キヤノンEFのカメラ修理

今日は「五百円札発行記念日」だそうですよ。
1951年のこの日に五百円札が発行されたそうです。
五百円札。。。懐かしいですね~
1982年に五百円玉が発行されるのですが
そのとき私は13歳。。。子供の頃は普通に五百円札が流通していました。
五百円札って青みがかった色をした紙幣なのですが
その後、千円札が伊藤博文から夏目漱石に変わったときに
「五百円札みたいな千円札だなぁ。。。」って思ったことをよく覚えています(笑)

さてさて

本日は「キヤノンEF」のカメラ修理を行っています。
キヤノンEFはいわゆる「キヤノンFシリーズ」の仲間なのですが
その中ではちょっと変わった立ち位置のカメラです。
実はMFのキャノン一眼の中では唯一のコパル製のシャッターを搭載します。
コパル製ということはもちろん金属羽根の縦走りです。
さらに少々変わっているのは
基本的には機械制御のシャッターなのですが
1秒~30秒のスローシャッターでは電子制御となっています。
そのため30秒までのシャッター速度優先AEが使用できます。
ボディ色は精悍なブラックのみ
少し低く構えたペンタ部のデザイン、シャッターレバーと同軸に
配置されたシャッターボタン等、とても良いデザインのカメラです。
ちょっとF-1の雰囲気に似てますよね。すごくカッコ良いカメラです。

今回、お預かりしているEFは電源SW周りにトラブルを抱えています。
電源onにしても露出計が動作せず、さらにシャッターボタンを押すこともできません。
SWの裏側の部品に何らかの問題がありそうです。

少々、余談ですが
EFは本来、水銀電池を2個使用するカメラです。
当然、現在は水銀電池は手に入らないので
スペーサーを入れたり電池アダプタを使うことになります。
EFだけでなくLEDを使用するカメラで何機種かあるのですが
電圧変換型電池アダプタを使用すると
アダプタ内の抵抗が原因でLEDが点灯しなくなることがあります。
EFの場合はバッテリーチェックとスローシャッター作動時に点滅する
軍艦部上の赤いLEDです。
他に何か問題が発生するわけではないので
割り切って使っていただければ大丈夫なのですが
EFオーナーの方は知っていたほうが良いかもしれません。

電源SW部は一部部品の交換が必要なようです。
とりあえずの応急処置をしておいて
他、各部点検整備一式を行いながら処置をしていきます。

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