ニコンFのカメラ修理

今日は「愛林日」だそうですよ。
いわゆる国土緑化の記念日ですね。
いろいろなところで植樹が行われるそうです。
周りが植物の緑で溢れている環境っていいですよね。
もうすぐ山にも新緑の季節がやってきます。
緑に囲まれたなかで思い切り深呼吸したいですね!

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理をご紹介します。
今でも人気は衰えない伝説の一眼レフといっていい「F」ですね。
今回、お預かりした「F」はご依頼者様のお祖父さまが、

「牛を一頭売り払って手に入れたカメラ」 とのことです。

「いや、そんな大げさな。。。」と感じられる方もいるかもしれませんが

ニコンF発売当時の価格が67000円(50mmF2付き)
当時のサラリーマン平均月給が17,354円
(ちなみに現在(2012年)は326000円)。。。と考えると
このお話は全く大げさではないと思われます。

おそらく数十年は使われずに仕舞いこまれていたと思われる
今回の「F」はあちこちの動きが悪くなってしまっています。
まず、シャッターを切ってもミラーが途中までしか上がらず
シャッター幕が走り出してくれません。
応急処置的に走らせてみると高速シャッターは開かず
低速シャッターは開きっぱなしになってしまうという状態です。
付属する50mmF2のレンズはカビに覆われ
ピントリングはグリス抜け。。。といった状態です。

あちこちの動きが悪いものの、
どこかが破損しているというわけではないので
しっかり清掃・整備・調整を行えば
まだまだ十分使える状態にできます。
今回は各部点検整備一式を行いました。
現在、動きが馴染むまで様子を見て
さらに最終調整を行い完成の予定です。

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