カテゴリー別アーカイブ: カメラ修理

キヤノンAE-1のカメラ修理

今日は6月9日ということで
「ロックの日」だそうです。
音楽の「rock」であったり、鍵の「lock」それぞれの記念日だそうです。
鍵といえば昔からそうなのですが
出かけるときに「あれ?鍵ちゃんとかけたっけ?」と思い
家を出てすぐに確かめに戻ることがよくあります。
鍵だけじゃなくて「エアコン切ったかな?」とか
「給湯器のスイッチ切ったかな?」とか
気になり始めるとキリがありません。。。(苦笑)
で、確認するため戻ってもほぼ間違いなく
切ってあるし鍵もちゃんとかけてあるのですが。。。

さてさて

本日は「キヤノンAE-1」のカメラ修理を行っています。
当時、めちゃくちゃ売れた大ヒット作ですね。
発売開始は1976年です。
世界初のマイクロコンピュータ搭載カメラとしても当時話題になりました。
キヤノンがカメラ以外の電卓やコピー機等々で
培ったカメラ設計以外の技術もかなり大きく反映されていると思います。

このAE-1を1号機として「キヤノンAシリーズ」が始まり
数々のヒット作を発売していくわけですが
基本的な構造はこのAE-1がベースとなっています。

販売台数が尋常じゃなく多いこともあり
今でも手に入れやすく、修理依頼も多いカメラですね

今回、お預かりしているAE-1は
Aシリーズ共通の定番トラブルであるシャッター鳴きはないのですが
オート時にレンズ側の絞りを制御する
マウント部連動レバーの動きが非常に重く
オートがかなり不安定な状況です。
不安定なだけではなく、露出計もオートも大幅にオーバー気味で
ネガであったとしてもちょっと明るくなる過ぎるのではないかと思われます。

フレキの多いカメラは分解にも神経を使いますが
AE-1は比較的まだ楽なほうです。
今回、シャッター鳴きは出ていませんが
ミラーボックス横のシャッター鳴きの原因となる部分も
予防のためしっかり整備いたします。
ミラーボックス反対側にある絞り制御部も
もちろん念入りに清掃・注油を行います。

写真には写っていませんが
付属しているFD50mmF1.4s.s.cレンズは
絞り羽根が全く出てこない状況です。
レンズを外して強制的に羽根を出してみると
油まみれの絞り羽根が出てきました。
FDレンズはこのパターンが比較的多いですね。
こちらも、もちろん一緒に整備していきます。

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リコーオートハーフSのカメラ修理

6月9日ですね。33年前のこの日に
淡路島と徳島県鳴門市を結ぶ大鳴門橋が完成しています。
本州四国連絡橋と言えば私が子供の頃に
やっと工事が始まった頃で
地図に載っている完成予定ルートを見ながら
「すごい橋ができるんだなぁ。。。」と思っていました。
残念ながらしまなみ海道(尾道-今治ルート)しか
通ったことがありません。大鳴門橋も渡ってみたいですね。
ちなみに大鳴門橋は新幹線を下部に通せる構造になっているそうです。
ただし、明石海峡大橋のほうが未対応なので
本州から別途の橋かトンネルが必要とのことですが
いつかは本州と四国も新幹線で結ばれるかもしれませんね。

さてさて

本日は「リコーオートハーフS」のカメラ修理を行っています。
「S」はセルフタイマーの頭文字ですね。
初代オートハーフをベースにはしていますが
この「S」からシャッターボタンがボディ上面に移動し
この後に出てくる「E」、「SE」、「SE2」、「E2」等々に
引き継がれるデザインになっています。
少々余談ですが。。。このオートハーフSのボディ上面の
「S」の飾り文字の刻印はパッと見に「S」とは読めませんよね。
某オークションで「オートハーフ Y」とか紹介されていたのも見たことあります(笑)

お預かりしているオートーハーフSは
心配されるセレンも十分に起電しているようで
一通りの動作はとりあえずしています。
ただし、裏蓋を閉めたときに妙な遊びがあることと
オートがかなりずれているようです。

分解する過程でわかったのですが
裏蓋を留めているネジがゆるゆるな上に1本足りません。
裏蓋の妙な遊びはこれが原因のようです。
中身は分解された形跡がないので
モルトを張り替えるときに裏蓋を外しているものと思われます。
その裏蓋のモルトもあまり正しくない貼り方をされているので
これも当然貼りなおします。

