カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

ペンタックスMXのカメラ修理

今日は「かいわれ大根の日」だそうですよ。
使い勝手も良く身近な食材ですが
意外と詳しく知らないですよね。
かいわれ大根は大根の発芽直後の
芽と茎を食用とするスプラウト食材だそうです。
スプラウト食材というのは
主に穀類・豆類・野菜の種子を人為的に発芽させた新芽で
発芽野菜・新芽野菜ともいうのだそうです。
かいわれ大根は「酵素を多く含む食材である」として重視され
発芽に伴う代謝の中で
種子の時には存在しなかった成分も新たに合成され
ビタミン・ミネラル・フィトケミカルなどが含まれるのだそうです。
あまり栄養とかないようなイメージだったのですが
そんなことはないのですねぇ…全く知りませんでした。
ちょっとした付け合わせに使うことが多い印象ですが
自炊するときは積極的に使うようにします!
…というか自炊する時間と余裕があまりないのですが…(苦笑)

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
ペンタックスMシリーズの中で
唯一の機械制御シャッター機で
これ以降、純粋な機械制御シャッター機としては
ペンタックス機の中でも最後のカメラとなるため
現在でも非常に人気の高いカメラです。
さらに魅力なのは非常に軽量コンパクトに作られていることで
このジャンルで先行する「オリンパスOM-1」を
強烈に意識して開発されたカメラでもあります。
横走りシャッターの機械制御機でこの大きさを実現するには
それまでの通常の一眼レフの構造から
いろいろと工夫をしなくてはいけないのですが
その弊害としてやはり若干脆い部分も
持ち合わせているような気がします。
MXでいうとシャッター制御関連のトラブルが
やはり多いのではないと思われます。

今回、お預かりしている「MX」も
シャッター周りに問題を抱えていて
1/1000は開いていいなような状況です。
走り始めでは開いていて
走り終わり近くになると閉じてしまうというパターンが多く
その場合には単純に汚れ等による
後幕の走行不良というパターンが多いのですが
今回の場合は走り始めが開かなくて
幕が走るにしたがって開いていくというパターンです。
MXに限らずこのパターンで開いていない場合は
原因もいくつか考えられ
そのどれもが機械的にも少々厄介な状態であることが多いのです。
今回も最初は調速カム周りの動作不良から疑ったのですが
そこはそれほど悪くなく
トラブルシューティングに随分時間を取られかなり苦労しました。
このMXは相当に使い込まれた個体かと思われるのですが
結論から言うとシャッター幕の設定自体が
少々おかしなことになってことが原因でした。
経年劣化で自然におかしくなったのか
過去に分解された際におかしくなったのかは定かではありませんが
何にしろ原因は発見できそこの設定を正しい位置に
やり直すとある程度、SSも安定し
あとは微調整で済む状態になりました。

一通り整備が完了して少し様子見の段階です。
今回は少し特殊な状況でしたが
MXは正直言って他の横走りシャッター機よりも
幕速が不安定な個体が非常に多いです。
キチンと整備を行えばもちろん安定するのですが
ある程度は定期的にメンテナンスをしないと
しっかりとした精度を保つのは難しいカメラでないかと思います。
一度しっかり手を入れてさえやれば
当分は大丈夫なことに変わりはないのですが…
今回のMXもかなり深い部分まで徹底的に手を入れて
整備を行っているので当分心配はないかと思います。

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フジカ35Mのカメラ修理

今日は「モノレール開業記念日」だそうですよ
東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年のこの日に
浜松町~羽田空港間の「東京モノレール」
(東京モノレール羽田線)が開業したことに由来しています。
飛行機になることがすっかりなくなったので
東京モノレールももう10年以上乗ってないような気が…(苦笑)
モノレールってこれしか乗ったことがないような気がします。
でも動画とかを見ると
東京モノレールみたいな跨座式ではなく
乗っていると空を飛んでいるようにも見える
懸垂式モノレールには乗ってみたいですねぇ
湘南モノレールがそうだから意外と身近にあるのですよねぇ
今度江の島行くときにはモノレールで行ってみましょう!
モノレールと言っても意外といろんな種類があり
調べてみると面白いです
そういえば私が東京に来る少し前に広島・瀬野の住宅団地に
「スカイレール」っていう乗車時間5分くらいの
ロープウェイみたいなかわいいモノレール路線ができて
「おお~行く用事ないけど乗ってみたい!」って思いましたが
あれも立派な懸垂式モノレールだ!
少し前までは遊園地内とかの施設内モノレールが
それなりにあったのですが随分なくなってしまいましたね
結局、上野動物園のモノレールも乗る前に廃止になっちゃったし…
とりあえず近日中に湘南モノレールは
一度乗りに行ってきます!

