オリンパスペンFTのカメラ修理

今日は毎年お馴染み「時の記念日」なのですが
「ミルクキャラメルの日」でもあるのですね。
1913(大正2)年のこの日に
森永製菓から「森永ミルクキャラメル」が
発売されたことに由来しています。
それまでは1899(明治32)年の創業以来「キヤラメル」とだけ
記載して販売していたのだそうです。
発売当初の森永ミルクキャラメルはバラ売りで
1粒5厘だったそうです。
私が知っているのは今でもある12粒入りの箱入りかな
中に紙で包まれたキャラメルが入っているものですね。
包装の紙は今は昔と違っているみたいですね。
でも外箱のデザインは昔とほぼ同じで懐かしいですねぇ
ミルクキャラメルもそうですが
セイカ食品さんのボンタンアメも今でも
昔と同じデザインで売っていますね。
あ、サイコロキャラメルも北海道限定で
今でもあるのですね。これもよく昔は食べてました。
懐かしいお菓子類を思い出し始めるとキリがないですね。
意外と今でも普通に売っているものも多いのですよね。
また近所の「おかしのまちおか」で
いろいろ買ってきます(食べすぎ注意・笑)

さてさて

本日は「オリンパスペンFT」のカメラ修理を行っています。
ジャンルとしても数の少ない
「ハーフ判一眼レフ」な上に独自の構造で
他に類を見ない唯一の存在ともいえる
「ペンFシリーズ」の一員です。
最初に発売された「ペンF」をベースに
巻上をシングルストロークとし
セルフタイマーを装備
加えて第三反射面にハーフミラーを入れ
その背後にCDSを配置し電池室も追加
露出計内臓としたのが「ペンFT」です。
他、ファインダースクリーンやシンクロ接点も変更され
内部部品もかなり変更を受けています。
オリジナルの「ペンF」登場から3年後の
1966年発売のカメラです。

お預かりしている「ペンFT」はミラーアップしたまま
固着してしまっている状態です。
ペンFシリーズに共通して多くみられるトラブルです。
ミラー駆動部も他の一眼レフでは見られない
独特の構造をしているのですが
汚れや油切れで動きが悪くなると
比較的簡単にミラーアップ関連の
トラブルが起こりやすいと言えると思います。
ミラーボックスを降ろして駆動部の整備を行うことで
もちろん直りますが
未整備の個体だと
このトラブルが起こる可能性は非常に多いと思います。
今回はそれに加えてフィルムカウンターの動きも悪く
50枚以上のカウントで止まってしまうようです。
これは単純にカウンターの動作不良だと思われます。
お預かり時にミラーアップしている状態だったので
詳しくは確認できていなかったのですが
露出計が不動でした。
接点や配線等の不具合で単純に不動のみであれば
まだ良かったのですが
露出計本体及びCDSにかなり劣化や問題を抱えており
露出計はとりあえず動くようになっても
どうにも精度が確保できない状態でした。

画像は整備完了後の状態でのものです。
いろいろとかなり苦労しましたが
CDS、露出計本体は中古良品と交換することで対処しました。
以前に分解歴のある個体で
今回はハーフミラーに問題はありませんでした。
ミラーアップやガバナ関連等のペンF系全般に多いトラブルは
なんとかできるのですが
今回は対処できたとは言え、FTの露出計関連は
今後、修理は難しくなるかもしれません。
ハーフミラーはまだ何とかなるとしても
CDSもペンFTでしか使われない変わったタイプのもので
露出計制御基板内の不具合も多く
このあたりは交換部品の確保が相当難しくなってきています。
とりあえず現段階で当店での基板やCDSの
中古良品の在庫は在庫は既になくなってしまいました。
このあたりの部品の確保も
日に日に難しくなってきており悩みどころとなってきています。
何はともあれ今回のペンFTは露出計も含めて
非常に快調な状態に仕上がりました。
これから最終チェックを行って完成となります。

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ニコンF2のカメラ修理

今日は6月9日…とくれば
簡単にイメージできますが
「ロックの日」ですね。
音楽の「Rockの日」でもあり
鍵の「Lockの日」でもありますね。
音楽のほうはひとくちにロックといっても
非常に幅が広いですよねぇ
私はいまだに80年代のハードロックが好きではありますが…
鍵のほうはお店のカギから自宅のカギ
自転車のカギに至るまで
なんだかんだと数種類持ち歩きますよねぇ
ただ…最近の窃盗犯の手口とかを聞くと
コストとか手間とかを考えなければ
その道のスペシャリストの手にかかれば
開かない鍵なんてないのじゃないかと思ってしまいます。
それでも簡単に開けられるわけにはいかないので
ちゃんと戸締りはしなくてはいけませんが…
ところで今の普通のカギに比べると昔の実家のカギは
ひっかけるだけの非常に簡単なカギでした…(笑
そもそも歩いて行ける近所に買い物に行くくらいでは
カギをかけて行かなかったですね…
今では考えられませんがこれも時代ですねぇ