加えて、やはりシャッター、絞り羽根には
少々粘りがあるようです。
オート不良の原因のひとつはこれだと思われます。
元々レンズシャッター機は非常に小さなバネの力で
軽いシャッター羽根を駆動していますが
オートハーフの場合は普通のレンズシャッター機以上に
小さな力でシャッター羽根を駆動しています。
油分が細いペン先一粒分でも羽根に付着すると
簡単に固着してしまうほどです。
今回ももちろんシャッター羽根、絞り羽根共に清掃を行います。

セールスポイントのひとつでもある
ゼンマイ巻上機構部も清掃・注油を行います。
たまに動きの非常に悪いものも見かけますが
本来、しっかりゼンマイを巻いた状態から
20数枚くらいは自動で巻上ができるのが正しい状態です。

こうやって整備するたびに
「私も1台、お散歩用に持っておきたいなぁ。。。」と思うカメラです。
でもきっと1台手に入れると1台では満足できず
様々なデザインのものを収集したくなってしまいそうなので
何とか踏みとどまっています(笑)

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コニカオートレフレックスT3のカメラ修理

今日は記念日ではないのですが
1986年6月7日に先日、お亡くなりになられた
衣笠祥雄さんが節目となる2000試合連続出場を達成した日です。
もちろん日本プロ野球史上初の快挙でした。
結局、連続出場記録はこの後、2215試合まで伸びるわけですが
衣笠さんの記録ほど偉大なものではなくても
何事も継続することは難しいですよね。
「継続は力なり」と昔からいいますから
私も毎晩のウオーキングくらいはちゃんと続けなければ!
(何かと理由をつけて少々サボり気味。。。(汗))

さてさて

本日は「コニカオートレフレックスT3」のカメラ修理を行っています。
(カナカタで書くと妙に長いモデル名ですね。。。)
1968年に発売されたコニカFTAをベースに改良されたモデルです。
1973年発売開始です。
FTAも同様ですが最大の特徴は機械式シャッターなのに
シャッタースピード優先AEが使える一眼レフということでしょうか。。。
コニカがコンパクトカメラで得意としていた
露出計指針挟み込み式のオート露出を
そのまま一眼レフに組み込んでいます。
そのためレリーズのストロークは深く
FTAではそこが不評だったりしたのですが
オートレフレックスT3では随分改善されています。
(それでも少々ストロークは長めですが。。。)
シャッターユニットは安定性と堅牢さで定評のあるコパルスクエアです。

シャッターがニコマートFTN等でお馴染みの
コパルスクエアなのでシャッター周りの丈夫さは同様です。
お預かりしているT3もシャッターは快調に動作しています。
しかしながら電池を入れても露出計が全く動きません。
バッテリーチェックも同様に不動です。
こういうときはまず一番に電池室から
何らかの原因で電気が来ていないことを疑うのですが
電池室周りのハンダやリード線に今回は問題はなく
ボディ上部基板入り口まできちんと電流は来ているようです。

まずはプリズムを降ろして露出計周辺のチェックを行ったのですが
写真ではわかりにくいですが露出計の指針の根元を
挟み込み指針の位置を検知し、それを基にして
レンズ側の絞りを制御する仕組みになっています。
何度も何度も挟み込まれていうちに指針が変形し
常に挟み込み機構に引っかかっている状態でした。
そのため電流が流れても指針が動くことができなかったのですね。
針挟み込み式のオート制御を行っているカメラでは
たまにある現象です。
指針を調整しスムーズに動く位置に戻して
このトラブルは解決です。
オートが動作するようになってから判明したのですが
オート制御が非常に不安定です。
レンズの絞りをマウント内にあるアームでコントロールするのですが
そのアームの動きが非常に悪いようです。
この後、本格的に分解を行い、シャッター周り、ミラー駆動部、
絞り制御部の整備調整を行います。

写真は一通り整備を終え、再び組みあがった状態です。
毎回のことですが動きが落ち着くまで少し様子見です。
FTAに比べると随分スマートな印象ですね。
写りのよさで非常に評価の高いヘキサノンARレンズを使うには
持って来いのカメラです。

