小型軽量に作られた
人気のモデルですね!

今回、お預かりしているOM-1は
ご依頼者様のお父様のカメラだそうです。
冒頭の話ではありませんが
このOM-1でご依頼者様の幼少時代も撮ったのでしょうね。
しばらく撮影には使われていなかったようで
モルトは全滅、ファインダー内にもかなり汚れが見受けられ
高速シャッターでは露光ムラがあります。
加えて露出計は電池を入れても全く動きません。

少し前にも書きましたが
OM-1の露出計不動の原因で多いのは
絶縁用樹脂ネジの破損が多く、
次に他のカメラでも多い電池端子及びリード線の腐食、
あるいは電源SW部の接触不良。。。といったところなのですが
今回は樹脂ネジを使っているタイプではなく、そこは問題ナシ
テスタであたってみても、電源SW部を含め
導通は問題なし。。。ということは。。。
今回は露出計内部の断線が原因のようです。
露出計に直接、電圧をかけてみても全く動きません。。。
こうなると露出計は交換するしかありません。

今回、OM-1の定番であるプリズム腐食はなかったのですが
その原因となるプリズムにかかるモルトは
劣化してグズグズになっています。
写真ではわかりづらいかもしれませんが
よくこの状態でプリズムは無事だったと思います。
もう少し遅ければ確実にプリズム腐食が出ていたと思われます。

さらに分解を進めてまずはシャッター周りから
点検整備を行います。組み上げる過程で
露出計は交換し、調整を行っていきます。

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ニコマートFTNのカメラ修理

今日は4月6日ということで「しろの日」だそうです。
「城」も「白」もそうですね。
城。。。あまり興味を持って見たことがないのですよねぇ。。。
地元の広島城しか間近でみたことがないかも。。。(汗)
「白」。。。今はクルマ持っていませんが
過去11台乗り継いで、そのうち「白」が5台。。。
やっぱり日本では「白いクルマ」って売れますよね。
ちなみに「白」以外は濃紺系が4台、赤が1台、グレーが1台。。。
クルマはまだまだ欲しいとは思わないけどバイクは欲しいなぁ(笑)

さてさて

今日は「ニコマートFTN」のカメラ修理を行っています。
1967年の発売で前身のニコマートFTに
開放F値の自動設定機能(いわゆるガチャガチャ)が搭載されました。
ニコマートだけでなくFフォトミックやF2フォトミックでも
おなじみの「ガチャガチャ」ですが、家から出てきたカメラで
説明書もなく、あまり詳しくない方だったりすると
この「ガチャガチャ」による開放F値設定を知らない方も多いようです。

シャッターはこの頃、大ブレイクし各社の中級機にこぞって搭載された
「コパルスクエア」ですね。
この後もいろいろ改良を加えられながら現在のデジタル一眼にも
搭載される金属羽根縦走りシャッターの先祖でもあります。

今回、お預かりしたニコマートFTNは非常にキレイな外観です。
シャッターも一見快調に切れており、問題なさそうにも見えますが
さすがに油切れの兆候が各所に見受けられます。
測定機で詳しく見てみると後幕(羽根)に比べて先幕(羽根)の
動きが極端に遅く、高速シャッターでは
視野の両端で1段以上、露光量が異なる状態です。
先幕の根元近辺に油か汚れがあって抵抗になってしまっているようです。

他、露出計は今回、1.5Vで合わせますが
現在のままでは2.5段ほどアンダーになってしまっています。
これももちろん調整いたします。

まずはこれから分解を進めてシャッター羽根の洗浄から取り掛かります。
その後、各部点検整備一式を行います。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「小笠原返還記念日」だそうです。
1968年4月5日にアメリカから返還されたのですね。
まだ50年も経っていないのですね。
私、あまり遠くに出かけることが少ないので
沖縄も北海道も行ったことがないのですが
小笠原には一度、行ってみたいのですよねぇ。。。
いつになることやら。。。(笑)

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
最近、FTbの修理がちょっと多いような気もしますね。
FTbのデビューは1971年、F-1と同じ年です。
F-1の技術をフィードバックして造られた中級機です。
ただ、今回お預かりしたFTbは正確に言うと
その後、マイナーチェンジされたFTb-Nです。
ファインダー内にシャッタースピード表示が追加され
巻上レバーに指当てが付き
セルフタイマーの形状も変更されています。
ファインダー内でシャッタースピードが確認できるのは
やはり便利ですよね。

今回、お預かりしたFTbは外観は非常にキレイで
シャッターも切れてはいるのですが
シャッターをチャージするときにフィルム室から
シャッター幕をよく見てみると
通常は垂直な状態で移動していく
後幕の竿が、斜めに引っ張られていっています。
それで、測定機の光源に向かって
シャッターを切ってみると
明らかに後幕が斜めになった状態で走っているのがわかります。
これではとてもまともに露光はされません。