さてさて

本日は「ニコンF2」のカメラ修理を行っています。
「F2」となると「フォトミック」が依頼に来ることが多いのですが
今回はシンプルな「アイレベル」です。
構造上フォトミックだと「F」ほどではないにしろ
少々頭でっかちな感じに見えてしまいますが
(その無骨さもF2らしくて良いのですがね)
アイレベルだと非常に端正な印象に思えます。
「F」にしろ「F2」にしろ
本来の姿はやはりアイレベルが基本なのでしょうね。
アイレベル同士を比べると
「F2」は「F」のマイナーチェンジくらいの違いしかないのではないかと
思われがちですが
中身を見ても「F2」は「F」とは全く異なります。
確かに基本的な構造の考え方は「F」を引き継いではいますが
共通する部品なんて全くないですし
全てにおいてブラッシュアップされた全く異なるカメラです。
機能的には1/2000が追加になったくらいしか
違いがないともいえますが
レリーズボタンの位置、巻き戻し時の使い勝手
丁番式になった裏ブタ等々
使い勝手の面ではかなりの部分で進歩や改良が見られます。
そして相変わらずのオーバークオリティな各部品が
非常に高い精度で組み上げられ
他に類を見ない堅牢性を誇ります。

経年劣化で動きが悪くなることはさすがにありますが
「動かない」なんてことは少ない「F2」です。
しかしながら今回お預かりの「F2」は
巻き上げできずシャッター切れずの
何もできない状態になってしまっています。
「F」や「F2」では少し珍しいですね。
ショック品であればそういうこともあるかとは思いますが
全体を見た感じではそうとも思えません。
確かに外観自体はかなり使い込まれていて
いい感じにスレてはいるのですが
落下等で何かが破損している…という感じではないようです。
現状を良く確認すると
シャッターはチャージされてはいないようで
レリーズできないのではなくて巻上ができない状態だと思われます。
ただ幕の位置から判断すると
完全にリリース状態ではなくて
ほんのわずかに巻き上げかけた段階でそれ以上巻き上げられず
そこで固まっている…という状態のようです。

何はともあれそれ以上は分解してみないとわからないので
分解整備に取り掛かります。
結論からいうとレリーズ後に解除されるはずの
シャッタードラムのロック機構が解除されず
巻上ができない状態に陥ってしまっている状態でした。
強制的にロック解除して動作させても
その部分の動作が汚れ等で粘っていて
すぐに同じ症状が出てしまう状態でした。
結局のところ汚れや古い油脂による粘りと動作不良です。
加えて以前に分解歴があると思われる状態でしたが
幕速の設定がかなりおかしな状態になっていました。
動きの悪い状態で無理やり
シャッターを開こうとさせたのではないかと思われますが
幕のテンションが明らかに張り過ぎです。
本来のスムーズな動きができるようにしてやれば
必要最小限のバネ力で充分に精度は出せるはずです。
一旦完全に緩めて一通りの整備を行った上で
正しい手順で幕速の設定を行っていきます。

画像は一通り整備が終わり組み上げ後のものです。
全体的に非常にスムーズな動きになり
もちろん巻上も滑らかです。
高速シャッターを含めシャッタースピードの精度も
充分にでています。
元々、「F2」は「F」に比べると1/2000確保のためもあり
幕速はかなり速いのですがそれにしても
整備前の状態は以上に張りつめすぎでした。
そのためシャッター音も
明らかに通常とは異なる音がしていました。
シャッタードラムに悪影響が出ないかと心配しましたが
そこは杞憂に終わり
問題なく今回の整備で正しい状態になっています。
黒のアイレベル…やはりカッコいいですね。
これから存分にご依頼者様には楽しんで使っていただければと思います。

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オリンパスXAのカメラ修理

今日は「成層圏発見の日」なのだそうです。
1902(明治35)年のこの日に
フランスの気象学者テスラン・ド・ボールによって
成層圏が発見されたのだそうです。
成層圏とは、1万m以上の上空で気温が一定していて
気象の変化がなく約50kmの厚さで地球を取り巻いている
大気の層のことを意味するのだそうです。
国際線のジェット機が飛ぶのはこの成層圏の
一番下層あたりですね。
成層圏の中にはオゾン層が存在し
太陽からの紫外線を吸収しています。
成層圏の下の対流圏(地上~高度10kmあたりまで)では
空気が対流し雲が生じる層です
(正確には成層圏でも風は吹いていて空気の対流も
少ないながらあるのだそうです)
さらに成層圏の上には中間圏・熱圏・外気圏と呼ばれる
大気の層が続いていきます。
大気の層と言ってもし劉建より上ではその濃度は非常に薄く
気球の上昇する高度は成層圏上部の50kmほどと
飛行機よりもかなり高いのですが
空気密度は地上に比べわずか0.08%、
ほぼ空気がない状態なのだです。
非常に高いところの話のような気もしますが
それでも50kmです。地表であれば直線距離で
新宿から平塚あたりまでの距離です。
そうイメージすると大気の濃い層って
地球全体から考えたらめちゃくちゃ薄いような気がしますね。