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ニコンFのカメラ修理

都内では朝からポツポツ小雨が降っていますが
今日は四十八節気でいうところの「芒種」ですね。
稲や麦の種まきをする頃、という意味ですが
現在はもっと早い時期に田植えを行っていると思います。
梅雨の始まりの時期でもあり
ホタルも舞い始める時期ですね。
植物や生命の息吹を身近に感じられる時期だと思います。

さてさて

本日は「ニコンF」のカメラ修理を行っています。
言わずと知れた伝説のカメラですが
キチンと整備されたものは
現在でも何の遜色もなく撮影に使用できるカメラです。
現在の価格に換算すると100万円を超えるほどのカメラです。
当時のニコンが社運を賭け全身全霊で作り上げた最高級機で
スペックとしては今や特筆するものはないかもしれませんが
何と言ってもその部品の頑丈さ、作りの良さは
今でも目を見張る部分が多いと思います。

そんなニコンFなので
ショック品や水没品、分解品でない限り
致命的なダメージを抱えている個体は少ないと思います。
今回、お預かりしている「F」もプリズムに多少のダメージが
見られますが普通に撮影するには問題のないレベルです。
ただし各部に動きの悪いところはどうしても出てきています。
やはり中心はシャッター周りで
1/1000は実際には1/400程度しか出ておらず
スローシャッターも不安定な上に大きくズレているようです。
「F」ではたまに見受けられる症状ですが
1秒、1/2秒、1/4秒は細かい精度はさておき
普通に変化していくのですが1/8で1秒ほど開いてしまいます。
いくつか原因が考えられるのですが
今回はスローガバナーを制御している2本の制御棒のうちの
1本が非常に動きが悪いことが原因でした。

シャッター周り、ミラー駆動部、巻上機構部
動作する部分は全て清掃・注油を行った上で
再調整を行いました。
現在は非常に調子よく動作しています。
後は最終チェックを残すのみの状態です。
毎度、書きますが、Fの部品は「これでもか」と言わんばかりに
オーバークオリティな部品が使われています。
そのため販売開始から60年が経過する現在でも
スムーズに動作するように整備を行った上で
再調整してやれば大抵の場合、使用に問題のないレベルに復活します。
まだまだどこかで眠っている「F」はたくさん存在するとは思いますが
機械があれば是非、整備を行った上で使っていただければと思います。

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ニコンF2フォトミックのカメラ修理

今日は6月4日ということで「虫の日」です。
子供の頃は刺される虫や噛まれる虫以外は
結構、何でも触ってたし捕まえたものですが
いつからか虫って触れなくなってしまいますよね。。。
今でも写真を撮っていて昆虫を見つけると
写真に撮るために追い掛け回しますが
捕まえようとか触ろうなんてこれっぽっちも思わなくなりました。
大人になったんだなぁ(笑)

さてさて

本日は「ニコンF2フォトミック」のカメラ修理を行っています。
フォトミックファインダーは全部で5種類ありますが
今回は一番最初に発売された
無印のフォトミックファインダーが装着されています。
非Aiで指針式の露出計を装備します。
LED式のフォトミックS、SB、ASはメンテナンス上
修理不能の場合もやはりありますので
無印やAi対応の「フォトミックA」あたりが個人的には好みです。
アイレベルファインダーもシンプルでカッコ良いですが
やはり露出計が使えるフォトミックは便利です。
さらに露出計云々よりもフォトミックファインダーを装着すると
SSも絞り値もファインダー内で確認することができるのですね。
こっちの方が利点かと思います。
Ai化されたフォトミックAやASだと絞り値はレンズに刻印された
絞り値を拡大してみることになるのですが
非Aiのフォトミックだとファインダー内に装備された絞り表示を
カニ爪との連動で表示を行います。
こちらのほうが表示も大きく明るくて見えやすいのですね。
そんな理由からフォトミックであれば無印が
個人的にはお勧めです。

今回、お預かりしているF2フォトミックは
露出計がどうにも不安定で指針が安定しません。
加えて、「T」露出が全効きません。普通に切れてしまいます。
F2の「T」露出は少々独特で
SSダイヤルとは別個にシャッターロックダイヤルでセットを行います。
基本的にSSダイヤル側はバルブにしておいて
シャッターロックダイヤルで「T」にしておき
シャッターをレリーズすれば開きっぱなしになり
ロックダイヤルを「T」から通常に戻せばシャッターが閉じます。
このときにセルフタイマーをセットしておけば
セルフのセット量によって2秒~10秒の
スローシャッターを切ることができます。
これはF2の大きな特徴ですね。