まずはミラーボックスを外すところまで分解して
シャッター幕の様子を確認してみたところ、
どうやら後幕のリボン(幕を引っ張る部分)が片方
軸から外れてしまっているようです。
幕軸には接着剤で留められているので
劣化により外れることがたまにあります。

これからさらに分解を進めて
リボン再接着を行ってからシャッター周りの
整備、他、各部点検整備一式を行います。

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ニコンFのカメラ修理

今日は「愛林日」だそうですよ。
いわゆる国土緑化の記念日ですね。
いろいろなところで植樹が行われるそうです。
周りが植物の緑で溢れている環境っていいですよね。
もうすぐ山にも新緑の季節がやってきます。
緑に囲まれたなかで思い切り深呼吸したいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理をご紹介します。
今でも人気は衰えない伝説の一眼レフといっていい「F」ですね。
今回、お預かりした「F」はご依頼者様のお祖父さまが、

「牛を一頭売り払って手に入れたカメラ」 とのことです。

「いや、そんな大げさな。。。」と感じられる方もいるかもしれませんが

ニコンF発売当時の価格が67000円(50mmF2付き)
当時のサラリーマン平均月給が17,354円
(ちなみに現在(2012年)は326000円)。。。と考えると
このお話は全く大げさではないと思われます。

おそらく数十年は使われずに仕舞いこまれていたと思われる
今回の「F」はあちこちの動きが悪くなってしまっています。
まず、シャッターを切ってもミラーが途中までしか上がらず
シャッター幕が走り出してくれません。
応急処置的に走らせてみると高速シャッターは開かず
低速シャッターは開きっぱなしになってしまうという状態です。
付属する50mmF2のレンズはカビに覆われ
ピントリングはグリス抜け。。。といった状態です。

あちこちの動きが悪いものの、
どこかが破損しているというわけではないので
しっかり清掃・整備・調整を行えば
まだまだ十分使える状態にできます。
今回は各部点検整備一式を行いました。
現在、動きが馴染むまで様子を見て
さらに最終調整を行い完成の予定です。

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キヤノンEFのカメラ修理

今日は「五百円札発行記念日」だそうですよ。
1951年のこの日に五百円札が発行されたそうです。
五百円札。。。懐かしいですね~
1982年に五百円玉が発行されるのですが
そのとき私は13歳。。。子供の頃は普通に五百円札が流通していました。
五百円札って青みがかった色をした紙幣なのですが
その後、千円札が伊藤博文から夏目漱石に変わったときに
「五百円札みたいな千円札だなぁ。。。」って思ったことをよく覚えています(笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンEFはいわゆる「キヤノンFシリーズ」の仲間なのですが
その中ではちょっと変わった立ち位置のカメラです。
実はMFのキャノン一眼の中では唯一のコパル製のシャッターを搭載します。
コパル製ということはもちろん金属羽根の縦走りです。
さらに少々変わっているのは
基本的には機械制御のシャッターなのですが
1秒~30秒のスローシャッターでは電子制御となっています。
そのため30秒までのシャッター速度優先AEが使用できます。
ボディ色は精悍なブラックのみ
少し低く構えたペンタ部のデザイン、シャッターレバーと同軸に
配置されたシャッターボタン等、とても良いデザインのカメラです。
ちょっとF-1の雰囲気に似てますよね。すごくカッコ良いカメラです。

今回、お預かりしているEFは電源SW周りにトラブルを抱えています。
電源onにしても露出計が動作せず、さらにシャッターボタンを押すこともできません。
SWの裏側の部品に何らかの問題がありそうです。

少々、余談ですが
EFは本来、水銀電池を2個使用するカメラです。
当然、現在は水銀電池は手に入らないので
スペーサーを入れたり電池アダプタを使うことになります。
EFだけでなくLEDを使用するカメラで何機種かあるのですが
電圧変換型電池アダプタを使用すると
アダプタ内の抵抗が原因でLEDが点灯しなくなることがあります。
EFの場合はバッテリーチェックとスローシャッター作動時に点滅する
軍艦部上の赤いLEDです。
他に何か問題が発生するわけではないので
割り切って使っていただければ大丈夫なのですが
EFオーナーの方は知っていたほうが良いかもしれません。

電源SW部は一部部品の交換が必要なようです。
とりあえずの応急処置をしておいて
他、各部点検整備一式を行いながら処置をしていきます。

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キヤノンFXのカメラ修理

今日から4月!ということで新年度ですね。
環境が大きく変わる方も多いのではないかと思います。
4月1日は「トレーニングの日」ということでもあるそうです。
「新年度のスタートに定期的なトレーニングを始めましょう!」ということみたいですね。
うーん、全く行ってないわけではないのですが
もっと定期的に負荷の高い運動しなくてはいけませんねぇ。。。