さてさて

本日は「オリンパスXA」のカメラ修理を行っています。
1979年発売開始のカメラです。
非常にコンパクトなレンジファインダー機でありながら
スライド式のレンズバリアーを備え
レンズキャップを不要とした画期的なデザインのカメラです。
このクラムシェルとも呼ばれるレンズバリアーの構造は
後の数々のコンパクトカメラにも
影響を及ぼしています。
XAは今回の最初の「XA」から
後にXA2、XA1、XA3、XA4とモデルが追加されていきますが
この最初のXAのみがレンジファインダーを搭載し
絞り優先オート露出となります。
(他のXAシリーズはプログラムオート)
搭載されるレンズは超小型ながら5群6枚のFズイコー35mmF2.8です。
現在でも非常に人気の高いカメラですが
なかなか修理する立場としてはややこしいカメラで
露出計周りや電子制御関係のトラブルは
対応できず修理不可能となる場合も多々あるカメラです。

お預かりしているXAは
シャッターは切れているのですが
絞りレバーを動かしても全く絞り羽根が出てきません。
絞り優先オート機なので
これでは露出計が生きていようがシャッターが正常に切れようが
まともな露出で撮影することはできません。
単純な羽根固着あるいは粘りと予想していたのですが
分解してみるとそうではなく
絞り羽根の乗っているプレート部品が
少しズレた状態で取り付けられていて
絞り羽根が押さえつけられた状態になり
一度開くと戻らない状態になっていました。
以前分解された時にこの状態で組付けられたものと思われます。

心配された電子制御関連に大きな問題はなかったのですが
接触不良を起こしそうな接点や
トラブルの多いSW類の清掃整備を徹底的に行っています。
余談ですがXAの露出計は基本的に
修理や精度調整は当店では不可能です。
(CDS劣化を原因とするトラブルが非常に多い)
今回は露出計の精度に大きな問題は見られませんでした。

上画像は整備が一通り完了した状態でのものです。
これから最終的なテストを行い
問題がなければ完成となります。
専用フラッシュA11を装着していても
十分コンパクトですがフラッシュを外すと
ハーフカメラ並みの大きさしかありません。
非常に持ち歩きに便利なカメラです。

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ロードⅣbのカメラ修理

今日は「緑内障を考える日」だそうです。
「りょく(6)ない(7)」(緑内)と読む語呂合わせからだそうです。
これまたイヤな記念日ですねぇ(苦笑)
考えるも何もある程度の年齢になったら
定期的に目の検診にはいかなくてはいけませんね
私は糖尿病持ちでもある上に
頭がいかれてからは左目に少し問題を抱えているので
3ヶ月に1回ペースで眼科に通っています。
緑内障は基本的には発症すると
完治はないですから怖いですよね
国内では最近になって糖尿病網膜症を抜いて
最多の失明の原因となっているのだそうです。
眼圧検査、眼底検査、視野検査は
定期的に行ったほうがいいかと思います。
緑内障に限らず目に関するトラブルって
少しずつ見えにくくなるようなものが多く
意外と気が付くのが遅れるのが怖いですね
もちろん歳をとれば視力がそれなりに落ちてくるのは
当たり前な部分もありますが
何か重大な病気のサインの可能性もあるので
やはり定期的にチェックすることが大事かと思います。
目に限らず身体のトラブルはとにかく早く見つけて
迅速に対処するのが大事ですね…この歳になると痛感します。

さてさて

本日は「ロードⅣb」のカメラ修理を行っています。
「ロード」は岡谷光学機械が製造していたカメラシリーズで
35mm判レンズ固定式カメラです。
その中で「ロードⅣb」は1955年発売のカメラで
レンジファインダーを搭載し
レンズはハイコール4cmF2.8
シャッターはこの時代ではお馴染みの高級シャッター
セイコーシャMXを搭載しています。
この時代の35mm判カメラとしては
非常にコンパクトにまとめられていて
質感も高く根強い人気のあるカメラです。
巻上はダブルストロークで巻上が2回完了すると
レリーズボタンがぴょこんと少し持ち上がり
チャージ完了であることを教えてくれます。

お預かりしている「ロードⅣb」は
レンズシャッターの宿命ともいえる
シャッター羽根粘りが発生していて
巻上げてレリーズしてもシャッター羽根が全く動いてくれません。
こういうレンズシャッター機で症状の場合は
大抵の場合は羽根の粘りが原因ですが
まれにシャッターユニット側の駆動部に問題がる場合もあります。
今回は分解してみたところ
シャッター羽根にしっかり油が付着して
完全に張り付いてしまっていたようです。
羽根を外してしっかり洗浄清掃して対処いたします。
シャッター羽根に油分は厳禁ですが
そのシャッター羽根を駆動するシャッターユニットには
ある程度の油分が必要なので
長年のうちに羽根に染み出してきてしまいます。
シャッターユニット側は油切れ気味で少し動きの悪い部分もあったので
清掃整備を行い必要最小限の注油をい行います。