露出計不安定の原因はファインダー内にある
大きなリング状の摺動抵抗の汚れでした。
「T」に関しては「T」動作を制御している
アーム類の固着が原因でした。
それ以外にも全体的に動作部の動きはやはり悪く
シャッタースピードにも影響が出ていましたので
スローガバナやミラー駆動部、シャッター幕軸等々の
徹底的な清掃と注油を行っています。
巻上も含めて非常にスムーズに動作するようになりました。

同時期のライバルといえば「キヤノンF-1」ですが
F-1のようなスマートさやスタイリッシュさはF2にはありません
しかしながらこの無骨な塊感は何とも迫力あっていいですね!
アイレベルならシルバーもスマートでいいですが
フォトミックは黒が似合うような気もします。

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ペンタックスMXのカメラ修理

今日は6月3日。。。何かしら語呂合わせで
記念日がありそうなのですが
今日は大した記念日ないのですよねぇ(笑)
8月9日が正式に「ムーミンの日」に決まるまでは
語呂合わせで6月3日は「ムーミンの日」だったでそうです。
そういえば、子供の頃、「ムーミン」と「バーバパパ」は
楽しんで見ながらも「彼らはいったい何だろう???」
(何の動物かわからない。。。という意味で)と思っていました(^^;)

さてさて

本日は「ペンタックスMX」のカメラ修理を行っています。
月に1台は必ず修理依頼のあるカメラです。
電子制御機を主流に大きく方向返還したペンタックスMシリーズにおいて
唯一の機械制御シャッター機であり
純粋な機械制御シャッター機ということでは
ペンタックスでは最後のモデルであるMXです。
そのコンパクトさも相まって現在でも非常に人気の高いモデルです。

MXはこの時期のペンタックス機らしく
内部にモルトやゴム製部品等々、劣化して
動きを妨げてしまうような素材が多く使われています。
全てそれが原因とは思いませんが
現存しているMXで未整備のものは
一見、普通に動作しているようでも
シャッタースピード等の精度が出ていないものがほとんどだと思います。
まずは高速シャッター時の露光ムラから始まり
症状が進むと高速シャッター時に写真の一部が黒くなってしまいます。
さらに進むと高速シャッターが開かなくなり
低速時にはミラーアップしたまま復帰しないという状態になります。

お預かりしているMXは典型的なパターンで
1/1000、1/500は全く開かず
1/250も写真の左右で1段以上露光差がある状態です。
加えて低速時には頻繁にミラーアップしたままになってしまいます。
内部の劣化したモルトを交換し
幕軸やミラー駆動部を清掃し注油することで
正しい動きを取り戻すように整備していきます。

一通り整備は完了し組み上げた状態です。
もちろん現在、シャッタースピードの精度は
問題ない状況ですがまだ油断はできません。
少し時間をおいて計測すると値が激変してしまうことがあるからです。
動作部分の清掃・注油を行っているので
ある程度馴染んで動きが安定してから
最終的な微調整を加えます。

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オリンパスOM-1のカメラ修理

今日は6月2日ということで
「路地の日」(6・2)ということらしいです。
昔ながらの狭くて迷路のような路地は
最近、めっきり少なくなりましたね。
子供の頃は今考えると
「ここ通っていいのかな。。。」と思うような
家と家の隙間のような路地を
走り回っていたことを思い出します。
レトロな路地を撮り歩くなんていうのも楽しそうですね。

さてさて

本日はオリンパスOM-1のカメラ修理を行っています。
毎度同じようなことを書きますが
それまでの大きく重く騒々しい一眼レフのイメージを
一変させたカメラです。
現在でもその軽量コンパクトさから高い人気を誇るカメラです。

その小さく軽いボディを実現するために
少々デリケートな部分もあり
気持ちよく使い続けるには定期的なメンテナンスの
重要性が高いカメラでもあります。

今回、お預かりしているOM-1は
ご依頼者のおじいさんが使われていたカメラとのことです。
おそらくかなり長い間、使われずに保管されていたものと思われます。
まずは1/1000と1/500はシャッターが全く開きません。
スローも不安定な状態です。
露出計は電池を入れても全く動かない状態です。
付属するレンズもかなりカビ・汚れが確認できますので
レンズ清掃も行います。