さてさて

本日は「フジカ35M」のカメラ修理を行っています。
1957年発売の富士写真フイルム初の35mm判レンズシャッター機です。
基本的な構造はレンジファインダー装備の
この時代らしいレンズ固定式カメラなのですが
細かいところにいろいろ変わった部分のあるカメラです。
まず巻上レバーはボディ上面ではなく底部に配置されています。
ピント合わせは通常の鏡胴のピントリングではなく
上カバー背面の指の腹で回すタイプのダイヤルで合わせます。
さらに巻き戻しクランクは上カバーの上面ではなく
側面に配置されています。
これが使ってみると意外に使いやすいのですが
整備する側としては機構が少し複雑になるので
分解時に少し面倒です(苦笑)
レンズはフジノン45mmF2.8を搭載します。
写りの評価の非常に高いレンズです。

お預かりしてるフジカ35Mは
まずシャッター羽根が固着してしまっているようです。
レンズシャッター機の宿命ともいえるトラブルです。
汚れ・油の付着によっておこります。
今回は粘りなんて生易しいものではなく
完全に貼り付いてしまっているような状況でした。
シャッター羽根及びシャッターユニットの洗浄を行い
その上で再調整を行います。
各部油切れの兆候もありましたが
それなも清掃・注油の上調整を行います。
レンズはできる限りの清掃を行い
ファインダーはかなりクモリ・汚れが酷く
二重像がほとんど見えないような状態でしたが
こちらもできる限りの清掃で対処いたします。

画像は一通り整備が完了した状態でのものです。
今回はご依頼者様から素材を提供いただき
革張替えも一緒に行っております。
外観のできる限りの清掃も合わせて
見た目にも良い仕上がりです。
もちろん各部の動き、精度もシャッターの動作も
何も問題ない状態になっています。
ファインダーもかなりクリアになりました。
少し注油の馴染みも含めて様子見をしている段階ですが
後程、最終チェックを行い
問題なければ完成となります。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「マッチの日」だそうですよ。
1948年(昭和23年)のこの日に
配給制だったマッチの自由販売が
認められたことに由来しています。
この配給制度も長期化する戦争のため
物資が不足していたことが原因なのですよね
米、味噌、塩、砂糖、木炭。。。いろいろな生活必需品が
配給制となっていた時代がありました。
戦後もたばこや酒などはある時期まで
切符による配給制が続けられ
形骸化していたものの米に関しては
1982(昭和57)年まで配給制が行われていました。
そういえば近所の生協のことを
ばあさんは配給所って言ってたなぁ
いけんいけん、マッチの話だった(苦笑)
さすがにマッチを擦ることは最近なくなりましたね
それでも登山に行っていた頃は
マッチがいざというときに確実に点くという理由で
防水加工したマッチを持ち歩いていましたが…それも今はないですし…
そういえば高校生の頃、
「どこでも擦れるマッチ(硫化燐マッチ)」を持ってたなぁ
カッコつけて靴の底なんかで擦るんですよね
そういうのに憧れる年頃だったからなぁ…
でもマッチを擦るときのあの独特の匂いはいいですよねぇ
あ、何だか無性にマッチ擦りたくなってきた
どこかに残ってなかったかな(笑

さてさて

今日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
最近FTも含めて「ペンF系」の修理多いですね。
何度も書きますが世界初のハーフ判一眼レフで
単純に既存の一眼レフをハーフ化したわけでなく
ハーフ判ならではのコンパクトさを実現するために
非常に凝った独創的な構造で作られたカメラです。
機械的構造として同じような構造を持つカメラは存在せず
そういう意味でも「孤高のハーフ判一眼レフ」と言えると思います。
今となってはこの構造だけでも
非常に貴重な存在ではないかと思います。
かなりヒットしたカメラなので
それなりに現存数は多いのですが
近い将来には非常に貴重な存在となりそうな気もします。
ただ、その独特な構造とコンパクトさ故に
多少華奢な部分があるのも事実で
汚れ等でミラー駆動部や巻上機構部の動きが
多少悪くなってくると
連携部がジャムってしまい
ミラーアップしたままになったり
巻上ができなくなるというようなトラブルも多発します。
一旦ある程度まで分解して組みなおすと
連携部がリセットされて簡単に直ったりもしますが
根本的に動きの悪いところを改善しないと
またそのうちに同じトラブルを発せさせることになってしまいます。
比較的、簡単にバラせるカメラではあるのですが
調整や組み立てには経験とコツが必要です。

お預かりしているペンFも
「シャッター切れず、巻上できず」の状態です。
ミラーは普通にダウンしている状態です。
最初は巻上ロックが解除できなくなったのかな…と思いつつ
分解していきましたが
そうではなくシャッターはチャージ状態なのに
レリーズができない状態になっているようです。
ロータリシャッターは分解してみないと
チャージ状態かリリース状態なのかさえ
よくわからないのは整備する側としては
ちょっと不便ですねぇ
レリーズボタンは押し込まれた状態で固着しています。
レリーズ周りをいろいろ調べていると
まずはレリーズは通常の位置に戻って
フリーな状態になったのですが
それでもシャッターは切れません。
何かおかしな部品の掛かりになってしまっているようで
レリーズしようにもできない感じです。
結局、いろいろやっているうちに
噛みこんでいる箇所が見つかり
まずは普通にシャッターを切ることができました。
どうしてこんなややこしい噛みこみになってしまったのかというと
やはり巻上+レリーズ機構部の汚れによる動作不良と思われます。