画像は一通り整備が終わって少し様子見の段階です。
この後で最終的なテストを行い
問題なければ完成となります。
シャッターが快調に動作しているのはもちろんですが
巻上やピントリングもお預かり時より
明らかにスムーズに動作するようになっています。
レンズ・ファインダーもできる限りの清掃を行い
充分にクリアな状態です。
50年代のカメラは高級感を演出するために
ちょっとゴテゴテとした装飾の多いカメラもたまにあるのですが
このロードⅣbは高級感とシンプルさが
絶妙にバランスされたデザインだと思います。
コンパクトさも相まって今でも人気があるのが
よくわかる気がします。

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ミノルタハイマチックFのカメラ修理

今日はなかなかネタにできそうな記念日のない日ですねぇ
「世界環境デー」「ろうごの日」
「ロゴマークの日」「落語の日」等々…
「ろうごの日」なんて確かに個人的に
自身に関係のある日だとも思いますが
。。。コメントしづらいですね。。。
ネガティブな文章に流れていきそうなので
ここで取り上げるのはやめましょう(苦笑)
ちなみに記念日ではないのですが
今日は「天赦日」なのですよね。
天赦日は季節と日の干支で決まり
年に5回または6回しかなく
年によってその日付は変わります。
個人的にはこの類の縁起の良い日とかは
あまり興味はないのですが
天の神々が万物の罪を赦(ゆる)す日とされ
全てにおいて吉とされる暦の上で最も縁起が良い日なのだそうです。
うーん…まぁ何もないでしょうね(笑
天赦日に財布を新しくすると
金運がアップするといわれているそうですよ。

さてさて

今日は「ミノルタハイマチックF」のカメラ修理を行っています。
1972年発売のカメラです。
この前年に発売された「ハイマチックE」の下位モデルとして
発売されたモデルです。
ミノルタはこの時期にラインナップするカメラの電子化を
積極的に進めているのですが
レンズ一体型コンパクトもこの「ハイマチックE/F」で
電子制御化に方向変換し
さらに小型化も大きく進めることになりました。
大口径レンズ搭載の「E」に対して
「F」はF38mm2.7レンズを搭載します。
レンズもそうですがボディも「E」より一回り小型で
非常にコンパクトなカメラです。
露出制御は「E」と同じくプログラムオート専用機で
「E」がセイコーESFシャッターを搭載し
「F」がセイコーESLシャッターを搭載します。
このシャッターユニットの違いが修理する立場としては
かなり大きな違いで
余談になるので細かな事情は省略しますが
「ハイマチックE」だけではなくセイコーESFシャッター搭載機は
残念ながら現在当店では修理を行っておりません。
「F」に搭載されるESLシャッターにしても
電子部品関連の状態によっては修理不可能な場合もございます。
この類の電子制御機はなかなかいろいろと難しいのです。

お預かりしている「ハイマチックF」は
かなり長い間、使われずに仕舞い込まれていたものと思われます。
電池室には当時の水銀電池NR52が入ったままとなっていて
当然ながら電池及び電池室の一部は真っ黒に腐食している状態です。
当然ながら電池を入れ替えても
カメラ側には全く通電しない状態です。
電子制御シャッター機なので電源が入らないと
シャッターは機械的な作動音だけはしますが
全く制御されずシャッター羽根は開かない状態です。
シャッターユニットや電子回路状況がどうかのを判断するにも
まず電源が入らなければどうにもわからない状態です。
電池室端子腐食は当然ですが
そこからの配線も当然ながら腐食で断線していて
配線の先にあるボディ上部の端子盤にまで腐食が広がっている状態です。
これはまず電源が入る状態にするだけでも
それなりに手間がかかりそうです。

まだ取り掛かったばかりの状態ですが
シャッターユニット単体に強制的に電源を繋いでみたところ
精度等はともかくとしてもとりあえず動作自体はするようです。
ESLシャッターは比較的シャッターユニット単体での
トラブルは少ないほうなので何とかなると思います。
電気関係のみならずレンズ・ファインダーのカビ曇り等々
通常の整備清掃ももちろん必要な状態なので
まずは配線関係の修理を行いつつも
並行して各部の整備を行っていきます。

個人的にハイマチックFを
スナップ用に持ち歩いていた時期があるのですが
取り回しが良くて非常に使いやすいカメラです。
レリーズがロングストロークな上に
シャッター作動時に「ジャキーン」といった感じの
独特な作動音がします。
好みもあると思いますがなかなか面白いカメラでもあります。
写りは定評あるロッコールですから
当然の良い写りをするカメラです。