まず電池室周りからチェックしていきます。
今回のOM-1は水銀電池ではなく
LR44が装着できるような仕様になっているものです。
電池室の形状もLR44に合わせて変更されており
マイナス側端子の先には電圧を変換するための
小さな抵抗が組み込まれています。
しかしながら端子部のハンダ、抵抗、リード線
どれも腐食のため電気を通さない状態です。
加えて、この時期のOM-1では定番の
端子留めの樹脂ネジが折れてしまっており
端子もグラグラな状態です。
樹脂ネジは新品と交換し、
リード線はボディ上部まで丸ごと交換します。

シャッター関連のトラブルは幕軸の汚れと
電池室の横にある3連ギアの動きが悪いものと思われます。
全体の整備と合わせて重点的に清掃・注油を行っていきます。

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ペンタックスS3のカメラ修理

今日、6月1日は「写真の日」です。
時代はフィルムからデジカメ、スマホへと
写真を撮る形は時代によって移り変わりますが
別に上手い写真が撮れなくたって
写真は本当に楽しいですよね!
撮ったときだけではなく
時間が経って忘れかけた頃に
また見返すことによってさらに楽しめます。
フィルムであろうとデジタルであろうと
何でもない写真が意外と思い出になったりしますから
撮った写真は撮りっぱなしにせず
是非しっかり保管しておいてくださいね!

さてさて

本日は「ペンタックスS3」のカメラ修理を行っています。
昨日は「SV」でしたがその前のモデルですね。
発売は1961年です。
昨日のブログで
「この時代のカメラはシャッター幕が劣化で
既に使用できないものも多く。。。」なんて一文がございましたが
今回のS3はシャッター幕が硬化してしまい
波打っているような状態です。
さすがにこの状態では普通にシャッターが動作できません。
今回はシャッター幕交換を含めた各部点検整備一式です。

布幕シャッターの場合、布の部分と遮光するための
ゴムの部分で幕はできています。
劣化してしまうのはやはりゴムの部分で
何らかの原因で一度溶けかかったものが再度固まったりとか
様々な要因で固くなりゴワゴワな状態になってしまいます。
新品と触り比べると非常にわかりやすいのですが
固くなったシャッター幕は当然、スムーズに走行することはできません。
波打ってしまっているものとかは見た目でもわかりますが
一見、キレイでも結構硬くなってしまっているものもあります。

既に一通り作業は終わっていて後は最終チェックを残すのみです。
今回はプリズムに腐食も見られましたので
プリズム交換も同時に行っています。
当たり前ですが幕交換時に幕軸の清掃・注油
巻上機構部の整備等々も行っていますので
本当に生まれ変わったような状態に仕上がっています。
もともと外装はキレイな状態でしたが
外装も磨き上げたのでより良い状態になっていると思います。

露出計のないシンプルなカメラですが
写真を写す機能としてはこれで十分なんですよね。

今日は「写真の日」ですし
私もシンプルなカメラで出かけたくなりました。
(まぁお店があるので行けませんが。。。(苦笑))

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ペンタックスSVのカメラ修理

今日は5月30日ということで
「ゴミゼロ(530)の日」ということです。
さらに「掃除機の日」でもあるみたいです。
掃除はキライではないのですが
取り掛かると徹底的にやりたくなるタイプで
時間がかかってしまってしかたありません(苦笑)
大雑把に最低限の掃除をしておく。。。というのがちょっと苦手です。
「徹底的にできないのならまた今度にしよう。。。」
なんてことになりがちなので
できるだけ部分的にでも
こまめに掃除をするように気をつけています。

さてさて

本日は「ペンタックスSV」のカメラ修理を行っています。
S、S2、S3と続いたアサヒペンタックスSシリーズの末裔ですね。
SVのあとはSPとなって露出計も装備され
内部構造もかなり変更されているので
S~SVまででひとつのシリーズと考えて良いかと思います。
SVの「V」はセルフタイマーを表しています。
ドイツ語でセルフタイマーを意味するVoraufwerkの頭文字だそうです。
この時代のレンズシャッター機等にも
セルフタイマーのレバー部に「V」と書かれているカメラも多いですね。
この「SV」のセルフタイマー、ちょっと変わったところに付いていて
操作は巻き戻しクランクの下にダイヤルが付いています。
これは予備知識がないと一見わからないですよね
通常、一眼レフでセルフタイマーというと
前面部左側をイメージしていまいますものね。