駆動部分は念入りに清掃を行い
最小限の注油を行います。
構造上、ミラーボックスを外さないと
ファインダーの清掃もできないので
組み立てるまえにファインダーの清掃も行います。
一旦安定して動くようになれば
そう簡単におかしなことにはならないカメラです。
軽快な2回巻上が非常に気持ちよいカメラです。
私も一時期使っていました。
また自分で使うように今のうちに1台確保しておかなくては…(笑

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キヤノンデミEE17のカメラ修理

9月15日と言えば私たちの世代は
「敬老の日」とすぐにイメージしてしまうのですが
現在では「祝日・敬老の日」は9月第三月曜日に
移動してしまったので今年は9月20日ですね
未だにこのハッピーマンデーにイマイチ馴染めないのですが
まぁ仕事的には祝日関係ないし、いいのかな…
祝日法が改正されてから18年になるのですねぇ
ちなみに今日も以前の「敬老の日」の名残で
「老人の日」として記念日となっています。
他には…今日は「ひじきの日」なんですねぇ
身体に良いのはわかっているし
一時期はスーパーの惣菜でもいいから
毎日食べる等にしていたのだけど
今や日本国内で流通する食用ひじきの
約90%は中国・韓国からの輸入品なんですよねぇ
それも何だか寂しいですよねぇ
で、あまり食べなくなったのですが…(苦笑
国内の産地は、長崎・三重・大分・愛媛県が有名ですね。
輸入品はほぼ養殖ものですが
国産ひじきは100%天然ものです。
うーん、価格とのバランスもあるし
そのあたりのセレクトはなかなか微妙なものがありますねぇ
こだわり始めるとキリがない部分もありますし…

さてさて

本日は「キヤノンデミEE17」のカメラ修理を行っています。
1966年発売のカメラです。
ハーフカメラと言えば
やはりオリンパスのペンを
イメージされる方が多いかと思われますが
デミはキヤノンのハーフカメラシリーズです。
その中でもEE17は最高級のモデルとなります。
ただ、デミEE17はいきなり登場したわけではなくて
前年に発売されたラピッドフィルム用の
デミラピッドを機能はほぼそのままで
35mmフィルム用にしたものです。
シャッタースピード優先オート露出を搭載し
オートの要となる露出計もセレンではなくCdSとなりました
レンズも30mmF1.7の大口径レンズで
シリーズ最高級機にふさわしい内容となっています。

ただ、発売から50年以上経過しているカメラです。
なかなかノートラブルでそのまま使えるというものは少ないと思います。
デミEE17の場合はやはりレンズシャッター機特有の
シャッター羽根の粘りや固着と
そして露出計関連のトラブルが多いと思います。
今回お預かりしているEE17も露出計が全く動作していません。
シャッター羽根にも粘りがあり
スムーズには動作していない様子です。
露出計は不動の原因は定番の電池室からの配線腐食です。
セレンだとセレンそのものの劣化が心配されるところですが
CdSとなるとCdSそのものの劣化の心配は少なくなりますが
(劣化しているものもある程度の割合で存在します)
電池を使う関係上、どうにも電池室や配線の腐食が多くなります。
もちろん電池をちゃんと抜いてあればいいのですが
実際は入れっぱなしの個体が多いですからねぇ…

一通りの整備・修理が終わって最終チェックを行っている段階です。
電池室からの配線は全て交換した上で
露出計・オートの調整をやり直しています。
現在は精度も含めて全く問題なく動作しています。
シャッター羽根、絞り羽根はもしろん入念に洗浄です。
こちらも見違えるほどスムーズに動くようなり
シャッタスピード等の精度も問題ございません。
そしてデミらしい滑らかな巻上も非常に良い感触です。
初代デミの軽量コンパクトでシンプルなのも良いですが
EE17の高級感はまた異なる魅力があっていいですね。
もともとはしっかりとした造りのカメラなので
整備を正しく行えば当分たっぷりと楽しめると思います。

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オリンパスペンEEのカメラ修理

今日は特にこれといった記念日がないですねぇ
ただ毎月13日は「一汁三菜の日」なのです。
和食の基本ですね。
私も毎日の食事に「一汁三菜」を
意識していたこともあったのですが
実際にきちんと取ろうとすると本当に難しいですねぇ
ついつい時間に追われて(単にめんどくさい)
コンビニや弁当屋で適当に済ませてしまうのですよねぇ
「一汁三菜」…
一汁は汁物を1品、三菜は料理(おかず)を3品という意味ですね
もう少し具体的に言うと
ご飯と漬物と汁物に加えて
膳が1品、平皿(ひらざら)と呼ぶ煮物が1品、
そして焼き魚等の焼き物が1品で、一汁三菜となります。
塩分取り過ぎに気をつければやはり良いバランスです
面倒だとおかず1品に飯だけ!とかになっちゃいますものねぇ
一汁三菜に限りませんが
この年齢になってくると
毎日の食事内容の大切さに気が付かされます。
まぁ、今更もう遅いのですが
若いときにバランスよくちゃんと食べておかないと
若さが失われた時に一気に悪い部分が出てくるような気がします
手遅れかもしれませんが
口に入れるものは自分の身体になるものなのですから
もう少し気を使っていきたいと思います…
…なんて今は言ってますが
これが夕方になると時間がもったいないとか
とりあえずお腹がすいたとか
めんどくさいとか、あまりお金かけたくないとかで
身体に悪い適当な食事を取ってしまうのですよねぇ(苦笑)
いやいや本気で気を付けなくては…