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ニコンF2フォトミックAのカメラ修理

今日は6月4日…
わかりやすく語呂合わせで「虫の日」ですねぇ
子供の頃は多くの子がそうであったように
私も昆虫類が大好きでまたそこそこ田舎に住んでいたので
ちょっと山のほうにいけば
いろんな昆虫と出会うことができたのです
で、いろんなものを捕まえてきては
家でもいろんなものを飼おうとしましたねぇ
それがいつの間にやら
もう虫なんて一切触れないようになってしまいました(笑
これって不思議ですよね
あんなに嬉々としていろんな虫に触れようとしていたのに
いつのまにかこんなにも触れなくなるものなんですよね
でもそういえば昨年、墓参りに山道歩いたときに
ひさしぶりに「ハンミョウ」を見かけて
あのなんとも美しい色合いにちょっと見入ってしまいました。
もちろん捕まえようなんてサラサラ思いませんでしたが…
あ、ちなみに今日は「蒸し料理の日」でもあるのですよね
それに気が付いたら美味しいシュウマイが食べたくなってきました(笑

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミックA」のカメラ修理を行っています。
フラッグシップのF2ボディに
「フォトミックAファインダー」(DP-11)を組み合わせたモデルです。
「DP-11」は最初に出たフォトミックファインダー「DP-1」の
露出計をAiレンズ対応にしたファインダーです。
なので露出計自体はオーソドックスな指針式です。
使用される受光体もCdSですね。
Ai化されたことによりいわゆる「カニの爪」連動ではなくなっています。
ただAi連動爪との連結部は収納可能になっており
露出計は連動できないのの非Aiレンズの装着は可能です。
ただしAi化したことによりファインダー内表示絞り値は
Aiレンズに刻印された文字を直読する方式になり
ここに限っては以前のDP-1のほうが視認性では上回ります。
レンズ連動関係以外の部分は基本的にはDP-1と変わりません。

お預かりしている「フォトミックA」は
ボディ側に関しては多少の油切れの兆候があって
高速シャッターの精度に問題がありますが
それ以外は大きな問題はない状態です。
ただファインダー側は一番のセールスポイントでもある
露出計がほぼ動きません。
F2フォトミック系で露出計不動だと
ファインダー側よりボディ側からの電源供給に問題がある場合が
非常に多いのですが今回は電池室やSW類に
問題はなくボディ側からは正常な電圧が供給されています。
加えてバッテリーチェックに関しては問題なく動作します。
ただ露出計として使おうとすると
うんともすんとも指針が動かない状態です。
CdSの劣化を疑いたくなるような状況ですが
テスタで調べてみてもCdSにも問題はなさそうで
明るさによりそれなりの抵抗変化を確認できました。
…となると怪しいのは絞りやSS連動で
ブラシで接触する摺動抵抗周りではないかと思われます。
単なる汚れとかで接触不良…とかであれば良いのですが
抵抗自体がダメな場合は修理不可能な可能性もあります。
ちなみにF2フォトミック系ではあまりなく
Fフォトミック系でたまに見かけるのは
明るさが暗くても露出計オンにすると
常に指針が古きってしまうパターンで
この場合は大抵の場合抵抗体が剥がれ落ちて修復不可な場合が多く
修理不可能となります。
今回は全く指針が触れない状態なので
そういうパターンではありませんが…

通常はボディ側から整備に取り掛かるのですが
今回はまずは露出計不調の原因をはっきりさせたいので
フォトミックファインダー側から取り掛かっていきます。
まだ現時点でははっきりとした原因はつかめてはいませんが
ブラシ接触部を一部簡単に清掃してみると
多少改善の余地が見られたので
やはろ摺動抵抗に問題があるものと思われます。
これからまずは摺動抵抗部の入念な清掃から取り掛かります。
「入念な」といいつつも清掃しすぎると
抵抗体を剥がれ落とすことになってしまうので
「できる範囲で適度に」行っていきます。
これで何とか通常の動きと精度が確保できればいいのですが…
そのあたりの問題がクリアできれば
露出計以外の部分のファインダー整備とボディ側の整備に
そのまま取り掛かっていきます。

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ニコンFGのカメラ修理

今日は「路地の日」だそうですよ。
日付は「ろ(6)じ(2)」(路地)と読む
語呂合わせからだそうです。
今、住んでる地域では
道路も比較的近年に整備されているようで
それほど昔ながらの細い路地なんてないのですが
私の生まれ育った田舎では
家の間を縫うようにクルマの出入りができない
細い路地がいまだにたくさんありますね。
おまけに平地の少ない土地なので
その路地が階段だらけで急坂だったりするのです。
子供の頃はその路地が格好の遊び場でした。
急坂や階段が多いので
転んだりして怪我することも多かったのですが
クルマの出入りがないことだけは安全だったかな…
いや…今考えると危ないことだらけだった気が…
でもそんなのその頃は普通だったかな…
そういえば小学生の頃
かくれんぼしてて柵のない細い路地を踏み外して
2m位下の別の路地に落ちて
膝を9針縫う怪我とかしていました
あの路地もまだあるのかな
今度帰省した時に行ってみましょう
そんな感じで昔ながらの細い路地を見ると
なんだか懐かしい気持ちになれますね!