さてさて

本日は「キヤノンFX」のカメラ修理を行っています。
「キヤノンFシリーズ」の先陣を切って1964年に発売されたモデルです。
このモデルからレンズマウントもFLマウントに変更されています。
露出計は外光式でH(高感度・低輝度時)・L(低感度・高輝度時)
切替式となっています。
露出計等の周辺機能は今後、どんどん進化するのですが
シャッター周り等、基本的な部分はこのFXの造りをベースに
今後のFシリーズのモデルが展開していくことになります。

お預かりしているFXは
ご自宅でかなり長い間眠っていた個体のようです。
まずは定番のプリズム腐食が見受けられ
全体的に油切れがかなり進んでいます。
シャッター速度の精度も出ていませんが
シャッター音が明らかにおかしく
かなり高域のノイズを含んだ耳障りな音になってしまっています。
これも油切れが原因と思われます。

既に作業は完了していて最終チェックを行っている段階です。
腐食プリズムは中古良品での交換で対応いたしました。
付属しているFL50mmF1.8レンズは
カビがかなり見受けられたので清掃を行いました。

昔のキヤノンの一眼レフ(Fシリーズ・Aシリーズ)は
他のメーカーに比べても
スタイリッシュでカッコ良いカメラが多いと思いますが
その1連の「キャノンらしいカッコ良さ」というのは
このFXから始まったのではないかと個人的には思っています。
もちろん中身も非常にしっかり造りこまれた
高級感溢れる造りとなっています。

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ミノルタSR-2のカメラ修理

今日からいよいよプロ野球開幕ですね!
我らがカープは広島で阪神との一戦。。。
ただ、天気が心配ですね。。。中止になっちゃうかな。。。
今年はどんなドラマが待ち受けているのか本当に楽しみです。
それにしてもWBCとの間隔が本当に短くて
代表召集された選手は調整しきれないだろうと心配でなりません。。。

さてさて

本日は「ミノルタSR-2」のカメラ修理をご紹介します。
SR-2は記念すべきミノルタ初の一眼レフカメラです。
発売開始は1958年です。
後に発売された普及版のSR-1を見ることは多いと思いますが
SR-2はレアというほどではありませんが
見かけることは少ないのではと思います。

SR-1、2、3、いずれのモデルもそうなのですが
この年代のモデルはシャッター幕がガチガチに硬化してしまって
まともにシャッターが切れないものが多いと感じます。
今回、お預かりしたSR-2も
シャッターを切ると先幕は走るものの
後幕は全く走り出しません。
なのでミラーアップしたまま、シャッターも開きっぱなしになるという状況です。
もちろん、それ以外にも全体的に油切れで
全ての操作系が重く感じます。
本来のSRシリーズは軽快な操作感なのですが
えらく鈍重なイメージになってしまっています。
今回はシャッター幕の交換を行った上で
各部点検整備一式を行います。

付属するオートロッコールPF55mmF1.8も
絞り羽根が固着のため作動しない状態です。
こちらも清掃・整備を行います。

今回は作業は既に完了しているのですが
全体的にリフレッシュされ軽快に動作するようになりました。

実は私も祖父から引き継いだSR-2を持っているのですが
かなり良いカメラだと思います。
ちょっと大げさですがこの時代の国産カメラは
どのメーカーのものも当時の日本の製造業の
勢いを感じさせるカメラばかりです。
できる限り将来に引き継いでいきたいものだと思います。

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ミノルタオートコードⅢのカメラ修理

先日、病院に行ったときに
5年ぶりに体組成計測を行ってみたのですが。。。
体脂肪率27%!!!!ショック。。。。
5年前は16%だったのに。。。
体重も多少は増えていますが
それよりも体型が完全に変わっちゃったのですね(涙)
これは本格的に肉体改造しなければ。。。

さてさて

本日は「ミノルタオートコードⅢ」のカメラ修理を行っています。
1965年発売のミノルタ2眼レフの最終モデルですね。
「オートコードシリーズ」は国産二眼レフの中でも
最高峰のモデルだと個人的にも思っていますが
後期モデルはレンズに新しいガラスを使い
より進化したと言われています。
ファインダーも前期モデルよりも明るく、Ⅲは220フィルムにも対応します。
(ただ今や220フィルムそのものがなくなりつつありますが。。。)
そんな理由からも「Ⅲ」は人気の「オートコード」の中でも
さらに人気の高いモデルです。