さてさて

本日は「オリンパスペンEE」のカメラ修理を行っています。
いろいろバリエーションの多い
ペンシリーズの中で最も販売台数が多く
最も長く作られたのが「ペンEEシリーズ」です。
今回の「ペンEE」はその最初のモデルとなります。
露出はオートでピントは固定焦点
巻き上げたら構えてレリーズするだけの非常に簡単に扱えるカメラです。
電気仕掛けの全自動カメラに比べても
起動時間も短く(起動するもの自体ないですが)
素早く撮れるため構図にだけ集中して素早く撮る
スナップシューターとしても非常に優れています。
加えてペンなので当然ハーフサイズ
36枚撮りフィルムを装填しておけば72枚以上撮れます。
気軽に持ち歩くにはいいことばかりのカメラだと言えますね。

基本的にはシンプルなカメラなのですが
発売開始からちょうど60年になるカメラです。
もともと小さなバネ力で動き露出計はセレンであることもあり
動きが悪いとこやら
劣化してくる部分が出てきて当たり前といえます。
それでもお預かりしている「ペンEE」は
保存状態もよく一通りは動作はしている状況です。
ただし自動露出がかなりオーバー気味で
朝kる差にもよりますが3段近くオーバーになっています。
ネガだとしてもさすがに悪影響がかなり出ると思われます。
加えてモルトは全滅で特に脱着式の裏蓋底部は
遮光材としての用を成していません。
EEシリーズに限らずペンの脱着式の裏蓋の機種は
この底部のモルトは非常に重要で
劣化してくるとほぼ間違いなく光線漏れを起こします。
おまけにここのモルトはかなり厚みが必要で
よく使われる1.5mm厚のモルトでは
例え新品をキレイに貼っても高確率で光線漏れします。

画像は一通りの整備が完了した状態でのものです。
オートが大幅にオーバーだった原因は複数あって
汚れ等による絞り制御機構の動作不良と
シャッタスピード切替機構(このカメラは1/30・1/2502速切替)の
動作不良が原因でした。
よく問題になるセレンや露出計本体には
大きな問題はありませんでした。
他、シャッター羽根の洗浄・調整
巻上機構の整備調整
レンズ・ファインダー清掃等々を行い
現在は非常に快適に動作し、レンズやファインダーもクリアな状態です。
これであれば当分の間、安心して使えると思います。
コンパクトでシンプルなカメラですが
非常に効率よく精密に作られたカメラです。
写りもかなり評価の高いカメラです。
常日頃から持ち歩き気軽に撮り歩くには最適の1台だと思います。

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ニコマートFTnのカメラ修理

今日は「宇宙の日」だそうですよ。
1992年のこの日に毛利衛さんが
日本人として初めてアメリカ航空宇宙局(NASA)の
スペースシャトル・エンデバーに搭乗し
宇宙へ飛び立ったことが主な由来となっています。
まぁ、私が生きている間は
地上から星空を眺めるくらいしかできないでしょうが
それだけでも宇宙の不思議さや美しさは堪能できますものねぇ
しばらく満天の星空なんて見ていませんが
空の暗いところで一晩中眺めていたいですねぇ
ところで、こういう話になるといつも思うのですが
地上から3000mも離れれば
もう少しばかり人体に影響が出るほど酸素が薄く
80000mも離れれば「デス・ゾーン」なんて呼ばれるほど
危険な領域になるわけです。
それって地表面の大きさから考えたら
人が生きていける領域ってめちゃくちゃ上下に薄いエリアなのですよね
8000mって確かに高所ですが、たった8kmですよ
平地だと新宿から品川くらいの距離です
それでも8000mというとエベレスト含むヒマラヤの一部か
飛行機でないとたどり着けない領域なのですが…
ちなみに空と宇宙の境界線は「カ-マン・ライン」と呼ばれ
海抜100km(10万m)です、
100kmというと地上だと新宿から熱海あたりまでの距離です。
個人的には100kmというと
広島から浜田までの距離と言われると結構ピンときたりします(笑
どちらにしても意外と近いような気がしませんか?
確かに地上での話と重力に逆らって空に向かうのでは
全く状況が異なるのですが。。。
でもそんなことを考えたり調べながら空を見上げると
少し宇宙が身近なものに感じられるような気がします。