さてさて

本日は「ニコンFG」のカメラ修理を行っています。
1982年発売のカメラです。
ニコン初のエントリーモデル「EM」をベースに
機能的なフルスペック化を行ったモデルです。
いわゆるマルチモード機で
自動露出は「プログラムオート」、
「絞り優先オート」を搭載し
「マニュアル露出」も可能です。
これは絞り優先オート専用機で割り切った機能の
「EM」が輸出では好調だったものの
国内での人気があまり出ないため
機能を追加して発売のだと言われています。
機能的には当時の上位機種だった「FE」をも超える機能を持ちますが
ファインダー表示情報や各部の造りは
やはりエントリークラスのクオリティで
そのあたりがこのFGやさらに後に出るFG-20の
独特の雰囲気を出していると思います。
シャッター音もプログランシフトや瞬間絞り込み測光の関係もあり
他のモデルと異なるちょっと独特なものがあり
個人的にはFG-20も含めてかなり好きなモデルです。

お預かりしている「FG」は
それなりに使い込まれたものかと思われますが
おそらく近年は仕舞い込まれたままになっていたものかと思われます。
EM系のカメラはコストの関係もあり
フィルム室の遮光をモルトに頼っている部分が多いのですが
フィルム室のみならずファインダー周りや
内部モルトも含めてモルト関係は全滅です。
おそらくこの状態だと光漏れも起こると思います。
加えて接触不良があるようで電源が安定しません。
ニコンらしく「M90」と「B」は
電池がなくても作動しますが
基本的に電子制御シャッターなので
安定した電圧での電源供給は不可欠です。
電源が不安定なこともありシャッターやオート制御にも
不安定な部分が見受けられます。
他、ファインダー内がカビやゴミでかなり汚れていることや
一部外装品に破損も見られます。
外装部品は中古良品から補充することで対処いたします。

外装部品の破損はよくある巻き戻しクランクの破損ではなく
今回は巻上レバーの破損でした。
EM系の分解整備ではまずはとにかく巻き戻しクランクを
外す際に非常に神経を使います。
年月も経過し固く固着してる場合が多いのですが
力任せに外そうとすると簡単にクランク基部の円盤部品が破損します。
もともと強度のあまりない部品な上に
ここも経年劣化で脆くなっている場合が多いからです。
無駄な力をかけることのないように慎重に外していきます。
FGはEMに比べてかなり機能が追加されている分
整備はなかなか難しいカメラで
さらに電子回路関係でトラブルを抱えていると
修理不可能な場合も多々あるカメラです。
今回は電子回路関連のトラブルはなく
単なる接触不良が発生しているだけなので
そこは対処した上で一通りの機械的整備を行いつつ
各部の清掃整備を行っていきます。

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キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は6月1日ということで
たくさんの記念日が制定されています。
「気象記念日」「電波の日」「牛乳の日」
「衣替えの日」「麦茶の日」「氷の日」
「ねじの日」「鮎の日」「いぐさの日」等々等々…
でもやはり今日は「写真の日」でしょう!
1841(天保12)年のこの日に日本初の写真が撮影された…として
公益社団法人・日本写真協会が「写真の日制定委員会」において
1951(昭和26)年に制定したのですが
後の調査でこれ以前に
写真撮影が行われていたことが分かっているのだそうです。
とはいえ、一度制定したこともあり
引き続き6月1日を「写真の日」としているのだそうです。
詳しくは調べていないのですが
1841年に写された写真は時代的に
いわゆるダゲレオタイプですよね
その時代に比べると普通にだれでも簡単に撮れる
いわゆるフィルム写真になり
いまや写真の主流はすっかりデジタル写真になってしまいました。
より便利で簡単、クオリティの高いものへ…という時代の流れは
当たり前だとうは思いますが
私は個人的にフィルムで撮る写真が単純に好きなので
いろいろ環境は厳しくなってきていますが
まだまだ少しずつでもフィルムで写真を楽しみたいと思います。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行なっていきます。
1976年発売の「キヤノンAシリーズ」の1号機となるカメラです。
来るべき「AE時代」を開花させたともいえる
記念碑的なカメラだと思います。
実は「AE-1」の「AE」は
「Totral Automatic System By Electoric SLR Camera」の意味だそうで
いわゆる自動露出を意味する「AE」(Automatic Exposure Control)とは
異なる意味なのだそうです。
キヤノン的には電子制御カメラの頂点を意味するモデル名なのですね。
その名の通り当時の最先端の電子技術を駆使されたカメラで
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラでもあります。
機能的なハイライトはTTL開放測光シャッタスピード優先オート露出ですが
同じ機能を持つ前身の「キヤノンEF」に比べると
300点以上の部品を削減し生産の効率化によるコストダウンも大きく進んでいます。
それまでのシャッタスピード優先オートといえば
露出計の指針を挟み込んでその位置関係から
機械的からくりで絞り連動させるのが通常でしたが
このAE-1からは露出計からの信号を電気的に受け取り
電子制御で自動露出を行います。
もちろんシャッタスピード制御も電子制御です。
それでも中身をじっくり見てみるとまだまだ機械的な部分も多く残っていて
シャッタスピードダイヤルからの連動には糸が使われたりしています。
後のAE-1Pになるとこのあたりも次々と電子制御に置き換わっていくので
そのあたりの変化をモデルごとに見ていくと
なかなか興味深いものがあります。