ペンタックスSVといえば
経年劣化によってシャッター幕の傷みが酷いものが多く
幕張替えを前提として修理見積をすることも多いのですが
今回、お預かりのSVは幕は何も問題のない状態です。
硬化しているわけでもなくしなやかな状態を保っています。
おそらく。。。なのですが最近ではなく昔の話だとは思いますが
一度、幕交換を行われているのではないかと思われます。

幕の状態は良いのですがシャッタースピードの値が
非常によろしくない状態です。
高速ではムラがある状態で、
低速ではよくあるガバナの粘りではなく設定が少しおかしいようで
スピードが速過ぎる状態です。
わかりやすいところでは1秒が0.6秒で切れてしまうような状態です。
他、フィルムカウンターの動きが少々おかしいようで
ちゃんとカウントしたりしなかったりするようです。

シャッター幕が無事で一応は動作しているので
全体をスムーズに動くようにリフレッシュした上で
調整を行ってやればかなり快適に動作するものと思われます。
市場に出回っているSVは
中身以上に外観が傷んでいるものも多いのですが
今回のSVは非常にキレイな外観を保っています。
状態の良いペンタックスS系も随分少なくなってきたような気がします。
これから本格的に分解整備に取り掛かり
各部点検整備一式を行います。

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オリンパスペンEEDのカメラ修理

今日は「花火の日」ということらしいです。
本格的な花火の季節には少し早いですが。。。
打ち上げ花火も手持ち花火も
面白い被写体ですよねぇ。。。
昔は毎年、夏にはどこかしらの花火大会で
いろいろ試行錯誤しながら撮りましたが
この仕事を始めてからはさすがにほとんど行けなくなりました。
打ち上げ花火の場合は場所取りで
ほぼ写真の出来が決まってくる部分がありますから
花火大会の当日のお昼くらいには場所を確保したいのですよねぇ。。。
今、撮るとまた昔と違うアプローチもできそうだから
機会があればまたチャレンジしたいです。

さてさて

本日は「オリンパスペンEED」のカメラ修理を行っています。
ペンEEのデラックス版あるいはペンDをEE化したものとも
言えるでしょうか。。。
でもその外観は「ペンEE」にも「ペンD」とも全く違う
独自の雰囲気を醸し出しています。

他のペンを含むハーフカメラと比べても
少々大きめのボディで角ばったデザインです。
すごく頑丈そうに見えます。
「D」ですのでレンズはF1.7の大口径です。
32mmF1.7ですからペンD3と同じかと思いきや
異なる設計のレンズだそうです。
基本的にはプログラムオートで撮るカメラです。
シャッター音もちょっと独特で「シャコーン」といった感じです。
シャッターそのものは機械制御ですが
オート時には露出計がある程度振れていないと
赤ベロが出てきてシャッターロックがかかります。

で、今回、お預かりのペンEEDは電池を入れて
明るいところに向けても赤ベロが出てしまい
シャッターが全く切れない状態です。
(フラッシュ使用時のためのマニュアルモードでは切れます)
電池室をよくよく観察してみると
わずかに緑青が付いていますので
おそらく内側のハンダ付け或いはリード線が腐食して
断線してしまっていると思われます。
非常に外観もキレイでレンズの状態も悪くないので
露出計さえ復活させて露出計やオートの調整を行えば
気持ちよく使えるのではないと思われます。
もちろん、何にしてもかなり分解しなくてはいけないので
シャッターユニット等の整備もこれから行っていきます。

ペンEEDのデザインって何か他のカメラと違って
何かしら違和感があるなぁ。。。と以前から思っていたのですが
このカメラ、セルフタイマーが向かって右側についていて
そのせいかレンズ自体も左にオフセットしているのですね。
一般的な一眼レフ等がセルフは左側に付いていて
レンズは右にオフセットされているものがほとんどなのですが
通常と逆だからちょっと見慣れない感じがするようです。
(コンパクトカメラはオフセットせず真ん中にレンズがあるものも多いです)
先程、セルフを動かしていて初めて気がつきました(苦笑)

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