さてさて

本日は「ニコマートFTn」のカメラ修理を行っています。
1967年発売のカメラです。
この辺のカメラって個人的には「少し前の型のカメラ」って
イメージがいまだに捨てきれないのですが
もう50年以上経過しているのですよねぇ
そりゃ私もじじいになるわけだ…(笑
「F」がフラッグシップの時代の中級機です。
ニコマートシリーズ全般がそうなのですが
「F」よりもお求めやすいカメラにするために
コパル製シャッターユニット等々、汎用部品を使って
コストダウンをいろいろと試みていますが
ニコン基準の品質を守るため開発製造はニコンで行われていました。
その努力の甲斐もありニコマート…特に機械制御シャッターである
ニコマートFT系は非常に堅牢性の高いカメラです。
特に巻上やコパルシャッターは水没品やショック品でない限り
完全に動かなくなることがめったにないのでは…と思われます。
大きくて重くて騒々しいカメラではあるのですが
この頑丈さだけは特筆できると思います。
OM-1あたりとかのカメラとは正反対の考えで作られたカメラです。
「FTn」はいつも書きますが
開放F値補正操作(いわゆるガチャガチャ)を採用し
絞り環を往復させるだけで開放F値の設定ができるようになりました
いちいちダイヤルで合わせる必要がなくなったのは大きな進歩ですね。
細かいところまであげるとこの「FTn」から
露出計は「平均測光」ではなく「中央部重点測光」になりました。

先述したように基本的には非常に丈夫なカメラです。
動かさずに保管されていた期間やその環境にもよりますが
細かい精度はともかくシャッターが切れないなんてことは
あまり起こらないカメラです。
たまにミラー駆動部に粘りが出ているものを見かけるくらいです。
そんな状況もあり
ニコマートFT系のトラブルの多くは露出計関連に集中しています。
今回お預かりの「ニコマートFTn」も
シャッターや巻上は油切れのため少々異様な重さはありますが
とりあえずは動作しています。
ガチャガチャはたまに空振りするようで
3回に一度はセットされませんが
これも単に汚れ等で粘っているのだと思われます。
露出計も一応は動作しているのですが
少しその動きが妙な状態です。
たとえば非常に明るい光にあてて
露出計指針がいったん大きく振り切ったとします。
で、絞り・SSを調整して指針を真ん中に持って来ようとするのですが
何段分も動かしても指針は全く動かず
何かの拍子に大きく動いて今度は行き過ぎていまうという動きをします。
指針が上下端に貼り付いてしまういわゆる「吸い込み」ではなく
(「吸い込み」もニコマート系は多いのですが)
指針がたとえ真ん中にあっても何段か大きく動かさないと
指針がなかなか反応しません。
要は1段、2段動かしたくらいでは変化してくれない状況です。
これではとてもとても正常露出に合わせることはできません。
露出計本体の原因かと予想されますが
場合によっては露出計本体の交換で対応していこうと思います。

まだ現状チェックを詳しく行っている段階です。
おそらくご依頼者様のご自宅で
長い間眠っていた個体かと思われますが
ボディの外観等は非常にコンディションが良く
現役で使われていた頃にも
かなり丁寧に扱われていたことが想像されます。
おそらく十数年もしかすれば数十年ぶりに
フィルムを入れられることになるのかもしれませんが
現在の景色もそのレンズを通して
焼き付けていただきたいと思います。
元が頑丈なカメラなのでまだまだ現役で大活躍できると思います。

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オリンパスペンFのカメラ修理

今日は「公衆電話の日」だそうですよ。
1900(明治33)年のこの日に
日本初の自動公衆電話が
東京の新橋駅と上野駅の駅構内に設置されたのだそうです。
当時は公衆電話ではなく「自動電話」と呼ばれていたそうです。
交換手を呼び出してから
お金を入れて相手に繋いでもらうものだったそうです。
1925(大正14)年にダイヤル式で
交換手を必要としない電話が登場してから
「公衆電話」と呼ばれるようになったのだそうです。
現在では公衆電話を使うこともほとんどなくなってしまいましたが
おあの大きな受話器が懐かしいですねぇ
携帯電話が普及し始めたのは
私が働き始めて何年か経った頃ですから
10代~20代初めにかけてはまだまだ公衆電話全盛期でした
電話ボックスや公衆電話にまつわる歌なんかも
たくさんありましたし
「あそこの電話ボックスはおばけが出る」なんて
噂もたくさんありました(笑
公衆電話どころか今では「ダイヤルを回す」という
動作もなくなってしまいました…ちょっと寂しいですねぇ
あ、ちなみにダイヤル式電話、うちではまだ現役です(笑