お預かりしているAE-1は一通り動作はしている状態なのですが
いくつか問題点を抱えている状態です。
まずお決まりのシャッター鳴きや巻上鳴きが出ている状況です。
高速シャッタスピードの精度も出ておらず
汚れや古い油脂類で各部の動きが悪くなっているような状態です。
オート制御も絞り連動部の動きが悪いせいもあり不安定です。
加えて露出計も妙にオーバー気味な値が出ているようです。
そのあたりもとりあえずは電源が入って動作しているから
確認できているわけなのですが
実はこのAE-1、普通に電池を入れただけでは電源が入らない状態です。
ご依頼者様のほうでも当店受付前から
とりあえずは応急処置的に対処されていたので
とりあえずは電源が入っていたのですが
電池室のマイナス側端子が引っ込んだまま固着していて
そのまま電池を入れても端子に電池が届かずぶかぶかな状態なのです。
とりあえずはアルミ箔で電池の長さを延長して
動かしている状態です。
マイナス側端子はバネで伸び縮みして電池を抑えるような構造ですが
ここの端子が引っ込んだまま固着しています。
この状況は実はAE-1で比較的多く見かける症状です。
通常は電池室側からいろいろ対処してやるとそのうち固着が解けて
普通に動くようになるのですが…
今回はまぁこれが強烈に固着していて
電池室側から少々何をやろうともビクとも動きません。
いずれにしても分解整備するので電池室も外して
じっくり対処していきたいと思います。

フレキが使われている割にはまだまだリード線も多く
少々分解に手間がかかるのは事実ですが
この類のカメラの中では整備性はかなり良いほうです。
ただ、電気的回路の少ないカメラに比べると
いろいろと異なる点で神経を使う部分が多いので
扱いに慣れは必要だとは思います。
乾燥度合いの高い季節に比べれば
静電気の心配が少ない時期になってきたので
少しだけ気が楽ですね。
それでも分解した状態で手を触れるときには注意が必要です
いろいろと細心の注意を払って整備を行っていきます。

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キヤノンFTbのカメラ修理

今日は「世界禁煙デー」だそうですよ
私も大っぴらに言えない年齢から
タバコを吸い始めて数十年
禁煙して数年といったところですが
喫煙は身体には間違いなく良くはないでしょうね…
朝一発目に吸った時の
あの少し頭がくらくらする感覚。。。
あれだけでも結構ヤバいと今では思いますもの(汗)
でも吸う方の気持ちはわかります
そりゃ吸いなれていると美味いですもの
いまだに「あーなんだっけこの手持無沙汰な感覚。。。
そっか!こういうときはタバコなんだよなぁ」って思い
少し吸いたいなぁ…と思うことがいまだにありますもの。。。
さすがに頭の血管が細くなっていることを
毎年MRIで見せられているので
喫煙再開する気は毛頭ございませんが…
でもタバコ吸える場所って本当に減りましたね
私が子供の頃はまだバスや電車内でどこでも
タバコを吸えるのは普通でしたし
働き始めてからもしばらくは机に灰皿があって
いつでもその場で吸えるのが普通でした
まぁこれは時代の流れでしょうね
しかし、これも最近改めて知りましたが
タバコ…めちゃくちゃ高いですね(苦笑)
私が吸い始めた頃
確かマイルドセブン220円、ハイライト200円でしたが…

さてさて

本日は「キヤノンFTb」のカメラ修理を行っています。
F-1と同じ年に発売開始になった
機械制御シャッターの中級機です。
F-1もFTbも基本的なシャッターや巻上、ミラー駆動等の構造は
FX以降の当時のFシリーズの構造がベースになっていることは同様で
それの部品レベルの耐久性を上げて
各部の精度も突き詰めたのがF-1で
コストも考慮して通常の中級機レベルとしたのが
FTbということもできると思います
露出計周りはこの2機種が出るタイミングで
開放測光対応のFDレンズになったため
大幅に連動部は変更されています。
それでもコンデンサレンズの背面にCdSを配置する
キヤノン独特の部分測光は旧FTで既に採用されているので
F-1にしてもFTbにしても
いきなり出てきた新しい技術ばかりのカメラではなく
これまでの技術の積み重ねで完成度を高めてきたカメラだと思います。
F-1はルックス的にはそれまでのキヤノンとは一線を画した
スマートでスタイリッシュなデザインですが
FTbのほうはこれまでのFシリーズから引き継がれた
端正なこれまでのキヤノンらしいデザインです。
前身のFTとそれほど大きな違いもありませんが
これはこれで完成度の高い洗練されたデザインだと思います。
FTbはシルバーもブラックも設定があり
どちらも捨てがたい魅力がありますが
今回お預かりしているのは塊感のより強調される
ブラックボディです。