お預かりしたオートコードⅢは外観も非常にキレイで
ご依頼者様が購入されてから
その写りのよさに惚れ込んで気にいって使っているものだそうです。
ただ、最近、絞りが開放にできなくなった。。。とのことで
当店にやってきました。
確認してみるとf22~f5.6くらいまでは
普通に動作するのですがそこからいきなり絞りレバーが重くなり
それ以上は開放方向へ回せない状態です。
こういうときに無理をすると絞り羽根破損の可能性が高いので
決して無理をしてはいけません。

写真は既に作業完了後ですが
絞り羽根作動不良の原因は油滲みによる固着でした。
シャッター羽根にも油シミが見受けられたため
シャッターユニットを含め清掃整備調整を行いました。
前期も後期もオートコードはやはり高級感もあってカッコ良いですね。
見た目だけでなく使いやすさ、レンズの優秀さも含めて
非常に良いカメラだと思います。

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キヤノンA-1のカメラ修理

今日は「マリモ記念日」だそうですよ。
小学生の頃、ペットショップかどこかで買ってもらった
マリモを小さな瓶みたいな容器の中で育ててましたね。。。
玄関先において毎日眺めていたのですが
何年経っても全然大きくならないのですよ(苦笑)
すごく少しずつしか大きくならないのは知っていたのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンA-1」のカメラ修理を行っています。
カメラロボットと呼ばれた5モードAEを持つ
当時最先端のカメラでした。
今ではそんな難解とは思えない操作系ですが
当時は議論を巻き起こしていましたね。
それにしてもこの頃のキヤノンは
本当にカメラのデザインが優れていると思います。
今見てもとてもカッコ良いカメラだと思います。

今回、お預かりしているA-1は
Aシリーズでは定番のシャッター鳴きが発生しています。
単に音だけの問題ではなく
ミラーもゆっくりとしか上がっていきません。
ミラーボックス周りの油切れが原因ですが
現状ではレリーズのレスポンスが明らかに遅いと感じられるほど
ミラーの動きが悪いのでこのままでは快適に使えません。
油切れはそこだけではなく
マウント側から見て右側にある、オート時の絞り制御レバーも
非常にゆっくりとしか動けない状況です。
ここの動きが悪いとオート時の露出が全く安定しません。
さらにシャッター周りも動きが悪く
1/1000は半分しか開いていない状況です。
加えて露出計・オート共に1.5段オーバーになっています。
これは調整で対応いたします。

A-1は電子制御部分の非常に多いカメラです。
電子部品に異常があると修理できない可能性もございます。
(常にEEEE(エラー表示)がでてしまう状況等々)
しかしながら今回のように
機械的トラブルで不調に陥っている個体も多いカメラです。
機械的なトラブルであれば
修理・メンテナンスは可能な場合が多いと思われます。

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キヤノンデミEE28のカメラ修理

今日は「さくらの日」ということですが。。。
開花宣言はされているものの都内は寒いですよ~
2日連続の冷たい雨模様です。
普段はお店に引きこもっているから全くわかりませんが
本当に桜(ソメイヨシノ)は咲いているのかな
明日は定休日です。
近所の桜、咲いているか少しだけ見に行ってみましょう

さてさて

本日は「キヤノンデミEE28」のカメラ修理を行っています。
初代デミが登場してから4年後の1967年
デミEE28がデビューしました。
このEE28がデミシリーズとしては最終モデルとなります。
セレン式の露出計を搭載し、露出はプログラムオート
ピントは目測で設定します。
レンズは28mmF2.8と搭載します。

今回、ご依頼者様からお預かりしたデミEE28は2台
1台はシャッター好調ですがセレンが劣化しています。
全く起電していないわけではないのですが
通常に使うには発電が弱すぎる状態です。
もう1台はセレンは元気良いのですがシャッターが不調です。
どちらか1台をきちんと使える状態に。。。とのことでしたので
今回はシャッター好調な個体にベースに
セレンを載せかえることで対応いたします。

今回、お預かりした個体の1台は製造番号が10万番台
もう1台は20万番台、最初の1桁から違うので
もしかしたら。。。と思ったのですが
予想以上に細かい部品の変更がされていますね。
実はせっかく2台あるから
なるべく外装部品も
キレイな部品のいいとこ取りをしようとしたのですが
外観は一緒でも取り付け部分の形状が違ったりとかが多く
(シャッターボタン、巻上レバー、上カバー巻き戻しクランク部)
その辺りの載せ換えはほとんどできませんでした。
どちらもそれなりにキレイではあるので問題はありませんが。。。
セレンに関連する部分は全く変更ないようだったので
今回の本来の目的には支障ありませんでした。

セレン載せ換えに平行してシャッターユニットを中心に
各部点検整備一式を行います。

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