さてさて

本日は「オリンパスペンF」のカメラ修理を行っています。
世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフです。
1963年発売のカメラです。
余談ですが
オリンパスはいわゆる35mm判一眼レフより
このハーフ判一眼レフのペンFを先に開発発売しています。
オリンパスの35mm判一眼レフとなると
ペンFの販売が落ち着いた後の1972年登場のFTLまで
待たなければいけません。
ペンFの修理のたびに同じようなことを書いてしまいますが
ペンFは単純に既存の一眼レフがハーフ判になっただけのカメラではありません。
「ハーフ判である」ということを最大限生かし
コンパクトに作るために
通常の一眼レフとは全く異なる構造をしています。
まず一眼レフでは当然のようにあるはずの
ペンタプリズムの出っ張りがペンFにはありません。
これは第一反射面のミラーで折り返した光を
ファインダーに導くまでの光路が独自の構造で
プリズムは2つ使っているのですが
ボディ巻上側と接眼部に上手く組み込まれており
通常のペンタプリズムではないためです。
シャッターも一眼レフでは一般的な
フォーカルプレーンシャッターではなく
ロータリシャッターというパックマンのような形の
金属羽根を回転させることで開閉を行う構造のものです
これも大きなフィルムサイズになると
内・外周の露光時間の差が問題になってきたりするのですが
ハーフサイズであれば大きな問題にならないということで
採用されたものです。
構造上全速でシャッターが全開するので
フラッシュシンクロが全速で科の王という利点も持ち合わせています。
それらのファクターにより
レンズが大きくオフセットされ
ボディ上面がフラットになるというペンF独特の
ボディデザインが生まれることになったというわけです。

そんないろいろと独創的すぎるペンFですが
その個性的な構造のため
シャッター…というかミラー連動関連のトラブルが多いのも事実です。
今回、お預かりのペンFもミラーアップした状態のまま
にっちもさっちも動かない状態で当店にやってきました
ガバナに依存するシャッター制御部のトラブルも多いのですが
ミラーアップ、絞り込み、シャッター動作、絞込解除、ミラーダウンという
一眼レフの一連の動作が上手くリンクしなくなることも
非常に多いカメラです。
主な原因は経年劣化や各部の汚れ油切れ等で
動きが悪くなってうまく連携できなくなることなのですが
元々の連携部の構造が少しデリケートなことも起因していると思われます。

まだ現状を確認している状態で
まずは底部からどんな状態で固まっているかを確認しています。
レリーズが押し込まれたままの状態で固まっており
やはりミラーアップからシャッター動作への
連携がうまくリンクできず固まっているようです。
ミラーボックスを外して一度リセットして
組みなおさないとダメな感じです。
もちろんその際に再発しないように
各部の動作部やリンク部を整備・調整していきます。
それでもペンFTよりはシンプルなのでまだマシですね
ただ、ペンFは通常の一眼レフとは
全く造りが異なるのでペンFの分解整備に慣れていないと
まともに整備調整のできないカメラです。
今日も慎重にここから分解整備に取り掛かっていきます。

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ニコンFEのカメラ修理

今日は「カラーテレビ放送記念日」だそうですよ
1960(昭和35)年のこの日に
NHK・日本テレビ・ラジオ東京テレビ(現:TBS)・
読売テレビ・朝日放送の5局がカラーテレビの本放送を開始したそうです。
思ったより最近のような気が…
ちなみにこれはアメリカに次いで世界で2番目だったのだそうです。
当初は非常に高価なカラーテレビだったのですが
前回の東京オリンピック(1964年)を契機に普及が大幅に進み
その後、低価格化・大量生産化も進み
1973(昭和48)年にはカラーテレビの普及率が白黒テレビを上回った。
ちょうどうちの実家のテレビがカラーになったのも
この頃だなぁ…私が3歳とかの頃。。。
カラーになったとはいえチャンネルはガチャガチャ回すヤツで
1-12ch(VHF帯)はそれで合わせるのだけど
UHF帯(13-62ch)はガチャガチャを「U」に合わせて
さらにラジオのチューニングダイヤルみたいなので
私の地元なら24(広島ホームテレビ)や26(テレビ新広島)に
合わせる感じでした。
もちろんメモリー機能もリモコンもありませんので
毎回同じように合わせます。
今は設置時に自動で合わせてしまえば
チャンネル番号なんてあまり意識しないですものねぇ
テレビひとつとっても私の実感できる
この50年くらいの間に随分変わったものです。

さてさて

本日は「ニコンFE」のカメラ修理を行っています。
1978年発売のニコンの中級機です。
「F」の時代のニコマートELの後継モデルとなります。
上の話題を引っ張りますが78年だと
うちのテレビがタッチチャンネルのリモコン付きに変わった頃かな(笑
ガチャガチャ回さなくてもいいし
離れたところからチャンネルが変えられることに感動したものです。
ピンクレディー最盛期でサザンがデビューした年ですね
そんな時代に生まれたFEですが
今でも立派にガンガン使える電子制御機です。
電子制御シャッター機もこの時代になると
70年代初頭のような不安定さや経年による脆さは随分影を潜め
40年以上経過した現在でも比較的安心して使えるものが多くなった印象です。
とはいえ、今回のFEもそうなのですが
比較的初期のモデルは電子回路関係のトラブルは多いような気がします。
中期以降だとかなり安定している印象なのですが…