まずはお約束のプリズム腐食が確認できます。
ファインダー内に縦の何か液体が流れた跡のような
腐食が大きく2本確認できます。
これも他のカメラでもよくあるモルトプレーンの
加水分解を原因とするプリズム腐食です。
Fシリーズの場合はプリズム抑えの内側に
緩衝材としてモルトが貼ってあり
プリズムと直接触れないように
1枚カバーが挟まれているのですが
その挟まれているカバーの隙間から腐食するのです。
対策されていないFシリーズのカメラであれば
ほぼ間違いなく起こってしまうトラブルです。
FTbはまだ比較的、交換できるキレイな中古良品のプリズムが
入手可能なので今回も交換で対処いたします。

他もFTb…というかこの時代の一眼レフにありがちな
幕軸の動作不良による異音、精度不良
露出計sw接触不良による露出計やBCの動作不良等々ですが
このあたりは通常の整備の中で改善して
細かな調整でしっかり問題のない状態にしていきます。

まだプリズムを降ろしただけの状態です。
画像ではわかりにくいですが
プリズムの腐食も写っていますね
で、抑え部品の内側とカバー側に
劣化したモルトがべったりと付いているのがよくわかります。
せめてカバーが一体型で隙間がないタイプだと
もう少し持つのでは…とも思いますが
そのあたりはコストの問題等もあるのでしょうね
いずれにしてもモルトは定期的に交換が必要な
消耗部材ですから十数年も放置してはいけないということですね。

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キヤノンAV-1のカメラ修理

今日は「こんにゃくの日」だそうですよ。
こんにゃくの種芋の植えつけが5月に行われることと
「こ(5)んに(2)ゃく(9)」と読む語呂合せが
由来となっているそうです。
おでんとか鍋物・煮物に欠かせない食材ですねぇ
基本的に味を染ませて楽しむものですね。
今は平気ですが
こんにゃくも子供の頃には苦手な食べ物でした。
あの独特の臭みと触感がダメだったのですよねぇ
今もあまり量を多く食べようとすると
少し臭みが気になりますねぇ
でもおでんとかで味がよく染みたものは美味しいですよね
これもやっぱり日本酒が合うかなぁ…
焼酎でもいいな(笑
体内の老廃物を外に出す働きがあり
昔からお腹の掃除をしてくれることが知られていて
「砂おろし」「砂払い」「胃のほうき」などと呼ばれています。
そうそう、子供の頃にこんにゃくが苦手な私に
ばあさんが「こんにゃくはおなかの砂を
出してくれるんじゃけぇ食べんさい!」って言われてました(笑
今日から長雨で少し気温も下がりそうだから
あったかい鍋物とか良さそうですね
こんにゃくの出番もありそうです!

さてさて

本日は「キヤノンAV-1」のカメラ修理を行っています。
1979年発売のカメラです。
Aシリーズ以前からキヤノンはオート露出に関して
初心者のユーザーになじみの少ない絞り値よりも
露出時間であるシャッタースピード値の方が
分かりやすいと考え
絞り優先に比べてコストはかかっても
シャッタースピード優先式にこだわってきたのですが
特に海外では絞り優先オート機の要望が多く
海外販社の要望に押し切られる様な形で
開発発売されたのがこの絞り優先オート専用機「AV-1」です。
他の「Aシリーズ」同様、機械的な部分のベースは
やはり「AE-1」なのですが電子制御周りは
「AE-1」よりはずいぶん進んでいて
加えて相当なコストカットも行われています。
国内でもこの時期、マニュアル露出を搭載しない
「絞り優先オート専用機」はエントリー機として好評で
セールス的にも各社好評だったのですが
それらに比べると「AV-1」は国内では少し苦戦してしまったようです。

それでもこのクラスのカメラは各社それなりに
ヒットしていますので「AV-1」も現存台数は多く
当店にもちょくちょく修理依頼があるカメラです。
お預かりしている「AV-1」は
一通り動作はしていますがシャッタースピードがかなり不安定で
「Aシリーズ」によくある巻上鳴きやシャッター鳴きの症状も出ています
全体的に油切れで動きの悪いところが多い状態です。

まだ取り掛かったばかりの状況ですが
これから本格的に分解整備を行っていきます。
基本的にやはりAE-1と同じような手順を踏んで分解を進めますが
微妙にAV-1のほうが整備性はよくないです。
ちょっと面倒な箇所や調整のできない部分とかが多いのです。
コストカットの影響ももちろんあると思います。
構造自体はSS優先のAE-1やAE-1Pより
絞り優先のAV-1のほうが絞り制御がない分
シンプルではあるのですが。。。
いずれにしてもこの類のカメラは
とにかく基盤周りの扱いに細心の注意を払って
整備を行っていきます。
今回は電気的には何の問題もない状態なので
機械的な部分の整備を入念に行っていきます。

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