今回のFEは先程も少し触れたように
少々厄介な事案です。
最初は電源が入らないだけかと思われ
電池室か配線のトラブルかな…と思っていたのですが
完全に電源が入らないわけではなく
新品の電池を入れると5分くらいは普通に全機能が使えます。
でもほんの5分ほどです。
時間が少したつとバッテリーチェックも点かなくなり
電源は入らなくなります。
「あ、これはマズイかも…」と思い
急いで電池を外してみると
電池が熱を帯びていて
2個のうち1個は軽く膨らんで電圧も一気に落ちています
どこかで回路がショートしてしまっているようです。
分解品とかであればどこかで配線を潰していて
ショートしているなんてこともあるのですが
今回も場合はそうではないようで
一番可能性の高いのは基板内漏電です。
こうなるとかなり厄介です。
FE以外の電子制御機だったら修理不能で返品するパターンです。

画像はまだ分解し始めたあたりのものですが
この後、分解を勧めた感じでは
やはり配線・電池室等に問題はなく
基板内で問題は起こっているようです。
実は結果から言うと既にある程度、
問題は解決しているのですが
さすがにかなり苦労しました。
FEは比較的基板周りの整備性が良いカメラなので
今回は何とかなりそうですが
この類のトラブルは基本的には
修理不能の可能性が高いと考えています。
同じようなトラブルのFEに何度か巡り合ったことがあるのですが
直るか直らないかは五分五分といったところです。
やはり同様のトラブルは初期のFEに多いので
製造番号で初期のFEだと少し気を付けたほうが良いかもしれません。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は「ハヤシの日」だそうですよ。
ここでいう「ハヤシ」は
今売り出し中のカープの若手選手のことではなく
「ハヤシライス」のことですね。
今回、これを調べてて初めて知ったのですが
「ハヤシライス」って「早矢仕(ハヤシ)さん」が考案したから
その名前なのですね!人名が由来だとは思っていませんでした!
日付は「ハヤシライス」考案者の
丸善株式会社の創業者・早矢仕有的(はやし ゆうてき)さんの
誕生日からなのだそうです。
そういわれてみれば。。。「ハヤシライス」って
小学校の給食で月に一度くらい出ていて
すごく美味しい!ってイメージなのですが
小学校以来、一度も食べたことないかも。。。(苦笑)
美味しかった…ということ以外はどんな味かも思い出せないし…
えっと…ハヤシライスとは…
薄切り牛肉とタマネギをデミグラスソースで煮たものを
米飯の上にかけた料理である…うん、そうだよね
どんな味かの想像はできるのですが…
上野あたりの昔ながらの洋食屋さんに行けば
美味しいハヤシライスが食べられるかな
何だかとても食べてみたくなってきました(笑

さてさて

本日は毎月恒例の「オリンパスOM-1」のカメラ修理です。
でも一時期ほどOM-1ばかり修理しているイメージはなくなりました
たまたまタイミング的なものかもしれませんが…
今回も少ししばらくぶりですよね。
それも最近は比較的初期のOM-1の修理が続いていたのですが
今回はひさしぶりにMD対応の中期モデルです。
初期のOM-1に比べるとコストカットの影響が多々見られるなんて
言われていることも多いですが
確かに多少、部品がシンプルなものに変わっている部分はありますが
機能や動き、質感に影響するものはありません。
修理する立場としては初期のOM-1に比べると
経年の問題なのか素材が少しばかり変わったのか
樹脂部の強度が初期のOM-1のものに比べると良くなっているように思えます。
初期OM-1(M-1)は樹脂が脆くグズグズに崩れかけていて
メーター支持部やファインダー枠は下手に触れない場合も多いのですが
中期以降はそれほど神経を使う必要がないような気がします。
どちらにしても何十年も経過しているので
保管環境等にも大きく影響されるとは思われますが…

お預かりしているOM-1は定番のプリズム腐食に加えて
高速シャッターの精度不良、そして露出計不動の
定番3点セットです。
露出計不動の原因のひとつは
中期OM-1の一部に使われている
電池室端子支持の樹脂ネジの劣化による破損です。
この時期の中期モデル以外では
金属ネジ+絶縁樹脂部品で端子をボディに固定しているのですが
この時期のモデルはネジ自体が樹脂製で
当然、金属に比べると劣化が早く
脆くなって折れてしまうのです。
電子室から見てマイナス側端子がグラグラだったり
反発もなくペタンと底にくっついてしまっているものは
大抵の場合、このパターンです。
おまけにこの樹脂ネジ、径のサイズがちょっと特殊なもので
現在市販で売っているネジで合うものはまずありません
。。。というわけでネジをダイスで切り出すところから始めます。
まぁダイスと元になる樹脂ネジさえあれば
金属ではないので簡単にできるのですが…

樹脂ネジの対応は後程行うとして
まずはシャッター幕軸や底部3連ギア部を含む巻上部
ミラー駆動部等、トラブルの多い駆動部の整備から取り掛かります。
そして組み立てのタイミングで露出計周り
配線のチェックや必要があれば交換を行っていきます。
プリズムも組立て時に交換です。
左がボロボロになったモルトが接眼部上部に付着し腐食したプリズムで
右が交換するキレイなプリズムです。
OM-1に使うキレイなプリズムも少しずつ入手が困難になってきています。
先日もどこかで書きましたが
一般的なモデルに比べ小型軽量に作られているカメラは
いろいろと頃に工夫が凝らされており
整備性はあまりよくなかったり調整が難しいものも多いです。
OM-1も散々整備してきているカメラですが
分解時には常に気を抜けない危うさを持ったカメラです。
(しっかり組み立ててしまえばそんなことはないのですが)
気を抜くことなく慎重に作業を進めていきます。

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コニカFTAのカメラ修理

今日は9月6日…語呂合わせで「くろ」なので
「くろ」に関する記念日が目白押しです
「黒の日」、「黒豚の日」、「黒豆の日」
「黒酢の日」、「黒い真珠・三次ピオーネの日」(!)
「黒あめの日」、「黒にんにくの日」、「黒霧島の日」
「カラスの日」、「松崎しげるの日」(笑
いやはや、これほんの一部で本当にたくさん「くろ」関連の
記念日が設定されています。
カメラもブラック塗装のモデルは人気ですし
クルマも黒は昔から定番で流行に関係なく人気ですよね
個人的には白とか黒の無彩色って
あまりおもしろみはないような気がしますが。。。
でもカメラはほぼシルバーか黒しかないですし
妙に色味が付くと相当うまくデザインしないと
高級感がなくなってしまいますね
私も以前乗っていたクルマも
なんだかんだで白や黒選ぶことも多かったです…
(真っ赤なのや真っ青なのもありましたが)
高級感云々もありますがリセール考えると
その2色しか選べませんものね
感覚だけで選べと言われたら
モノによりますが真っ赤なモノや
明るい鮮やかなオレンジや黄色とか
暖色系の派手なものがいいような気もしますが。。。
いや、やっぱりモノによるのかな
真っ赤なカメラはちょっとしんどいような(笑
でも貼り革が渋めの赤とかなら全然ありかな。。。
まぁカープファンだからいろいろなもので
赤を選びがちですが。。。(苦笑)

さてさて

本日は「コニカFTA」のカメラ修理を行っています。
コニカがレンズ一体型カメラとかでお得意の
露出計指針挟み込み式のシャッタースピード優先AEを
一眼レフにも搭載したモデルです。
前身モデルともいえるのは35mm判とハーフ判を
切替可能な「オートレックス」です。
「FTA」はオートレックスの進化版で
35mmサイズ専用となったモデルです。
組み合わされるレンズは
「ヘキサノンARマウント」で「AR」は
オートレックスの頭文字からきています。
シャッターはコニカ一眼レフの定番ともいえる
コパルスクエアです。
指針挟み込み式のオートであるため
シャッターそのものは機械制御です。
これがこのタイプのシャッター優先AE機の利点でもあって
最悪電池がなくても露出計は使えませんが
マニュアル露出で撮影自体は可能です。
これが一般的な絞り優先機だと
機構上、電子制御機であることがデフォルトとなってしまいます。
機械式でオートも可能となると
このFTAのような構造が一般的となります。
ただし指針挟み込みということもあり
レリーズストロークが妙に深く
ここは好みがわかれるところかもしれません。
後継のオートレフレックスT3では改善されたともいいますが
それでもやはり深めです。
個人的にはよほどレスポンス重視の撮影でない限り
それほど気にならないとは思いますが…

お預かりしているFTAは
ご依頼者様のご自宅で
随分長い間仕舞い込まれていたもののようです。
使われていなかったとはいえ
きちんと保管されていたらしく
電池室の腐食もなく露出計も少々不安定ながら生きています。
どうしても長い間、動かしていなかった分
各部の動きにはかなり渋い部分もあって
やはりこれからキチンと撮影で使うには
一通りの整備が必要な状態です。
露出計も不安定ですがシャッタスピードも不安定で
スローシャッター時にはガバナの粘りも見受けられます。
組み合わされるレンズはヘキサノンAR52mmF1.8ですが
やはり保管状況が良いおかげで
レンズそのものはカビも少なくコンディションは悪くありません
ただヘリコイドのグリスは固まり気味で
ピントリングは結構重めな状態です。
古いカメラでは定番の動きの悪さ等はありますが
このFTAのウィークポイントは接眼レンズで
合わせレンズ部のバルサムの問題かと思われますが
とにかく酷いクモリのものが多いのです。
今回の個体もファインダー内露出計の読み取りが困難なくらいに
激しく曇っています。
接眼レンズ内部のクモリなので清掃してもあまり変わり映えしません。
できる限りの手段で何とか通常の使用に差し支えない程度には
改善しようと思いますが完全にクリアにはならないかと思われます。


まだ現状チェックを行っただけで
これから本格的に作業に入るのですが
外観も年代を感じさせないほどキレイです。
内部の動きをしっかり整えてやれば
快適に撮影に使える状態になると思われます。
シャッターが堅牢さがウリのコパルスクエアであることもあり
基本的には非常に頑丈なカメラです。
その代わり少し大柄でかなり重量もずっしりありますが
それも丈夫さの一因で頼りがいがある…ととらえれば
欠点ではないと思います。

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